精神科医が読み解く名作の中の病

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著者 : 岩波明
  • 新潮社 (2013年2月1日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (207ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784104701056

精神科医が読み解く名作の中の病の感想・レビュー・書評

  • 地味だけど面白かった。東京新聞夕刊に掲載していたものを加筆修正したもの。なので面白い内容だけれども文が短くってコンパクト。ハッキリしない部分やわかりにくい部分もあったので、そこが少し残念でなりません。要は…紹介してある本(小説)と照らし合わせて読めば、もっとわかりやすいんだろう…。

    読書家だ。幅広いジャンルを読んでいるし、さすが精神科医目の付け所が違う。違う視点を持っている。登場人物を精神分析。(仮想診断)。こう読めたらまた違った楽しみがあるんだろうなぁ。へぇ~って思った部分が数か所ありました。

    この本をきっかけに数冊読みたい本が見つかりました。悩ましい。


    過去の精神科治療の数々がついでにチラッと紹介されている。手術や処置が恐ろしい。ノーベル医学生理学賞を受賞して、当時は流行し推奨されたロボトミー手術。私が生まれる20~30年前に普通に施術されていたんだ…。『カッコーの巣の上で』とか気になる。

    ●孤独の歌声
    ●マークスの山
    ●こちらあみ子(読了⇒再読)
    ●夜明け前
    ●疾走
    ●カッコーの巣の上で
    ●砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない

  • 面白い発想なのに、新聞連載ということもあり、
    短く浅い。
    もっとこの本の中の扱われ方はイマイチとか
    詳しくじっくり描いて欲しいな〜
    けどいろんな疾患に対応する作品を
    たくさん挙げてて、凄い。
    途中結構自分の趣味出てるし

  • 東京新聞に連載されていたものを書籍化したもので、63もの作品について解説されているが、1つ1つについては3ページで終わってしまう。だから、正直物足りない。もっと深く詳しく分析されたものが読みたいという気になる。
    ただ、63もの作品が紹介されているわけだから、当然読んでない作品も多く、その作品それ自体にあたってみたいと思うものもいくつもあった。
    また、作家の知られざる病歴、最期の様子なども解説されていて、それらを知ったうえでもう一度作品に当たってみると、また違う発見があると思った。漱石や太宰、芥川龍之介の精神疾患ないし精神的不調の話は有名だが、谷崎潤一郎や川端康成、ヘミングウェイ、ドストエフスキーなどについては初めて知ったので正直驚いた。東西を問わず、時代を超えて輝きを放つ作品とは、作者の精神の極限から絞り出される葛藤や苦しみの結晶なのかもしれないと思った。

  • 作品解釈は浅い。それぞれについて、比重が作者の精神分析なのか作品の中の人物の精神分析なのかどっちつかずなところも薄い印象。作品より作者にした方がもっとはっきりする気がする。どの作品も特に読みたいとおもわせられなかった。何がしたいのかよくわからない、連載していた文章を程よくまとめたという内容。広く浅く精神疾患にはふれることがはできる。

  • 東京新聞掲載をまとめたものだってんで、納得。妙に平たくて薄い内容。医師が忙しい中で病名だけコメントしてあとは誰かがまとめたか口述筆記?と思うような。

    ただ、ついてにしてしまったのはピックアップされた面々。なかなか幅広くて、テネシーウィリアムズの「ガラスの動物園」やリチャードブローティガンの「バビロンを夢見て」から、角田光代「八日目の蝉」、辻村深月「僕のメジャースプーン」もあり、川端康成「みずうみ」や太宰治「道化の華」

    ね、こんなの並べられたらノックアウトでしょ?みたいでしょ、この作品のどのあたりに専門家は精神的な病を見出すのか。

    でもねー
    専門的な言葉がパラパラ、ふりかけみたいにかかっては、なんともそのまとめがお寒い。お医者さんだもん、読んでないよね作品はね、ちゃんとね。編集の人にさらっとあらすじ聞いたとか、よしんばここにある分は読了していても、作家さんの他の作品なんてみてないよね。仕方ないです。

    辻村深月さんを、彼女はほかにも爽やかな作品を書いているので一読者としてさわやかな作品を待ち望みたい、みたいなまとめだったときは腰が砕けかけましたって。いやいや最後にまとめるならそれはないでしょう。他作品ではどんな精神傾向が見られるとかさ、そういった、さらなる俯瞰した意見をここではみたいじゃないのよ普通?

    読まされる側の分析ってのは、頭になかったんだろうか。

  • 紹介されている本のうち、七冊くらい読んでた。少し文章に統一性がないところもあったが、読んでみたい本はたくさんあった。

  • 是非続編として「神話」とか「古事記」とかその辺も出して欲しい。

  • タイトル通り、精神科医の著者が小説の登場人物について、精神医学的視点から述べた、東京新聞にて連載されていたコラムをまとめた1冊。

    最初は興味深く読んでいたけれど、1作品2~3Pの解説ながら、あまりに専門的過ぎて、自分が求めていた視点とちょっと違うように感じたので、★3つ。
    内容そのものは悪くないと思うので、本格的にこっち視点で見たい人にオススメ。

    しかし、作家自身が精神的病気に冒されていた人が多いのに名作が生まれていることを考えると、精神病と文学は切っても切れない縁なんだと思った。

  • 902
    中日新聞夕刊に連載されていたもの

  • とても興味深く面白かった。
    といっても、1冊の本につき2~3pくらいずつなので、サクサク読める。
    読んでいくほどに、読みたい本が増えていく。
    既読の本の再読や、知らなかった本への興味。
    読む本なんかないかなぁ~って思っている人にもいいかも。

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