魔術師の視線

著者 :
  • 新潮社
3.09
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本棚登録 : 476
感想 : 78
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  • Amazon.co.jp ・本 (379ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784104716036

感想・レビュー・書評

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  • 自分で収集した情報しか信じたくない、かといって世界の全てを自分で取材はできないからマスコミを取捨選択するしかないのに、既に情報は作り手のいいように操作されているこの世界。読みながら呟きに引用した台詞は主人公(薫)の人となりを評したようで、その実「妙齢の女性になら誰でも心当たりのあるモヤモヤ」を言っただけで当たると信じてる人には誰でも当たる、石××××の占いみたいなもんかと思って書き出したのだけど。この件に関しては「正解にたどり着いた」。でも、お互いそうとわかってからその先を想像すると怖い。

  • うーん、いまいち!本多さんだから期待値が高すぎたかなあ。もっとちゃんと畳んでくれると思っていたので、結局オカルト?ていう…勿体無い。

  • ★★★☆☆
    タネもしかけもありません?
    【内容】
    ビデオジャーナリスト楠瀬薫の前に突然現れた少女。それはかつて〝超能力少女〞として世間を騒がせた諏訪礼だった。

    【感想】
    完全に尻すぼみだ。なんか終盤は無理やり畳んだ感が半端無い。
    結局のところ、ちょっとしたSFなので仕方ないけど、読後感は納得がいかない。

    【引用】
    幸福は不幸を代償として訪れるのではない。幸福は幸福で連鎖し、不幸は不幸で連鎖するのだ。

  • あるゴシップ記事をきっかけに週刊誌の記者からビデオジャーナリストへと転身した薫は、数年前に自分が取材し、壊してしまった少女と再会する。
    ストーカーに狙われていると訴える少女が現れてから、薫の周囲には不穏な気配が立ち込め始める。
    怪しい政治家、うそを吐く少女、何が本当なのか。後半の展開は予想外で意表をつかれた。

  • う〜ん…。
    説明不足なところもありました。

  • 【要旨】視線を動かすだけで、世界は一変する。心理の盲点を描き抜く驚愕のサスペンス! ビデオジャーナリスト楠瀬薫の前に突然現れた少女。それはかつて〝超能力少女〞として世間を騒がせた諏訪礼だった。あの時薫の取材で姿を消した礼が今なぜ? 過去を贖うため礼を匿った薫を襲う不審な追跡者、協力する知人の怪死、大物政治家の影。本当の標的は誰なのか。礼が抱える秘密とは。二人の逃避行は想定不能の結末へ―― 。

    一つの謎を追ううちに次の謎が浮かび、これが真相かと思いきやその先に更なる真相が隠れている。
    2転3転する話の流れが、結構意外で面白かった。
    昔はよく超常現象物を読んでいたのに、最近現実的な物ばかり読んでいたせいで、こういった結末に結びつくのは意外だった。
    そうか・・・そういう真実か・・・
    考えてみれば、フィクションの小説なんだから、アリと言えばアリなんだろう。
    と納得して最後読み返したら結構面白かった。

  • 本多さんの最新作ということで、迷わず飛び付きました。

    どう転ぶかわからない、ぐんぐん読めちゃう展開。
    なんだけど、最後のオチがそれなの?っていう…引っ張っておいてそこかぁ、って感じで、読後はちょっと消化不良でした^^;

  • 今ひとつ

  • 読み始めたら止まらない、本多孝好。旅行前の夜なのに、深夜まで一気読みでした。

    かつて持っていた夢を引きずったままの女性ジャーナリスト。彼女がかつて報道を介してバッシングの犠牲にした少女。2人が再び出会ったところから、回りはじめる運命の輪…。

    …なんてよくある設定から、じっくりとサスペンスフルに読ませるなあ。よくまあ中年の女性の心理を細やかに描写する。それでいて、重たすぎないのはやっぱりこの作者のいいところ。もっと刊行ペースあげてほしい作家さんなのでした。

  • [2014.11.27]

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著者プロフィール

1971年東京都生まれ。慶應義塾大学法学部卒業。1994年「眠りの海」で小説推理新人賞を受賞。‘99年、『MISSING』で単行本デビュー、「このミステリーがすごい! 2000年版」でトップ10入りするなど高く評価され、脚光を浴びる。以後、恋愛、青春小説を超えた新しい静謐なエンターテインメント作品を上梓、常に読者の圧倒的支持を得ている。その他の作品に『正義のミカタ』『MOMENT』『WILL』『魔術師の視線』『君の隣に』など。『dele』では原案と脚本を担当し、山田孝之と菅田将暉主演でドラマ化された。

「2021年 『チェーン・ポイズン <新装版>』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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