- Amazon.co.jp ・本 (169ページ)
- / ISBN・EAN: 9784104686018
感想・レビュー・書評
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自殺しようと北の田舎に行った女が、自殺に失敗して、そのまま泊まった民宿で1ヶ月ほど過ごす話。
自然に囲まれて暮らす様子がありありと浮かんできて良かった。
田村さんの暮らしぶりも良いし、主人公の子どもみたいな性格も良かった。
田舎に行きたくなった。 -
切ないけど 心温まる物語。
恋愛に発展するのかとおもいきや
あっさりと結末。そこが良かったです。 -
おちたときふと思い出して読み返す。
少しだけ元気にしてくれる。
映画も個人的には好み。 -
仕事に疲れ、生活に疲れ。息苦しい日々にいやけがさし、死のうと決意した千鶴。誰も知っている人のいないところに行こうと思った。寂しい場所がいい、決心が揺らがないように。
衝動的に北の地をめざし、タクシーに乗った。溜め込んだ睡眠薬を抱えて、山間の小さな集落の民宿の戸を叩く。
別れた恋人にあててさよならのメールを送り、二週間分の睡眠薬を流し込んだ千鶴……だったけれど、丸一日昏々と眠り続けた後、ものすごく爽快に目覚めてしまって……。
死のうと思いつめていたとはとても思えない、案外お気楽で図太い主人公が、すっとぼけていてなんとも可笑しいです。一度死ぬ気で逃げると、案外いろんなことがふっきれて、気持ちが軽くなったとか、そんな呑気なことをいいながら、民宿に長居してスローライフを決めこんでしまう。
帯には「涙が止まらない」と書いてありましたが、ぜんぜんそんな感じじゃなかったです。ちょっとくすりと笑えて、ちょっとしんみりいい話、という感じ。
むしろ主人公には、もうちょっと深刻さがあってもいいんじゃないのか。かなりお騒がせな主人公が、それにもかかわらずいまいち反省してなくて、なんていうか、読んでるこっちが赤面モノでしたが……。でも可愛いな。図太いところが。
民宿の主人がいいキャラ。大雑把なんだけど地に足がついて、懐の広い、魅力的なお兄さんでした。照れ隠しに怒ってみせる場面が絶妙に可愛かったです。 -
宮津などを舞台とした作品です。
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私もこの主人公のように、どこか遠くへ行きたくなったときがあった。
でもちょっと休んだら、人ってまた頑張れるもんよね。 -
自殺しようとする女性が北へ向かう話。
もう立ち上がれないくらいに疲れてしまったら、その過程を終わらせるのではなくて、休めばいいのだなと思った。
彼女の悩みや辛さには共感でき、自分自身がそういう状況になった時には同じように追い詰められてしまうだろうと思ったので、一旦休めば違った景色がみえるということを知れて、希望が持てた。 -
ちょっとしたキッカケはやっぱり大事だよね。