天国はまだ遠く

著者 :
  • 新潮社
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感想 : 319
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  • Amazon.co.jp ・本 (169ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784104686018

感想・レビュー・書評

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  • 成果の上がらない仕事に追い詰められ、自殺しようと田舎に出かけた主人公。

    睡眠薬では死ねなくて、なにもないド田舎の民宿で21日滞在する間に自然と生きる力を取り戻していきます。

    さらっと読めます。
    そんな気持ちになった時には、こんな風な旅に出るのもありかもしれません。
    (この小説では、旅のつもりではないのですが…)

  • 仕事に疲れ自殺をしに田舎の集落へ。そこでの生活で再生していく優しい話し。自然と休息は大事。
    2014.5.30

  • 若い人が読むと共感できるところも多いかも。
    何気ない日常も都会と田舎では流れる時間も違ってくるようです。
    こころの整理をつけようとしても心地よい時間におぼれてしまうという主人公の気持ちもわかるかな。
    まぁ、なんにせよ一歩踏み出すのはタイヘンなのでしょう。

  • (169P)

  • 251.2008.不明

  • 死ぬためにたどり着いた集落
    そこで、再び生きる力を蓄えていく

  • なにもかもうまくいかず、疲れた時には、やっぱ休養が大事。

  •  日々の生活に疲れ、精神的に追い込まれた主人公が訪れた鄙びた民宿で、心身共に健康を取り戻す。人にとって大切なのは、十分な休息とおいしい食べ物、その民宿はそれを与えてくれたが、そこは日々の生活を送る場所ではないと気付いてしまうラストがちょっと悲しい。

  • 瀬尾まいこの全体に醸し出す雰囲気は素晴らしい。てっきり田村さんとゴールインするかと思ったが、冷静に考えりゃ作者らしく無いよな。凄く楽しめたしちょっと自分にも投影してみたりしてw

  • 都会に戻ったからって、
    するべきことがあるわけじゃない。
    やりたいこともない。
    存在の意義なんて結局どこへ行ったって、わからないかもしれない。

    けれど、それに近付こうとしないといけない気がする。
    ここで暮らすのは、たぶん違う。
    ここには私の日常はない。
    ここにいてはだめなのだ。

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著者プロフィール

1974年大阪府生まれ。大谷女子大学文学部国文学科卒業。2001年『卵の緒』で「坊っちゃん文学賞大賞」を受賞。翌年、単行本『卵の緒』で作家デビューする。05年『幸福な食卓』で「吉川英治文学新人賞」、08年『戸村飯店 青春100連発』で「坪田譲治文学賞」、19年『そして、バトンは渡された』で「本屋大賞」を受賞する。その他著書に、『あと少し、もう少し』『春、戻る』『傑作はまだ』『夜明けのすべて』『その扉をたたく音』『夏の体温』等がある。

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