冷蔵庫を抱きしめて

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著者 : 荻原浩
  • 新潮社 (2015年1月22日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (282ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784104689064

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冷蔵庫を抱きしめての感想・レビュー・書評

  • 短編集。
    『ヒット・アンド・アウェイ』いやー、こんな男、さっさと追い出したい。ボクシングジムの会長もわかってくれていたんだ。最後はスカッと。
    『冷蔵庫を抱きしめて』他人と暮らすにはそれなりの譲り合いも必要だと思うけれど、食の好みの違いは厳しな。毎日のことだもの。事情に気づいてくれる夫なら、この先は大丈夫そう。
    『アナザーフェイス』知人、友人、同僚から「昨日は**にいましたよね」などと身に覚えのないことを何度も言われたら気味が悪い。そういや、以前「以前にも来ていただいて…」と覚えのないお店で言われたことがあるんだった。「え? 似てる人がいるの? 会ってみたい」とその時は軽く思って終わりだったけど。それが何回もあったら、ちょっとね〜。
    『顔も見たくないのに』えー、自分が浮気相手のほうだったのか!!! ショック。それがわかれば、さっさと別れます。相手に合わせすぎて無理していること自体おかしいのでは?
    『マスク』マスクひとつで自分が変わる。なるほど、女性の化粧のようなもの?
    『カメレオンの地色』ひぃー、片付けと料理。片付けは日頃からやっていないと、こうなるよね。他人事とは思えない(笑)。誰かが遊びに来るとなって、慌てて片付けるタイプですもん。もっと物を減らすぞ!
    『それは言わない約束でしょ』あはは、わかる。あたしも他人をみて考え事をしていると、突然振り向かれることアリ。「え、今の声に出てた?」とびっくりしてしまうけれど、言っていないハズ。他人の心の声が聞こえてしまったら、生きにくいだろうな。
    『エンドロールは最後まで』映画のような出会いだ。あまりにも劇的だとその状況に酔ってしまいそう。

  • 現代人の心の闇をコミカルに描いた、ちょっぴりブラックな短編集。

    DV男に対抗するために、ボクシングジムに通い出した一児の母雪乃…ヒット・アンド・アウェイ、
    夫との食の好みの違いに悩み、拒食症が再発する新妻直子…冷蔵庫を抱きしめて、
    自分にそっくりな別人の行動に悩まされる会社員浅川…アナザーフェイス、
    別れたばかりのちょっとバカっぽい元カレを、テレビで見るようになる麻衣…顔も見たくないのに、
    マスクで顔を隠すようになり、生きやすくなったと思い始める会社員沖村…マスク、
    付き合う男に合わせて自分を変え続けてきていた片付けられない女梨代…カメレオンの地色、
    一人暮らしを始めて、心の中で思ったことが、つい口に出てしまうようになった販売員立花…それは言わない約束でしょう、
    映画を見た後で知り合った彼との日々の中、相手に不信感を抱き始める結婚しないと決めたOL千帆、エンドロールは最後まで、

    初読みの作家さんでした。
    面白かった~。
    これだけいろいろな違った展開の話を読めて、お得な感じ。
    顔も見たくないのに、エンドロールは最後まで、が好きでした。

  • 荻原浩の世界がたっぷりつまった短編集。

    同棲相手のDVに苦しむ主婦がボクシングジムの門を叩くーー「ヒット・アンド・アウェイ」。
    拒食と過食を繰り返す新婚の主婦。それに気づいてくれたのはーー「冷蔵庫を抱きしめて」。
    自分とそっくりの男、いやもう一人の自分があちこちで好き勝手やってる。Facebookやtwitterの世界ではなく、本当のドッペルゲンガーなのかーー「アナザーフェイス」。
    別れれたはずの男が再び現れたのは、テレビの中だったーー「顔も見たくないのに」。
    マスクをしたらそこは別世界だった。そしてその別世界から帰れなくなってしまった男の顛末ーー「マスク」。
    新しい彼氏が部屋にやってくる。モノを捨てられない主人公が片付けの最中に思い出してしまった記憶ーー「カメレオンの地色」。
    思ったことが口から出てきてしまう。デパートの店員としては致命的な症状。彼がたどり着いた打開策とはーー「それは言わない約束でしょう」。
    結婚出来ないんじゃない、しないんだ。そう決めたはずなのに……「エンドロールは最後まで」。

    荻原浩ワールドは裏切らない。ハズレなしの短編集。

  • 少しのひずみから
    ほんの少しのひずみから
    人は取り返しのつかないところまでいってしまうのかもしれない。
    それでも立て直そうと取り直そうと人は足掻く。
    どんなに滑稽でも。
    それはもしかしたら明日の自分かもしれない。

    「ヒット・アンド・ウェイ」
    はすかっとした。
    人は誰でも変われる。少しの勇気で。
    この主人公はもうきっとDV男にひっかかることはないんだろうな。

    2015年
    新潮社
    新潮社装幀室

  • 8編の短編集。中ではちょっと怖いマスク依存から手放せなくなり生活まで崩壊する「マスク」。マスクをしていると表情がみられていないことに気が緩むから気持ちはわかります。
    仕事の傍らフェイスブックをしている営業の人が自分にそっくりな人がいると気が付いてその人と対峙する「アナザーフェイス」がよかった。怖いけど。

  • 悩みを抱える人たちの短編集。
    解決した者もあれば未解決の人も。
    すっきりできる話の方が好きですが、
    最後の話はイイ感じでした。

  • 直球な表紙にひかれました。
    短編集。
    第一話/DV夫との縁をおのれの拳で叩き切る若い母親、表題の第二話/摂食障害を新婚夫が受け止めてくれるスィートなお話 と来て、あ〜〜 予定調和? と思ったけれどどうしてもホンネが隠せずに開き直ったデパート店員とか、騙された挙げ句に突き抜けちゃった最終話のOLとか、どこか滑稽で スパイスも利いていてよかった。
    自分とどれだけ向き合えるか、だよねぇ...と思うことは、結構多いよね。

  • 闇の部分に目をつけたって感じの短編集。

    なんか、後味がスッキリしないな

  • 心のすれ違いがあったり、病んでいたり、疲れていたり、人生はままならないもの。どこにでもいそうな、どこか親近感と嫌悪感のある登場人物たちを、少々突き放したようにも優しくも描いている。

  • オトナってせつない。女は強い。オトコは滑稽だな。

  •  帯曰く、現代人のライトだけど軽くはない心の病気にシニカルに真剣に迫る短編集、だそうな。テーマはともかく、荻原浩さんの短編集は見逃せない。

     「ヒット・アンド・アウェイ」。いきなり深刻なDVネタ。外で弱い男ほど家では威張る。誰もが幸乃のような行動に出られるわけではない。「冷蔵庫を抱きしめて」。結婚して暮らし始めたら、味の好みの違いが表面化。男は大抵濃い味が好き。しかし、歩み寄りも必要だし、何より夕食の準備をしてくれる妻への感謝は忘れないようにしたい。

     「アナザー・フェイス」。内容を書きにくい話だが、これは心の病気というより…あれですかね。主人公が食べ物ブログを生きがいにしているのは現代的か。「顔も見たくないのに」。振ったはずの昔の男を、頻繁に見かけるはめになったメンクイの女性。そりゃ苦痛だろうけど自業自得という気も。結局、彼女の気持ちはどうなの?

     「マスク」。風邪の季節から花粉症の季節と、日本人はマスクが手放せない。しかし、マスクで覆われた裏の心理とは…。これは天職かもしれない。「カメレオンの地色」。片付けが苦手な僕は、彼女に大いに共感したが、目立たないように生きてきたところには多くの人が共感できるのではないか。自分らしく生きるって何だ。

     「それは言わない約束でしょう」。思ったことをすべて口に出したら、人間関係が破綻するだろう。この彼のように。彼が導いた結論は…開き直りかよ。「エンドロールは最後まで」。地元を出た姉と、残った妹。妹の結婚、出産を機に、立場は逆転した。結婚はすまいと決断したはずなのに…。結局は縁ということかな。

     最初の1編が深刻だったので、2編目以降も覚悟していたが、そこは荻原浩だけに、適度に軽妙な筆致はさすがだった。やはり荻原作品は安定感がある。ガツンとした読み応えこそないが、時にはこういうのを読んでリラックスしたいものである。

     毎日何らかのストレスと戦う現代人に、是非お薦めしたい。

  • +++
    心に鍵をかけて悪い癖を封じれば、幸せになれるかな? いや、それではダメ――。新婚旅行から戻って、はじめて夫との食の嗜好の違いに気づき、しかしなんとか自分の料理を食べさせようと苦悶する中で、摂食障害の症状が出てきてしまう女性を描いた表題作他、DV男ばかり好きになる女性、マスクなしでは人前に出られなくなった男性など、シニカルにクールに、現代人を心の闇から解放する荻原浩の真骨頂。
    +++
    表題作のほか、「ヒット・アンド・アウェイ」 「アナザーフェイス」 「顔も見たくないのに」 「マスク」 「カメレオンの地色」 「それは言わない約束でしょう」 「エンドロールは最後まで」
    +++

    ほんの些細なきっかけで、封じ込めていたものが堰を切ったように。始まりはさまざまだが、心を病み、さまざまな症状を呈する人々の日々の物語である。以前からここにも書いているように、荻原浩オバサン説は、今作でも健在である。ご本人のお姿を拝見したことがあってさえ、オバサン説を唱えたくなるほどである。女性のふとした思考回路や振舞いの描写がお見事である。しかもいつもよりも年齢の幅も広がっているような。傍から見ると、なにがこんなに深刻にさせているのか理解に苦しむが、本人は生き死にに関わるほどの苦悩のただなかにいる様子が絶妙である。深刻さのなかに、可笑しみもある一冊である。

  • 短編集。
    あまり面白くないものも多かった。
    最後の「エンドロールは最後まで」は、何度か想像を裏切られて、なかなかいい結末で、よかった。

  • スッと胸がすくような物語から、
    背筋がゾゾゾ・・・と来るものまで
    どの物語も外れ無しの傑作短編集です。
    中でも一番好きだったのは、
    『エンドロールは最後まで』
    どうせ思い通りにならない人生ならば
    たとえ裏切られようが、騙されようが
    自分の信じた道を行くしかない。
    慎重そうで実は大胆な主人公の千帆の行く末に思いを馳せ、その後の幸せを願いつつ本を閉じました。

  • 荻原浩の短編集。シリアスものか、それともコメディものか…と読み進めていったら、両方だった。ま、短編集だったら偏るよりまんべんなく両方の雰囲気で攻めるよね。

    ヒット・アンド・アウェイ
    恋人にDVされているバツイチ子持ち主婦。
    自分だけならばまだしも、子供にまで手をあげ始めた。
    ボクシングジムの門を叩き、トレーニングに明け暮れる。
    最初はぽすぽすとしか打てなかったパンチも、徐々にサマになり、コーチからプロの誘いまで受けるようになる。
    ある日、DV男に復讐するチャンスが訪れる。叩きのめしていると、コーチとセコンドが応援に駆けつけてくれる。

    冷蔵庫を抱きしめて
    私も最近冷蔵庫を抱きしめた。数回電源を入れても入らなかった冷蔵庫が、動いたとき、抱きしめた。
    その経験から、この本のタイトルを見て図書館で借りる。
    この話は、前に拒食症と過食症を繰り返していた少女がそれを克服し、結婚をして、夫との食の好みの違いが気になりだしてからまた拒食と過食が始まる。
    しかし、夫の優しい行動に心がほぐれていき、きっと直っていくのだろうな~というお話でした。

    アナザーフェイス
    ドッペルゲンガー的なお話。
    ドラえもんの影切ばさみだ。

    顔も見たくなくないのに
    芸人崩れのぺっぽこ彼氏だと思っていたのに、別れてからテレビに出るわ、広告に起用されるわ、顔を見たくないのに目に入ってくる。
    しかし、落ち目になってきた彼氏が寄りを戻そう、ずっと一緒に居よう…と言ってきて、一瞬ハッとするのだが、『いっしょにコンビを組もう』という事だった。
    でも、それはちょっと惜しいと思ってしまう麻衣だった。

    マスク
    ある時、マスクをしだしたら急に生きるのが楽になってきた。花粉症と偽り、いつでもどこでもマスクと眼鏡を外さなかった。花粉症が終わってからも外さなかったので周りから白い目で見られてしまい、とうとう会社を辞めることになってしまった。
    その後、着ぐるみ人形の中に入る仕事を始めると、今度は自分を見てほしい!という欲求に駆られてくるようになる。元の生活に戻っていくのかな。

    カメレオンの地色
    ゴミを捨てられない女、梨代。ゴミの見張り人が居て、なかなか捨てられないのだ。だから部屋の中がゴミだらけだったのだが、お目当てのマカベさんが梨代の部屋へ遊びに来ると言うのだからさあ大変。時間を気にしながら片付ける。その時に「やれば、終わる」という言葉を思い出す。それと同時に中学時代のいじめも思い出した。自分の彼氏が、いじめられている子をかばってから彼氏がいじめにあうようになる。でも二人だったから乗り越えられた。
    高校は彼の父親の転勤のため、離れ離れになってしまってそれっきり。彼の夢は役者になること。
    梨代はマカベさんの事より、彼の事が気になってしかたなくなる。マカベさんとの約束を断り、彼の行方をネットで探し始める。『出てこい、遼介』とつぶやきながら。

    それは言わない約束でしょう
    デパートに勤めている礼一は接客中に余計なことを口に出してクレームの嵐。自分では気づかないうちに口に出していることを最初のうちは気づかなかったのだが、周りの反応から気づき始める。
    自分の親が口の悪い八百屋をやっていて、それを見てきて育ってきた礼一。ショックから八百屋を継ごうかと悩んだが、父親が八百屋を辞めると聞く。
    また違う店舗へ転勤になる礼一。そこでは、素直に似合わないものは似合わない、こちらのほうがお似合いですとツンデレな接客をするようになる。クレームも相変わらず来るのだが、お客様もつくようになる。

    エンドロールは最後まで
    結婚はしないと覚悟を決めた途端に、映画を通じて出会いがある。
    白衣を着て医療関係に居るから、医者だと勘違いして付き合い始める千帆と裕... 続きを読む

  • 「世にも奇妙な物語」風の短編集。
    主人公が抱える悩みに奇妙な世界を折り込ませながらの展開。総じてポジティプな結末に、読了感が心地よかった。
    個人的には、「ヒット・アンド・アウェイ」「カメレオンの地色」が好み。

  • 【ヒット・ランド・アウェイ】
    2歳の娘をDV男から守るために決意を下すシングルマザーの話。別れるためには相手より強くならないと相手は見下し続けて来て別れることもしない。そのためにボクシングに通ってDV男より強くなる。強い女性になろうと考えさせられた。
    【冷蔵庫を抱きしめて】
    食の好みが合わない夫婦っていうのは大変だなっていう感想。摂食障害とか過食症になっても支えてくれる相手がいるっていうのは素敵なことだ。
    【アナザーフェイス】
    この話の意図がなんなのかよくわからない。霊の話?ドッペルゲンガー?
    【マスク】
    マスクをつけ始めてから自分をどんどん隠そうとしていってしまう人の話。最後はひっくり返って顔を出したいとなる。そこまでの過程がそうくるかという展開。
    【カメレオンの地色】
    自分と付き合った男性の好みに合わせて自分も洋服とかの系統を変えてしまうカメレオンのような女の話。部屋はゴミ屋敷で片付けているうちに思い出の品が出てきて今までの元彼を思い出して行く。結局最後はインターネットにすがって最初の元彼を探すことにこだわってしまう。
    【それは言わない約束でしょう】
    心の中で呟いた言葉を実際に口で出てしまい様々な人を怒らせてしまう。その症状を治したく試行錯誤を続ける主人公だが、最終的にそこを逆手にとって個性として活かして毒舌なデパート社員として生きて行く。
    【エンドロールは最後まで】
    結婚しないと決めたのに…。決意した後出会った男性と良い感じになるもののあらゆる疑惑があがる。その彼との恋関係は今後どうなるのか。

    今よくある様々な心の病気に面白いストーリーでどれも描かれていてとても面白かった。短編集だけど短編集とは思えない内容の濃さだったと思う。

  • 「あなたの心、開放します。現代人のライトだけど
    軽くはない心の病気にシニカルに真剣に迫る短編集」
    ヒットアンドアウェイが1番好き
    心がスカッとする

    2016.11

  • 短編で読みやすい。

  • 短編集。どれも面白かった。DVに悩む女性がボクシングを通して強くなっていく話はスッキリしたし、ドッペルゲンガーは怖かった。

  • DVや摂食障害、マスク依存症、片づけられない症候群etc.

    心に病を抱えた人々を優しく包み込むような
    そんな短編集

    さすがは荻原浩
    読みやすいです

  • 2016年08月26日読了。

  • 2016/8/25

    913.6||アリ

    どれも思わず”クスッ”と笑える短編集。
    それぞれに登場する主人公は、昨今よく取りざたされるDVやゴミ屋敷、摂食障害などそれほどひどくはないにしろちょっと問題がある人たちです。
    これらの問題自体は重いものですが、それをさらっと軽快に笑いに変えるところがこの作者のうまいところですね。

  • この本に出てくる女性は
    芯が強い。
    現代によくある と言われる心の病気や行動にスポットを当てた短編集

    クスッと笑っちゃう表現や
    心の穴をうまく表現されていて
    人物像も掴みやすく
    スラスラ読めました◎

    最後のお話
    エンドロールは最後まで
    このお話が最後でよかったな、と読み終わった後しみじみ…

  • 心に鍵をかけて悪い癖を封じれば、幸せになれるかな?
    いや、それではダメ――。
    新婚旅行から戻って、はじめて夫との食の嗜好の違いに気づき、しかしなんとか自分の料理を食べさせようと苦悶する中で、摂食障害の症状が出てきてしまう女性を描いた表題作他、DV男ばかり好きになる女性、マスクなしでは人前に出られなくなった男性など、シニカルにクールに、現代人を心の闇から解放する荻原浩の真骨頂。

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心に鍵をかけて悪い癖を封じれば、幸せになれるかな? いや、それではダメ――。新婚旅行から戻って、はじめて夫との食の嗜好の違いに気づき、しかしなんとか自分の料理を食べさせようと苦悶する中で、摂食障害の症状が出てきてしまう女性を描いた表題作他、DV男ばかり好きになる女性、マスクなしでは人前に出られなくなった男性など、シニカルにクールに、現代人を心の闇から解放する荻原浩の真骨頂。

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