冷蔵庫を抱きしめて

  • 580人登録
  • 3.46評価
    • (16)
    • (104)
    • (118)
    • (16)
    • (1)
  • 115レビュー
著者 : 荻原浩
  • 新潮社 (2015年1月22日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (282ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784104689064

冷蔵庫を抱きしめての感想・レビュー・書評

並び替え:

表示形式:

表示件数:

  • 短編集。
    『ヒット・アンド・アウェイ』いやー、こんな男、さっさと追い出したい。ボクシングジムの会長もわかってくれていたんだ。最後はスカッと。
    『冷蔵庫を抱きしめて』他人と暮らすにはそれなりの譲り合いも必要だと思うけれど、食の好みの違いは厳しな。毎日のことだもの。事情に気づいてくれる夫なら、この先は大丈夫そう。
    『アナザーフェイス』知人、友人、同僚から「昨日は**にいましたよね」などと身に覚えのないことを何度も言われたら気味が悪い。そういや、以前「以前にも来ていただいて…」と覚えのないお店で言われたことがあるんだった。「え? 似てる人がいるの? 会ってみたい」とその時は軽く思って終わりだったけど。それが何回もあったら、ちょっとね〜。
    『顔も見たくないのに』えー、自分が浮気相手のほうだったのか!!! ショック。それがわかれば、さっさと別れます。相手に合わせすぎて無理していること自体おかしいのでは?
    『マスク』マスクひとつで自分が変わる。なるほど、女性の化粧のようなもの?
    『カメレオンの地色』ひぃー、片付けと料理。片付けは日頃からやっていないと、こうなるよね。他人事とは思えない(笑)。誰かが遊びに来るとなって、慌てて片付けるタイプですもん。もっと物を減らすぞ!
    『それは言わない約束でしょ』あはは、わかる。あたしも他人をみて考え事をしていると、突然振り向かれることアリ。「え、今の声に出てた?」とびっくりしてしまうけれど、言っていないハズ。他人の心の声が聞こえてしまったら、生きにくいだろうな。
    『エンドロールは最後まで』映画のような出会いだ。あまりにも劇的だとその状況に酔ってしまいそう。

  • 現代人の心の闇をコミカルに描いた、ちょっぴりブラックな短編集。

    DV男に対抗するために、ボクシングジムに通い出した一児の母雪乃…ヒット・アンド・アウェイ、
    夫との食の好みの違いに悩み、拒食症が再発する新妻直子…冷蔵庫を抱きしめて、
    自分にそっくりな別人の行動に悩まされる会社員浅川…アナザーフェイス、
    別れたばかりのちょっとバカっぽい元カレを、テレビで見るようになる麻衣…顔も見たくないのに、
    マスクで顔を隠すようになり、生きやすくなったと思い始める会社員沖村…マスク、
    付き合う男に合わせて自分を変え続けてきていた片付けられない女梨代…カメレオンの地色、
    一人暮らしを始めて、心の中で思ったことが、つい口に出てしまうようになった販売員立花…それは言わない約束でしょう、
    映画を見た後で知り合った彼との日々の中、相手に不信感を抱き始める結婚しないと決めたOL千帆、エンドロールは最後まで、

    初読みの作家さんでした。
    面白かった~。
    これだけいろいろな違った展開の話を読めて、お得な感じ。
    顔も見たくないのに、エンドロールは最後まで、が好きでした。

  • 荻原浩の世界がたっぷりつまった短編集。

    同棲相手のDVに苦しむ主婦がボクシングジムの門を叩くーー「ヒット・アンド・アウェイ」。
    拒食と過食を繰り返す新婚の主婦。それに気づいてくれたのはーー「冷蔵庫を抱きしめて」。
    自分とそっくりの男、いやもう一人の自分があちこちで好き勝手やってる。Facebookやtwitterの世界ではなく、本当のドッペルゲンガーなのかーー「アナザーフェイス」。
    別れれたはずの男が再び現れたのは、テレビの中だったーー「顔も見たくないのに」。
    マスクをしたらそこは別世界だった。そしてその別世界から帰れなくなってしまった男の顛末ーー「マスク」。
    新しい彼氏が部屋にやってくる。モノを捨てられない主人公が片付けの最中に思い出してしまった記憶ーー「カメレオンの地色」。
    思ったことが口から出てきてしまう。デパートの店員としては致命的な症状。彼がたどり着いた打開策とはーー「それは言わない約束でしょう」。
    結婚出来ないんじゃない、しないんだ。そう決めたはずなのに……「エンドロールは最後まで」。

    荻原浩ワールドは裏切らない。ハズレなしの短編集。

  • 少しのひずみから
    ほんの少しのひずみから
    人は取り返しのつかないところまでいってしまうのかもしれない。
    それでも立て直そうと取り直そうと人は足掻く。
    どんなに滑稽でも。
    それはもしかしたら明日の自分かもしれない。

    「ヒット・アンド・ウェイ」
    はすかっとした。
    人は誰でも変われる。少しの勇気で。
    この主人公はもうきっとDV男にひっかかることはないんだろうな。

    2015年
    新潮社
    新潮社装幀室

  • 8編の短編集。中ではちょっと怖いマスク依存から手放せなくなり生活まで崩壊する「マスク」。マスクをしていると表情がみられていないことに気が緩むから気持ちはわかります。
    仕事の傍らフェイスブックをしている営業の人が自分にそっくりな人がいると気が付いてその人と対峙する「アナザーフェイス」がよかった。怖いけど。

  • 悩みを抱える人たちの短編集。
    解決した者もあれば未解決の人も。
    すっきりできる話の方が好きですが、
    最後の話はイイ感じでした。

  • 直球な表紙にひかれました。
    短編集。
    第一話/DV夫との縁をおのれの拳で叩き切る若い母親、表題の第二話/摂食障害を新婚夫が受け止めてくれるスィートなお話 と来て、あ〜〜 予定調和? と思ったけれどどうしてもホンネが隠せずに開き直ったデパート店員とか、騙された挙げ句に突き抜けちゃった最終話のOLとか、どこか滑稽で スパイスも利いていてよかった。
    自分とどれだけ向き合えるか、だよねぇ...と思うことは、結構多いよね。

  • 闇の部分に目をつけたって感じの短編集。

    なんか、後味がスッキリしないな

  • 心のすれ違いがあったり、病んでいたり、疲れていたり、人生はままならないもの。どこにでもいそうな、どこか親近感と嫌悪感のある登場人物たちを、少々突き放したようにも優しくも描いている。

  • オトナってせつない。女は強い。オトコは滑稽だな。

全115件中 1 - 10件を表示

荻原浩の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

冷蔵庫を抱きしめてを本棚に登録しているひと

冷蔵庫を抱きしめてを本棚に「いま読んでる」で登録しているひと

冷蔵庫を抱きしめてを本棚に「読み終わった」で登録しているひと

冷蔵庫を抱きしめてを本棚に「積読」で登録しているひと

冷蔵庫を抱きしめての作品紹介

心に鍵をかけて悪い癖を封じれば、幸せになれるかな? いや、それではダメ――。新婚旅行から戻って、はじめて夫との食の嗜好の違いに気づき、しかしなんとか自分の料理を食べさせようと苦悶する中で、摂食障害の症状が出てきてしまう女性を描いた表題作他、DV男ばかり好きになる女性、マスクなしでは人前に出られなくなった男性など、シニカルにクールに、現代人を心の闇から解放する荻原浩の真骨頂。

冷蔵庫を抱きしめての文庫

冷蔵庫を抱きしめてのKindle版

ツイートする