罪と罰、だが償いはどこに?

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著者 : 中嶋博行
  • 新潮社 (2004年9月16日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (238ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784104703012

罪と罰、だが償いはどこに?の感想・レビュー・書評

  • のっけから、公開されない事件の真実の例に涙が出ました。そしてこの犯罪者たちを擁護し、一刻も早く世に放とうとするのか、弁護人に怒りを覚えました。12年前の本と、古いものですが、現状はそんなに変わっていないような。人権派弁護士と言うが、そもそもの人権の本質からかけ離れた現状が理解できます。更生の難しさ、被害者が置き去りにされている現状、もどかしさが私のわだかまりと一致し(いや、別に私は犯罪被害者じゃありませんが)もやっと感が晴れました。死刑容認派ですが、この本に書かれている償い方であれば(一部危険かとは言え)、死刑なしに納得できます。いつ巻き込まれるか分からない、犯罪への保険として、そう思いました。

  • 過去に犯罪を犯した加害者の生き方を、テーマにしている薬丸著『友罪』を先ごろ読んだのに関連し、あくまで被害者救済をメインテーマにした現役弁護士の本書を12年ぶりに再読。
    「人権」が、罪に問われた個人を国家から守るという成り立ちから、罪を犯した加害者に比重が置かれ、被害者の人権が疎かになっていると、著者は現状を憂いる。
    確かに、最近の特に悪辣な少年犯罪を見るに、加害者の人権ばかりが手厚く保護され、被害者およびその家族がマスコミの餌食になっっているのは、周知の事実。
    著者はそこで、犯罪被害者を制度的に経済的に救済するために新人権主義(民刑併合を復活させ、刑務所で、出所しても、一生を賭けて犯罪者に完全賠償させる)を唱える。
    短絡殺人が横行し、再犯率が増加の一途をたどる現在、被害者の泣き寝入りを防ぐためにも、傾聴に値するけっして古くない提言である。

  • 根っからの悪人は存在するのであり、凶悪事件の供述調書に登場するのはそんな連中ばかりだ。
    (中略)
    それでも希望は人間にある。


    犯罪についてとか、法律についてなんにも知らないまま法学部の友人に借りて読んだ本。

    なんだろう、あたし何も知らなかったんだなーって思い知らされた。

    「人権」という言葉は場所によっては凶器になるんだと知った。
    何が守られて、何が放置されるのか、少しだけその片鱗を知ることが出来た。

    とても冷静な文章だけど、文章の端々に、筆者の怒りが見えてくる気がする。


    とても勉強になりました。

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罪と罰、だが償いはどこに?に関連するまとめ

罪と罰、だが償いはどこに?の作品紹介

殺人を犯した人間が「人権」によって守られ、「金がない」というだけで被害者への賠償義務を免れる-この理不尽な現実を劇的に変える!"賠償監獄"での「完全賠償」を追求し、真の償いの道を示す究極の書。

罪と罰、だが償いはどこに?はこんな本です

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