ハルモニア

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著者 : 鹿島田真希
  • 新潮社 (2013年9月30日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (136ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784104695041

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ハルモニアの感想・レビュー・書評

  • ちょっと堅い感じがする。

  • 鹿島田さんの作品を何冊か読んで、ようやく純粋に(単純に)読めて楽しいと思った。

  • まるで音楽を聴いてるように読んだ 砂糖菓子の話しも面白かった この人の作品は当たりハズレがかなりある

  • 「ハルモニア」環境にも恵まれ、音楽の神様にも選ばれた美少女ナジャ。ナジャに恋した主人公トンボ。ナジャは特別いい女とも思えないんだけど、ナジャと音楽に恋するトンボがすごく素敵だった。音楽のことだけ考えて音楽に没頭したい。でも音楽を聴くのは聴衆。生活を知らずして聴衆のための音楽を作れるのか?でも生活に追われていたら音楽は満足にできない、みたいな、音楽だけじゃなくて表現者として生きていきたい人間共通の悩みみたいなものが描かれており、それがありがちな僻みっぽさをまとっていないところが良い。
    「砂糖菓子哀歌」は二度目。鹿島田さんの艶っぽい文体で、ネジが一本飛んだような女を書くと異様な凄味が出る。

  • とんぼ。

    お菓子の話はあまり好きではなかった…

  • 図書館で適当に選んだ本とはいえ、はずれだったー。表題作とほんの短い『砂糖菓子哀歌』の2編。どっちも好きじゃない。表題作は音大で出会った仲間と恋愛のお話。書き方も好きじゃないし、ヒロイン?のナジャも好きになれないし、主人公のトンボも好きになれない。お友達のルツ子とキムはまだましか。読む本ないから仕方なく読みきったって感じ。

  • 音楽と小説は良く似ている。それはどちらも単線的な、瞬間的な感覚の集合であるという点と、どちらも本来はそれぞれ一回限りの行為であったということだ(今はCDや本で何度も同じことを反復できるけれど、物語はかつては口伝だった)。この小説を読んで、そんなことを思った。

    主人公である「トンボ」は、二浪して合格した音楽大学で「ナジャ」と出会う。生活面でも余裕が無く、才能の無さを自覚しているトンボに対し、ナジャは金銭的にも、才能にも恵まれ、天真爛漫な生活を送っている。ゲイのルツ子と韓国からの留学生キムとの四人で親密な関係を築くが、やがてトンボとナジャは共に惹かれ合い、二人は付き合い始める。

    この小説に一貫して描かれているのは、才能のある人間と、それに恵まれなかった人間の関係性である。金銭的にも恵まれ不自由なく音楽に打ち込み自分の才能を伸ばすナジャと、アルバイトなどに時間を取られ満足に音楽に取り組むことのできないトンボ。しかし彼はやがて、アルバイトの時間なども自分の音楽を育てるための時間だと気付く。
    最初はナジャに対し、一種の屈折した感情を抱いていたトンボ。彼に惹かれていると言いながら、本当は音楽のこと以外見えていなかったナジャ。
    共に自身の環境と、自分の求める音楽とを理解するにつれて、二人の関係が徐々に変化していくのがとても良く描かれている。今までの鹿島田作品では余り見られなかった青春小説の要素が含まれているのも新鮮だった。

    砂糖菓子哀歌は、レトリックに固執しすぎていて、いまいちだったかな。

  • 2,024.3 ,27日
    音楽が好きだから読んだけど。
    才能のある,なしで複雑なんだ。

  • 受賞直後の1冊ということで手に取った。ずいぶん前に読んだため印象が薄い。

  • 力がない作家の限界を露呈している。

  • あまり好みの話じゃなかったです。

  • 音楽用語ばりばりの「わかるやつだけわかりゃいい」小説。自信のない主人公、自信たっぷりの<きみ>。なんか今風の純文学だなあと思ったけど、現実の人と関わりながら自分の音楽を作り上げていく主人公の行き方に意外と好感をもてて、読後感はとても良かった。

  • 音楽を題材にしてるだけあって文章も綺麗ですね

  • 音楽に生き人間に無関心な少女と、現実の慰めを音楽に求める苦学生の青年の物語が、ゲイの少年、ストイックな留学生、劣等感を抱える女学生に彩られながら語られる。全く正反対な2人がどうすればひとつの音楽となり、調和していけるかという物語。

    筋書きとして目立つ大きな展開はなく、「ぼく」によって描き出される世界観を楽しむ作品。珍しいことも難解なことも言ってはいないけど、「ああ、そういうところは現実であるよね」と腑に落ちるようなことを「ぼく」が感じて、変わっていく様子を追っていくのがおもしろい。

    同時収録の「砂糖菓子哀歌」は、失恋した女性を菓子の比喩を使いながら、そしてそれに導かれながら表現していく小説。
    両作品とも人を選ぶ作風かと。

  • 音楽系の小説なんだけどもどうにも感情移入できなくてこの評価です。

    才能あふれるけども変わり者のナジャとゲイのルツコ、心を病みながらもピアノを志す金持ちボンボンのキムとあんまり才能ないけど頑張ってる主人公のお話。
    話としてはよくありがちな感じなんだけど話は薄っぺらく感じてしまいどうもね。。。

    響く人には響くのかも?鈍感でスイマセン。

  • 主旋律と伴奏。

    表と裏。

    近くて遠い、二人の音大生の物語。

  • ここまで一貫して万人受けしないものを書き続ける作家さんも珍しいな、と思います。相変わらずの強さ。
    表題作のハルモニアはとてつもなく異なっている音大生の男女の愛とやらを音に乗せ、音楽として描いているものすごく入りづらくて読みづらい気がするのに不思議とテンポ良く物語が運ばれていきます。

    砂糖菓子哀歌もまた独特で、ほんと哀歌です。リズミカルなの。言葉の運び方が。甘いのか苦いのか固いのか。中身を理解するよりも先にすいすいと読み進めてしまう不思議な本。
    もはや中毒。川上未映子的なね、けど川上未映子さんよりももっと独特ださらに万人受けしない、好きだなー。

  • [芥川賞受賞第一作]「ハルモニア」鹿島田真希 立ち読み
    http://www.shinchosha.co.jp/shincho/tachiyomi/20120907_1.html

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    「君が音楽の魂ならば、僕は音楽の肉体だ──天才美少女、その自由を受け止める優しい青年。作曲家志望の二人の音大生の運命を描く長編 」

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ハルモニアの作品紹介

きみが音楽の魂ならば、ぼくは音楽の肉体だ――二人の音大生の恋と運命を描く、芥川賞受賞第一作。きみはぼんやりしているぼくを押し倒して唇を寄せてくる。このセックスはスケルツォみたいだな、とぼくは思う――スラブ系の血をひく天才美少女、その才能を誰よりも理解し、自由を受け入れる優しい青年。作曲家志望の二人と個性豊かな友人たちの恋と友情。音楽の秘密を探し、新しい音楽を作るのに必要なものは何かを問う表題作に最新短編を併録。

ハルモニアはこんな本です

ハルモニアのKindle版

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