- Amazon.co.jp ・本 (464ページ)
- / ISBN・EAN: 9784104689033
感想・レビュー・書評
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研究者を母に持ち、父のことは教えられず育ったワタル。
周りの子供たちとはあまりに違う容姿、そして母が研究者であるということ、父のことを尋ねても教えてもらえないことから、ワタルは自分はきっとクロマニョン人のミイラと母の間に産まれたと信じるようになる。
少年が成長し、アイデンティティを獲得するまでのお話。
多くの人が通るアイデンティティの模索としてはクロマニョン人はなかなか面白いと思ったけど、個人的にはいまいち響きませんでした。
共感できる部分が少なかったからかな。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
5歳から18歳までのワタル君の話。母子家庭で育ち父親は死んだと聞かされて育ったワタルは、クロマニヨン人が自分の父親だと思い込む。外見が他の日本人の子供と違ってきた事もあり石器時代に戻っても役立ちそうな事ばかりをやる。思い込みが激しく暴力的なワタルは、母親が病気になり…最後は父親を探しにロシアに行くが終始イラつかせるワタルの言動はADHD寄りだと思ったし最後のあの行為は許されない。
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話が冗長な感じがした。期待し過ぎたのかもしれない。
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いつもの荻原浩っぽさがあんまない。あと長い。
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微妙…(´・_・`)だった
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人よりも色素の薄い瞳や髪の毛、彫りの深い顔。
人と同じことができない僕。
ある日、母の資料から僕は知る。
僕のお父さんはクロマニヨン人なんだ!そう考えたら、今までのことが全て納得がいく。僕は特別なんだ。
そんな風に考えている男の子、ワタルの成長物語。
どうしようもない馬鹿な親がいようが、クロマニヨン人の子供だろうが、みんな普通。そう言うサチの言葉がすごくよかった。この話は極端だけれど、誰しも思い当たることはあるんじゃないか?
遠くの山ばかり見て、自分の靴も
磨けないような男はサイアクだ、と言うサチの言葉もすごく納得。(本当はサチの母親の言葉らしいけど)
あと、人類の祖先を辿ると、みんなアフリカ系のある女性にいきつくという記述はすごく興味深かった。 -
シングルマザーの研究者の母を持つ
「ぼく」の青春物語
自分は特別だと思う時期は
誰にでもある
自分だけが
何かの運命を背負って生まれ
幸も不幸も
おこること全てが
特別と感じている自分がいる
自分だけは特別だと
自分だけは違うと
特別の人生を歩んでいると
普通を受け入れるなんて
あきらめることでしかない
それがいつか
普通を受け入れることが
安心に変わる
受け入れることは
あきらめることではなく
自分自身を見つめ
認めること
自分自身を受け入れることで
人はさらに成長し
運命ではなく
自分自身で
人生を歩みはじめるのかもしれない -
期待しすぎた・・・
面白い部分もあったが私の好みではなかった -
荻原さんにしては、歯切れが良くなかった。ピリリとこない。
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ワタルには父親がいない。母親は遺伝子の研究所に勤めていて、母子の二人暮し。父親は日本人ではないらしいワタルは小さい頃からその外見でいじめられる。ある日、自分のルーツを見つけたワタルは特別な自分という存在に目覚める。という感じの話なんだけど、少年の日記を読まされているようであんまりよくなかった。自分探しとか、自己確認の話???