四度目の氷河期

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著者 : 荻原浩
  • 新潮社 (2006年9月28日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (464ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784104689033

四度目の氷河期の感想・レビュー・書評

  • ある日、自分をクロマニヨン人の子供だと思いこむ少年。
    なんだか突飛な設定ですけど、
    子供時代〜思春期の、うまく表現できない「生きにくさ」を
    こんな風に描くことができるなんて!と驚きました。

    風変わりではありますが、素敵な青春小説だと思います。

  • 良かった、未来のある終わり方で。クロマニヨン人が父親の時は、こ・・・これはSFなのか?と思いながら、徐々にその実体は人間であり、彼にかかわる人達が何気に良い人が多くなって行って。結末が「救いのない・ジ・エンド」でなくて、ほっと肩の力を抜くことが出来たのだ。

  • ワタル、サチ、母さん、クロ、トラ
    クロマニヨン人、シベリアアイスマン

  • 博物館でアイスマンに会う書き出しで読んでみたくなり、借りた。
    ちょっと変わった男の子が自分のルーツに悩みながら次第に青年になっていくお話。男子が大人になる過程って、なかなか大変。槍にまつわるエピソードが全体を通して生き生きとしていた。

  • 5歳から18歳までのワタル君の話。母子家庭で育ち父親は死んだと聞かされて育ったワタルは、クロマニヨン人が自分の父親だと思い込む。外見が他の日本人の子供と違ってきた事もあり石器時代に戻っても役立ちそうな事ばかりをやる。思い込みが激しく暴力的なワタルは、母親が病気になり…最後は父親を探しにロシアに行くが終始イラつかせるワタルの言動はADHD寄りだと思ったし最後のあの行為は許されない。

  • 絶対に読んだことのある本やわぁ。
    と思いつつ読んでしまった。
    生きにくい人間生活を見て、誰でもそうか・・・って安心した。

  • 突拍子もないのに地に足が着いているところが、面白さだけでは終わらない作品にしている。
    http://blogs.yahoo.co.jp/rrqnn187/13465118.html

  • 題名と表紙絵を見たとき、氷河期にタイムスリップした話かなと思ったが違っていた。

     南山渉は、父親が誰か知らない。母親は、田舎町に出来た遺伝子の研究所に勤めている。
     ワタルは自分が「普通の子」ではないことに、5歳のとき、気がついた。他の子のようにおとなしく座っていることができないのだ。からだがムズムズしてきて、自分がおさえられなくなって、大声を出して、園庭を走り回るのだ。
     また、絵を書くと、変な色を使うといわれる。顔や髪の毛の色も違っている。

     渉はだんだん人と接するのが怖くなってくる。
     ある日、クロマニヨン人のミイラがロシアで発見された、というニュースを母の本から発見した渉は、自分がほかの子と違うのは、自分がクロマニヨン人の子どもだからだと自覚する。母はロシアの研究所にいたのだ。

     彼はクロマニヨン人として、来たる四度目の氷河期にでも耐えうる知恵と肉体を得るために、石でナイフや矢じりをつくった。槍を投げて狩りするイメージの中にいるとき、彼は自分が確かに存在していることを感じるのだった。

     そして、サチという女の子との出会いがあり、彼らは閉鎖的な町の中でいっしょに成長していく。
     サチは、父親から暴力をうけていた。

     そして、母親がガンで死ぬという出来事があり、彼はロシアにいるという父親に会いに行く…。

     5歳から18歳までの彼自身の成長の物語が、彼自身の言葉で書かれている。
     自分を理解してもらえないもどかしさの中で、クロマニヨン人の子どもという物語が作られ、彼の自分探しの旅は、サチとの関係の中で豊かに育っていく。
     いろいろな場面で共感し、サチとの関係が上手くいかないと、もどかしくもなってくる。けっこう長い話なのだが、一気に読ませてくれた。
     

  • 田舎の研究所に勤める母親と二人で暮らす南山渉。小学生の彼は、自分の父親はクロマニヨン人だと信じている。薄い茶色の髪と瞳の色。周りと異なる風体を持て余し、友人のできない孤独を味わいながらも渉は成長する。
    最初は退屈な物語かと思ったが、面白かった。途中からグイグイ引きつけられた。

  • あっと言う間に引き込まれて、読み終えた。独特の世界観がすき。
    昔を何故か思い出した。ラストは何だか心が暖かくなる。

  • 自分が周囲の人と異なることに悩み、クロマニヨン人の末裔と思う少年が主人公。
    この少年は思い込みが激しすぎるのだが、人は多かれ少なかれ他人と同じかを気にして生きており、特に思春期はそれが全てだったと思い返される。
    しかし、『普通』とは今いるコミュニティの範囲での概念であり、世界が広がればその概念は意味を持たないことを考えさせられた。
    不器用な主人公達がもがきながら、前へ進もうとする姿につい応援してしまった。

  • タイトルから想像していた内容と全く違った。序盤を読むのがやや辛かったけれど話が流れ出してからは、すんなり読めた。ワタルが自分のルーツ、生きる意味を探すお話。サチとの絡みは好きです。

  • 話が冗長な感じがした。期待し過ぎたのかもしれない。

  • 本当に氷河期が来て、過酷な環境で少年が生き抜こうとする話だと勝手に思って読んでみたら全然違った。面白かったけど。
    しかしクライマックスの諸々は色々やりすぎ感がある。あのあとどうなったんだろうか。

  • 身を寄せて、離れて、彷徨いながら歩んでゆく。少年の目に映るのは、冷たくも懐かしい、どこまでも広がる氷河期。

  • 南山渉は,遺伝子に関する研究者の母に育てられるが,
    父親をシベリアで氷漬けで発見されたクロマニヨン人ではないかと思い始める。

    いままで読んだ荻原浩作品は楽しいものばかりだったので,
    そういうものを期待していたら意外にマジメだった。
    私はもっと娯楽性の強いものの方が好き。

  • いつもの荻原浩っぽさがあんまない。あと長い。

  • 僕はみんなと違っている

    僕はどこから来たのか。いったいどんな人間なのか

    少年の頃からアイデンティティーを求め続け辿り着いた結論が
    「クロマニヨン人の子なんだ!」

    なんだかすごくまっすくで
    彼女がものすごく魅力的で。

    相変わらずこの人の本は面白い

  • 萩原浩『四度目の氷河期』読了。「ぼくは何者か?どこからきたのか?」が常に主人公の根底にある。その子供時代から青春時代までと、恋。自分のルーツをたどる旅に出た先で、どこまでも白が広がる光景を見る。あたかも氷河期のそれのような。クライマックスは思わず手に汗握ってしまった。

  • ワタルはちょっと変わった子供。母と田舎町のはずれに住んでいる。集団生活になじめなくて友達もいないが、しれはワタルの素行と日本人らしくない姿かたちとシングルマザーの母への差別のせい。
    ある日ワタルは「自分の父はアイスマンというクロマニヨン人だ」と気づきアイデンティティに目覚める。自分がクロマニヨン人なら日本の生活に馴染めないのは仕方ないし、それなら石器時代人らしく石器を作ったり槍投げの練習をしようと決心する。その頃サチと出会う。
    成長の早かったワタルは中学で陸上部にはいり、そこそこの成績をあげるがウィルス研究者の母を嫌う襲撃者を撃退した事件で高校推薦は取り消しになる
    高校に入り名前だけの陸上部でひとり槍投げを始めたワタルはインターハイでも成績を残したが、母は末期癌で余命が少ないことが判る。母を亡くしたあと、実の父に会いにロシアへ旅行し、博物館から「アイスマン」を盗み出す

  • 父親がクロマニヨン人と思い生きてきたワタル。研究者の母親と田舎で暮らす。小学生の頃からのガールフレンド/サチと愛を育む。母親が癌で死ぬ前にカミングアウトしてくれた父親に会いにロシアへ。父親の反応は期待していたものとは違った。

  • 片田舎で母と暮らすワタル。彼は多動性もあり、瞳の色、背丈が日本人と違うため不遜な周囲の目にさらされていた。
    自分はなぜかクロマニオン人の子と信じるようになり、ロシアで発見されたアイスマンに父の思いを重ねる。友人のサチ、トラなど温かい友人に恵まれ、陸上選手として学生時代を送る。
    しかし、母は癌で死に、彼はそれを告げにロシアにいる父に会いに行く。

  • 微妙…(´・_・`)だった

  • なんやかんやとまっすぐな男の子の話。
    こういう話を久しぶりに読んだような気がする。

    子どもの頃って自分の世界がすごくでっかくて、
    こうなんだ!って一度思ったらそれが本当になっちゃって。
    信じるっていうことをまるごとできるのが子どもなんだなぁ。
    っていうのを、この本読んで思いました。

    特別を自分の支えにしてた子どもが、
    特別な自分と別れてちゃんと自分自身を捉えられるようになる。
    その過程が行きつ戻りつで、
    あーきっとみんなこういう風に折り合いつけてくんだろうなって思う。

    子どもの頃ってなんかわかんないけど、
    自分ってなんだか特別変なんじゃないか、とか、
    そういうの思い易いと思うんだよね。
    自分の発見が世紀の大発見でさ、誰にもわかって貰えなくてさ。
    それがちょっとずつ変化していくっていうのが見られて面白かった。

  • 孤独で思い込みが激しく我が強い少年の自己中心的成長小説かな?彼女が魅力的だから、あまり要素を加えなくて恋愛部分をもっと強調すれば良かった気がする。構成、展開も人物も文章もしっかりしてるんだけど、萩原作品には浸れない。結局は相性なのかなぁ~

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