- Amazon.co.jp ・本 (379ページ)
- / ISBN・EAN: 9784104716036
感想・レビュー・書評
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自分で収集した情報しか信じたくない、かといって世界の全てを自分で取材はできないからマスコミを取捨選択するしかないのに、既に情報は作り手のいいように操作されているこの世界。読みながら呟きに引用した台詞は主人公(薫)の人となりを評したようで、その実「妙齢の女性になら誰でも心当たりのあるモヤモヤ」を言っただけで当たると信じてる人には誰でも当たる、石××××の占いみたいなもんかと思って書き出したのだけど。この件に関しては「正解にたどり着いた」。でも、お互いそうとわかってからその先を想像すると怖い。
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うーん、いまいち!本多さんだから期待値が高すぎたかなあ。もっとちゃんと畳んでくれると思っていたので、結局オカルト?ていう…勿体無い。
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★★★☆☆
タネもしかけもありません?
【内容】
ビデオジャーナリスト楠瀬薫の前に突然現れた少女。それはかつて〝超能力少女〞として世間を騒がせた諏訪礼だった。
【感想】
完全に尻すぼみだ。なんか終盤は無理やり畳んだ感が半端無い。
結局のところ、ちょっとしたSFなので仕方ないけど、読後感は納得がいかない。
【引用】
幸福は不幸を代償として訪れるのではない。幸福は幸福で連鎖し、不幸は不幸で連鎖するのだ。 -
あるゴシップ記事をきっかけに週刊誌の記者からビデオジャーナリストへと転身した薫は、数年前に自分が取材し、壊してしまった少女と再会する。
ストーカーに狙われていると訴える少女が現れてから、薫の周囲には不穏な気配が立ち込め始める。
怪しい政治家、うそを吐く少女、何が本当なのか。後半の展開は予想外で意表をつかれた。 -
う〜ん…。
説明不足なところもありました。 -
本多さんの最新作ということで、迷わず飛び付きました。
どう転ぶかわからない、ぐんぐん読めちゃう展開。
なんだけど、最後のオチがそれなの?っていう…引っ張っておいてそこかぁ、って感じで、読後はちょっと消化不良でした^^; -
今ひとつ
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読み始めたら止まらない、本多孝好。旅行前の夜なのに、深夜まで一気読みでした。
かつて持っていた夢を引きずったままの女性ジャーナリスト。彼女がかつて報道を介してバッシングの犠牲にした少女。2人が再び出会ったところから、回りはじめる運命の輪…。
…なんてよくある設定から、じっくりとサスペンスフルに読ませるなあ。よくまあ中年の女性の心理を細やかに描写する。それでいて、重たすぎないのはやっぱりこの作者のいいところ。もっと刊行ペースあげてほしい作家さんなのでした。 -
[2014.11.27]