白バラ四姉妹殺人事件

著者 :
  • 新潮社
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感想 : 26
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  • Amazon.co.jp ・本 (152ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784104695010

感想・レビュー・書評

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  • これはもう脳トレの1つかと思います。

    母、娘、息子の3人家族が一応メインなんだけど、
    近所で起きた四姉妹殺人事件の虜になってるのよね。
    でもって、自分たち家族の話といつの間にか事件の家族の話とがごっちゃになってて、
    今誰のセリフ?って感じになる。
    頭の中で整理したくても、もうそんな事はしても関係ないんだなって感じ。

    鹿島田さんの文章は、独特だわ~

  • ほうほうほう、と読んでいたけれど、最後にスッキリしかけて出来なくて、なんかモヤモヤが残った。結局誰が誰なの?

  • 固有名詞が出てこない小説。登場人物は婦人とその娘と息子。視点も母から娘、娘から母と移動するかと思えば、いつの間にか二人の人物は重なりあってどちらがどちらだか区別がつかなくなっている。

  • 幻惑的なのを耽美だと思っているんだけど違うんだろうか。
    殺人事件はメインではない。
    メインは婦人(精神疾患あり)と
    婦人そっくりな女(婦人の娘)と
    精神的にまともな(会社を辞めて音大受験準備中)男(婦人の息子)。
    べとべとする依存関係と姉弟間の恋愛関係。

  • 人物名が一人も出てこない。
    会話も若干曖昧。

    誰が誰なのかわからなくなりそうなギリギリのライン。

    それでも完全に見失うことなく最後まで読める。

    家族を極端にしたもの、と思うか、
    気持ち悪い家族、と思うか・・。

    ああ、タイトルからイメージした内容とは全然違いました。

  • 高校の時に読んだ本。
    内容はほとんど覚えてないケド・・・優美で残酷な異色な物語。

  • あの人が私を殺す。家族だからという理由で―。27歳、文学の鬼才、優美で
    残酷な異色作。三島由紀夫賞候補作。

  • オチがいまいち理解できない^^;

  • 勧められて読みましたが、全然わからなかった。会話が???

  • 「白バラ四姉妹殺人事件」。なんとも魅力的なタイトルではありませんか。 白いバラ、四姉妹、殺人事件…。 人里離れた場所にまるで絵本の世界から飛び出してきたようなお屋敷が建っていました。そのお屋敷は別名「白バラ邸」と呼ばれています。何故なら手入れが行き届いた広い庭には白いバラが一面に植えられていたからです。そこで何不自由なく暮らす四姉妹。四姉妹は全員、透きとおるような白い肌に揃いの白いドレス。この世界は彼女たちのためだけに存在するかのようでした。 ある日、いつものように庭仕事をしていた年老いた庭師が一面の白バラの中に赤く咲いたバラを見つけました。「変じゃのう?赤いバラなんて植えたはずはないじゃが…」不思議に思い、近づいてみると、そこには白いドレス姿の末娘が両手を広げ、仰向けに寝ていたのです。しかも、なんと胸の真ん中にナイフが突き刺さり赤く染まっていました。庭師が見た赤いバラは白いバラに飛び散った血痕だったのです。 以上、妄想的あらすじ…本作の内容とは全く違います。

著者プロフィール

1976年生まれ。1999年、「二匹」で第35回文藝賞を受賞しデビュー。2004年、『白バラ四姉妹殺人事件』で第17回三島由紀夫賞候補、2005年『六〇〇〇度の愛』で三島由紀夫賞受賞。2006年「ナンバーワン・コンストラクション」で第135回芥川賞候補。2007年『ピカルディーの三度』で野間文芸新人賞受賞。2009年「女の庭」で第140回芥川賞候補、『ゼロの王国』で第5回絲山賞を受賞。2010年『その暁のぬるさ』で第143回芥川賞候補。

「2011年 『小説家の饒舌 12のトーク・セッション』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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