- Amazon.co.jp ・本 (253ページ)
- / ISBN・EAN: 9784104718030
感想・レビュー・書評
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命が尽きる直前に現れるバク。
思い出を食べる代わりに人生の分岐点からやり直せるという。
誰もが一度は夢想したことがあるだろう。
私ならいつどこから…。
一篇一篇は面白かったが
全体にトーンが同じで起伏に欠け物足りず。
【図書館・初読・11/16読了】詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
小路さんの作品らしく…軽ぅ~く読めましたが…、
いつもと違って…、ちょっぴり…物足りないかなぁ~、
と…思いながら…読み進めましたが…、
各話(短編)とも…、
最後の1ページ(エピローグ)を読んで…なるほどッ!!
エピローグまで読んで…‘もう一度’読み直すと…、
ぐいっと…深みが増す…。そんな感じ…。
二度読み…推奨…な作品でした…(^。^) -
私の読解力の問題なのでしょうが、誰と誰が話しているのか分かり辛くなる部分もありましたが、それぞれの優しい物語で読後感は良かったです。
最初は頭に?がいっぱいでしたが「J」で気付かされ、思わずそれまでの物語の終わり部分も読み返してしまいました。
「すばらしきせかい」は感動しました。
結局、一連の物語に出てくる「バク」は、八郎であるという解釈でいいんですよね(;´∀`)
自分の読解力のなさがちょっと悔しくなる作品でした 笑 -
あなたの人生が終わる時、人生のとある瞬間に戻ってやり直せるとしたら、どうしますか??
というお話。
人生をやり直せるとしたら、というのは繰り返しいろんな作家に描かれているテーマではあります。
(流星ワゴンなんかもそんな感じでしたね。)
様々な人の人生の帰路を小路幸也らしく軽く柔らかく描いた、素敵なお話でした。
物語の最初に出てくる『獏』との会話が全体の雰囲気をまとめていて、
かついくつかの話がつながったり繋がらなかったりする感じがなんとも小路さんぽく、
読後感もさっぱりほんわか切ない感じで良いかんじでした。
この日とほんとに普通の人を書くのが上手い。
そして有川浩っぽくもある日常感と、
少しの切なさが優しいお話でした。
日々お疲れのあなたにオススメの一冊笑 -
バクが思い出を食べる代わりに、人生を生き直す話。連作なので、その説明を何度も読まなきゃならないのがだるい。オチの書き方も分かりづらかったし…これは読解力の問題かも。ラストの「すばらしきせかい」が良かった。でも、私なら断るな。せっかく死ねるのに、もう一度生き直すとか、御免だ。
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生きることは、選ぶこと。選ぶことは
悔やむこと?命の灯火が消える瞬間
"バク”が囁きかける。
人は、死ぬときになって
あの時は、あ~すれば良かったって事思ったりするのかな。。
そういう時、もう一度やり直すことができたら
結果がどういう風になっても
悔いなく、人生を終えることができるのかも。 -
小路さんらしい不思議で優しい雰囲気の連作短編。
2011/6/7 -
もう一度生き直すことができたら、自分はどう生きたいだろうか。
あの時こっちを選んでいたら、どう変わっていたのかな?って思ったことは、誰しもあると思う。
思うだけなら誰にでもできるけれど、
実際、それをやれることはない。
その現実と非現実のバランスがよいので、ファンタジーだけれど感情移入して読むことができた。
図書館で借りて読んだ本なので、いつか買いなおして手元に置いておきたいな。 -
思い出の代わりに選べなかった人生を与えるバク。でもその選び取った新しい人生は別の人の思いを含んでいた。初めて小路さんの作品を読んだのはバクシリーズの短編でした。裏があってもそれすらも優しい世界観。きっとバクはこれからも物語の中で幸せを運んでくれるでしょう。堪能しました。