少女のための秘密の聖書

  • 125人登録
  • 3.17評価
    • (3)
    • (14)
    • (15)
    • (7)
    • (3)
  • 19レビュー
著者 : 鹿島田真希
  • 新潮社 (2014年12月22日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (223ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784104695058

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

少女のための秘密の聖書の感想・レビュー・書評

  • 忘れてはならないので書いておきます。頭と常識を、ある意味でぶん殴られる本だったことを。

  • 旧約聖書を丸々引用しなきゃいけない意味が分からなかった。少女たちの話で充分じゃない?聖書の部分は飛ばして読んだ。同じ量なら、少女たちの話をもっと膨らませて欲しかった。

  • 旧約聖書に出てくる神の身勝手さに腹が立った。

  • 聖書を読んだのはもう20年以上昔の幼児時代で、旧約もあまりしっかりとは知らなかった。
    この話は中学生の主人公の現実であるなんだか粘っこい世界と、
    変わった人達の口から語られる聖書の世界が上手く交じり合っていて面白かった。
    聖書は面白いけど、名前だとかの横文字や言い回しに頭痛や睡魔に襲われる人は少なくないと思うので、閑話的に入る短い現実視点が読み易さや理解に一役買っていた。
    まだ未熟で大人になり始める子供達の素直な思考とか意見、だからこそ敏感に感じ取ってしまうよくわからない汚くて怖くて粘つく感覚。

    面白い小説というより、わかりやすい旧約聖書という感じ。
    お菓子が美味しそうでしたw

  • 頭のおかしいような人ばかりで
    聖書の世界とマッチ。
    世の中は意味不明だが、神はその極地。
    信じる人も、なく生きる人も、みんな意味不明。

  • 近所のお兄さんの家に家賃を取りに行って、お菓子を食べながら聖書の話を聞いた子どもたち。わたしと、黒い靴下の少年。

    血のつながらのないお父さんはわたしの二の腕を触りたがるし、
    お母さんは少女のままでいやらしい目でわたしを見て接してくる。
    黒い靴下の少年は殺してやると言って、わたしを間違ったものから守ってくれる。

    万物の誕生からモーセ、預言者ダニエル、聖書を通じて現実の物事と向き合っていく正直者たち。

    モーセのところが難しかった。
    とてもわかりやすく、そして難しい。
    正しいこと間違っていることを見極める力を身に付ける大切さ。
    性的だけど、中学高校で読むといいかも)^o^(

  • 書店で見かけて購入を悩んだけど、図書館で借りることに。
    このほのぼのした装丁とはうらはらに内容は全然ほのぼのしてない!
    まず、近所の下着泥棒だと噂されているお兄さんのところへ大家の娘が家賃を取りに行き、聖書を読み聞かせてもらう、と言う設定が面白い。
    聖書はきちんと読んだことがないけど、これをきっかけに興味が出た。
    鹿島田さんの気合いを感じる一作。
    他の作品を読んだことないけど。。。

  • 旧約聖書か~と思って読むとはじめから卑猥な風景が、どちらが主題か判らないですが、面白かったです。でも聖書は謎だらけですよね。エジプト脱出のあとアモンは武器持って戦ってるし、ヘブライ人は、神に見いだされたから正しいみたいな自己肯定は納得できない。

  • 聖書は分からなくても、生きていかないといけない。

  • 面白い角度で旧約聖書のことが書かれていて楽しめました。
    旧約は大学時代に勉強していたのでなんとなく斜め読みで、少女少年お兄さんの物語だけしっかり読みました。
    旧約聖書って何言ってんのかよく分からなかったりするけど、聖書についてお兄さんから聞いた後に少女たちが色々と話してるのを見てると「あぁ、なるほど」ってなんとなく、ぼんやりとでも旧約聖書について掴めるので良かった。
    タイトル買いした本だったけどすごく当たりでした。

  • BSフジ「原宿ブックカフェ」のコーナー「ブックサロン」で登場。
    http://harajukubookcafe.com/archives/723

    ゲスト鹿島田真希さんの最新作。

    「友達から、旧約聖書読んだんだけど、けっこうすごいこと書かれてるよねと言われて、私は「昔話ならこれくらいあるだろう」って思っていて。でも、怖いとか不謹慎とか思う人がいるんだって思って、読み返してみて客観的に見てみて、さらに少女の物語を付け加えて著者である自分がどの点に反応しているかというのを書けたらいいなと思いました。」(鹿島田真希さん)

    原宿ブックカフェ公式サイト
    http://www.bsfuji.tv/hjbookcafe/index.html
    http://nestle.jp/entertain/bookcafe/

  • 余計な装飾のない言葉が惹きつけられる一因かなぁ。読んでいてスカッとするというか。

  • 同じアパートに住むパンツ泥棒と噂されるお兄さんが,わたしに,旧約聖書の話をしてくださる。それを聞いて,少女はお兄さんや,学校の1人の少年と会話をし,いくつかの出来事が起こり,少女の家出の出来事が最小のディテールで語られる。まるで旧約聖書の語り口のように。少女の使う言葉のアンバランスな大人びた危うさを通して大人とか言葉とか愛とか性とか子どもとかそういうことを考えた。ねっとりじゃなくて,ひょいひょいっと取り出すような語りが好き。すごい端っこの話をすると,鹿島田さんの創作意図が気になった。

  • 近所のパンツ泥棒と噂されるお兄さんが(主に)聞かせてくれる旧約聖書の話と、ちょっと生々しい現実に置かれた主人公の少女の話が代わる代わる出てくる。

    旧約聖書の人々や神様の話って、よくある教訓めいた話と違って、なんだかすっきりしない。まるで、少女の置かれたねちねち、ぬるぬるした現実世界みたい。そんな風に、言葉に表しきれない何かを読みながら感じていたのだけど、物語の最後で少女がまとめてくれました。

    旧約聖書は本当の物語なんだ。
    旧約の物語には、その「はっきり」がありません。物語に出会うたびに、ただ、ぞくぞく、ぬるぬるした気持ちになるのです。
    でも、それはわたしが生きている世界にとても似ています。お母さんとお父さん、少年とお兄さん。気持ち悪いこと、気分いいこと、哀しいこと、嬉しいこと。そういうことは、全て、ぞくぞく、であり、ぬるぬる、でした。

  • 初っ端からこれは当たりだと思いながら読み進めた。鹿島田さんにしか書けないだろう、奇想天外な展開。面白かった。イカれてる御伽噺のようで。
    語り手の“わたし”が住む家には母親と血の繋がらない二の腕を触りたがる父親がいる。わたしの住む裏のアパートにはパンツ泥棒かもしれない気味の悪い浪人生のお兄さんがいて、わたしは母親に頼まれて家賃を取りにパンツ泥棒かもしれないお兄さんのもとに行く。そこでひょんなことをきっかけにお兄さんから旧約聖書について話を聞くことになるーーという物語の始まり。
    血の繋がらない父とちょっと壊れている(どろけいをしている娘に破廉恥と言い捨てたり、かりんとう=犬の糞=破廉恥という考えな)母の不穏な、いやらしい始まりの気配があるたび、家賃を取りに行けと命じられ、次第にそれが楽しみになるわたし。パンツ泥棒かもしれないお兄さんはいつもお菓子を与えてくれ、旧約聖書の続きを読み聞かせ、ときにわたしの周囲での事件に準え話を進めていく。
    そしてちょいちょい愉快な、シュールな展開を迎えるから面白い。
    黒い靴下しか持っていない男のクラスメートに白い靴下が欲しいなら自分で買えばいいと指摘したことで、黒い靴下の男の子に「黒い靴下を履いているやつが黒い心を持っているとは限らない」とか言われ殺してやるとしつこく嫌がらせを受けたり笑、

    わたしの見る夢の中。
    お父さんとお母さんは裸でした。お父さんが、おちんちんをこすり始めます。すると、それはどんどん大きくなりらバットほどの大きさになりました。おちんちんがそのぐらい大きくなると、お父さんは消化器のホースみたいに、白い液体を放出しました。それがお母さんの乳房に当たると乳房がどんどん膨れあがってしまうのです。とか笑

    ネタバレになりますが
    ラストのパンツ泥棒の正体がお兄さんではもちろんなく、お父さんでもないところがちょうどよかったかな。
    不気味さと少しのしょうもなさを真面目に描いた物語が好きな方は是非。

  • アパートに住む、怪しげな浪人生のお兄さんが、
    多感な時期の、大家さんの娘の小学生(主人公)に、

    「旧約聖書」の中の有名な、
    アダムとエヴァ、ノアの箱舟、モーセの十戒、
    といったエピソードを読み聞かせるお話でしたが…、

    正直なところ、
    この作品に込められたメッセージが、全くわからん?

    まず、各キャラクターの設定が、?で、
    また、お話の意図するところも、?で、
    それと「旧約聖書」との相関も、?で、
    「旧約聖書」の内容(翻訳)も、?で、
    この作品のメッセージが、もぅ全くわからなぃ…??

    出エジプト記の中盤あたりからは、斜め読み…。
    そして、改めてわかったことは…、やっぱりね、
    ボクには、芥川賞作家は合わなぃといぅこと…。

    『ソフィーの世界』のよぅなお話を、
    期待したんですけどね~。残念でした。

    とりあえず…、改めて、物語として面白ぃのは、
    創世記の1章~11章(バベルの塔)までかな~と…。

全19件中 1 - 19件を表示

少女のための秘密の聖書を本棚に「いま読んでる」で登録しているひと

少女のための秘密の聖書を本棚に「読み終わった」で登録しているひと

少女のための秘密の聖書を本棚に「積読」で登録しているひと

少女のための秘密の聖書の作品紹介

少女は開いた、秘密の物語の扉を。やがて知った、この世の本当の姿を――。楽園を追放されたアダムとエヴァ、兄弟殺しのカインとアベル、ノアの箱舟、神に滅ぼされた悪徳の町・ソドムとゴモラ、父と娘が子をなすロトとその娘――少女がお兄さんに誘われて扉を開いたのは近親相姦、殺人、男色、何でもありの世にも奇妙な聖なる書物。鬼才の芥川賞作家が描く、残酷でみだらで魅惑的な旧約聖書の世界。

少女のための秘密の聖書のKindle版

ツイートする