- Amazon.co.jp ・本 (280ページ)
- / ISBN・EAN: 9784104711024
感想・レビュー・書評
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面白くないわけじゃあない。のだけど。何かが挟まって取れなくて困った、みたいな読後感w
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人情溢れる下町を奔走する新米刑事・麻生龍太郎、25歳。誰の目にも日の当たる道だけを歩んでいるように映る龍太郎だが、人には明かせない秘密があった…。ベストセラー「緑子」シリーズの人気キャラクターの過去が初めて明らかに!人情溢れる下町を奔走する新米刑事の内面に迫った連作警察小説。
「BOOK」データベース より
紹介文にあるような派手な印象はない.が、しみじみと人となりが浮き上がっている作品.石橋の龍さんは、この頃からその片鱗が見える. -
所轄刑事麻生氏の事件簿。主人公の悩める心の声も細く書かれているのでその点も楽しめる。短編集。
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久々のこのシリーズ。なかなかのゲイ臭におののきつつも楽しめた。やはり柴田よしきは連作短編がうまい。
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聖なる黒夜、私立探偵~と併せて読んだら倍面白い!
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聖なる黒夜を読んでからだと及川の立場がとても切ない。このときからもう分かっていたのだろうなあと。短編集としても読み応えがあった。
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練に出会う前の麻生さん。
及川との関係に葛藤もあるけど、刑事として着実に階段を上がって行くーっと思わせつつ、この後に人生を変える事件が待ってるんですよ。(♡´艸`)
聖なる黒夜を再読したくなる一冊。 -
お…及川さーん!はあ…辛い。しかもこの後結婚があるんでしょ…。って及川さんと麻生さんのことばっかり気にしていましたが刑事もの短編集としても普通に面白かったです。
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1話ずつ、それなりに読み応えがある。
そんな前向きの人が簡単に自殺するもんかね。
簡単に自殺したなんてどうしてわかる?これまでもずっと苦しんで、何度かやり損ねたあげくのことだったかもしれないぞ。いずれにしたって、自殺する人間の心境なんか、第三者には絶対に理解できないもんだ。 -
RIKOシリーズ・聖なる黒夜を読んできて、事件の行方と共に登場人物の濃い人間関係を追っかけてきたので、この本ではすごく薄く感じてた。
今までの本が濃すぎたんだけど…。
麻生龍太郎の所轄時代の若かった頃をなんだか現実に存在している人を人生を追っているかのような気分で読んだ。 -
バブル景気の少し前の東京が舞台。緑子シリーズに登場する麻生龍太郎の刑事時代の短編6編。
大きい事件は起きなくて、ほんの小さい、犯人が捕まったら忘れてしまうような出来事。そんな事件の一枚めくったところにある、関わった人の人生まで見ている刑事のお話。
「割れる爪」悲しい話だった。ものすごく、今に通じる話。
資産家が、あっという間に無一文になって、生活保護も受けられずに人生から転げ落ちて行く。転げ落ちても逃げられないところから逃げようと思ったら、こんな風にファンタジーに逃げるしかなくなるのかなって。
社会的強者が、あっという間にひっくり返る今の社会。失敗したら、戻ってこられない社会。変わってほしいし、変えなくちゃいけないなって思う。 -
麻生の新人刑事時代。
理解ある上司や同僚に恵まれ
その能力を遺憾なく発揮し闇を暴く。
後を知ってるだけにまぶしく切ない。
新刊出ないのかな。
【図書館・再読・4/24読了】 -
警察小説のようで推理小説だった、という印象です。
主人公は、誰に対しても温厚で丁寧な対応と、はっきりしない恋愛という少々じれったい人物描写でしたが、これがほってはおけないという感覚で、なんとも魅力的に感じました。 -
再読(初読みんとき登録してなかったの?)
麻生龍太郎 20代の若かりし頃の物語・・・らしいが、あまり若造って感じがしないね。 -
聖なる黒夜をよんで気になったので、読んでみました。
さらさらしていますね。
他のも読もうと思います。 -
1週間前にやっと探して手に入れたのに、読み始めるのが遅かった。読み始めたらほぼ半日だったけど。
どれも救いようのない人たちのような気がするけど、「大きい靴」が好きかな。事件としてはうわぁと思うものだけど、出てくる子どもがとってもかわいい。
「だいこんの花」だけは別冊小説新潮で既読。 -
人情溢れる下町を奔走する新米刑事・麻生龍太郎、25歳。誰の目にも日の当たる道だけを歩んでいるように映る龍太郎だが、人には明かせない秘密があった…。
柴田よしきさんの事件ときどき私生活というミステリーのスタイルにもだいぶ慣れたこの本です。
今回も龍さんの勘がさえわたっていました。 -
7
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「聖なる黒夜」のキャラクターはどれも魅力的だったが、個人的には及川が気になって気になって……。麻生と及川の若かりし頃が描かれている作品がこれ。
下町で起きるさまざまな事件を通して、所轄刑事として活躍する麻生が活躍する短編集。事件に対する麻生の物思いや、麻生と及川の微妙にすれ違う感情の様がさらりと描かれているのが味わい深い。この麻生と及川のそれぞれの思いを経て、「聖なる黒夜」へとつながっていくのね……。
「聖なる黒夜」は、刑事RIKOシリーズに連なる作品。RIKOシリーズもそうだけど、柴田よしきは、同性愛や性同一性障害などといったセクシャルマイノリティのキャラクター、あるいは要素を、ごく自然に作品の中で取り上げることが多い気がする。ことさら声高にセクシャルマイノリティ的要素をアピールしないところが好き。 -
どうしようもなく周りを惹きよせてしまう麻生の魅力は、このひとの執着のなさかもしれなくて、麻生自身、その欠落を自分の決定的な問題として何度も噛み締めていて、それが自分も相手ものっぴきならない状態に追い込んでいることを自覚してもいるんだけど、誤魔化すことすらできない彼の愚直なまでの真摯さにまた悲しさ、苦しさがあるのでしょう。
この頃のまだ青くささが残る麻生の煩悶は切ないです。
失うかもしれない恋に泣きたい、と思い、泣けない自分に気づくあたりなんかは特に。 -
え!そうなんだ麻生さん、昔から、そうだったんだ……@@
話はどれも、リコシリーズみたいにトンデモ湧いて出た災難というより、日常の延長的な。
あ、でも殺人の話はやはり災難ですけどね、被害者にとっては。
事件を解決するのも、推理があーだこーだというより、生活している人間を観察した末の着眼点の鋭さというか。
やはり人とは異なるヒラメキがある時点で、麻生さんはちょっと違うワ。
おまるやら幼児のトイレトレーニングやらのレクチャーにあたふたする麻生さんが超カワエエvv
そ・れ・に・し・て・も。
先入観ナシに、練君に目覚めさせられたのかとばかり思っていたので^^;この展開はちょっと衝撃だったわ。
そうなんだ……無菌状態というわけではなかったのねっ。
結局麻生さんは「絶対に嫌なことはしない。損なことはしない」というタイプに思えるの。
そういった意味では、自覚なしの究極のドS。無意識だからよけいにたちが悪い。
で、練君は自分をわざと穢すほうへ穢すほうへ、ツライほうへ追い込んでいく。ドМですわ。
例え表面的に練君が麻生さんを切ったように見えても、結局は麻生さんがそうさせてんのよね、とため息。
超ドS同士の及川さんと麻生さんがそうそう上手くいくはずもないわなと思う(恋愛関係としてはネ)。
二人の違いは自覚があるかないかの差だけのような気がするから…… -
(収録作品)大根の花/赤い鉛筆/割れる爪/雪うさぎ/大きい靴
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RIKOシリーズ・聖なる黒夜の登場人物[麻生龍太郎]の若かりし日の短編集。
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2010.3.4
麻生龍太郎は好きじゃないけど、読んでみました。
刑事になったばかりの麻生さんは、下町の高橋署に配属になり、そこで、解決済みとされそうな事件も、納得がいかないところがあれば調べ、真相を突きとめていく。
このお話の麻生さんは嫌いじゃない。
そっかぁ~
白バイ隊に入りたかったのかぁ~ -
このシリーズ初読のせいか、キャラがいまいち掴み切れず。麻生の飛びぬけた推理力で事件を一人で解決してしまうのにも何となく違和感(警察小説として)。まぁ、後で警察を辞めて私立探偵になるようだから、やっぱり警察組織には合わないキャラだったんだな。RIKOシリーズからちゃんと読んでいけば、もうちょっと楽しめたかも。
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●あらすじ●
人情溢れる下町を奔走する新米刑事・麻生龍太郎、25歳。誰の目にも日の当たる道だけを歩んでいるように映る龍太郎だが、人には明かせない秘密があった…。ベストセラー「緑子」シリーズの人気キャラクターの過去が初めて明らかに! -
「緑子シリーズ」スピンオフ小説、とされてるけど。シリーズとの関連性はあまりないかなあ。なのでシリーズ読んでいない人でもお薦めしたい一作。
大きな事件も驚きのトリックも特になく。でも謎解き要素はあるし、それよりなによりストーリーがいいんだよなあ。細やかな人間心理、というのが非常に心に沁みる印象。かなり感動してしまいました。
お気に入りは「大きな靴」。○○のせいで犯行が暴かれちゃって、それが分かったときには「なんて惨い話だ!」って思ったのですが。よくよく考えれば、これって確かに「救われてる」んだよね……。読んでるこっちがこの言葉に「救われて」しまいました。それに気づかなければ、後味悪い話になっちゃうところでしたよ。