荻窪 シェアハウス小助川

著者 :
  • 新潮社
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感想 : 143
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  • Amazon.co.jp ・本 (281ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784104718047

感想・レビュー・書評

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  • 小路さんの本は大好き。
    いろんな人が集まって、他人なのに他人じゃない。
    ちょうどいい感じが、とても良い。

    この本に出てくるタカ先生が、みんなの相談役でそっと寄り添ってくれてるところにホッとする。
    それぞれ抱えているものはあるけれど、幸せな記憶が人を強くするって…ほんとだなぁ…。

  • シェアハウスというものがメジャーになってきた。
    下宿屋とはまた違う、他人通しがひとつ屋根の下で一緒に暮らす居住空間で、只今流行中・・・って気がする。そこに住むにはコミュニティー能力が高くないと難しいと思う。私が利用しているカーシェアリングだって、多少の問題があったりするので、暮らすには妥協できない部分とかありそうだ。単にシェアハウスと行っても小規模から大規模のものまでいろいろあるらしい。ある程度までのルールの元、やはり仲間として暮らす感覚がお洒落で新しい印象。

    この荻窪シェアハウスは、少々選ばれた人達が集まっていてゆるく家族に近い感じで暮らしていく。入居当初はぎこちない皆が徐々に家族っぽく自然に暮らせるようになっていくところが面白かった。仲良く庭でのBBQをしていたのを妬んだ人による放火など、著者・小路さんらしいハプニングもありながらも変わらぬ人間関係。

    シェアハウス小助川の今後の展望としては、内科医タカ先生主導で食堂・レストランみたいなものがあるようで、それを想像するのも楽しく思えた。

    なんだかイイナって思える一冊でした。

  • シェアハウスは、何となく胡散臭いなという個人的な偏見があったが、これであれば悪くない。登場人物は個性的で、読んでいて飽きなかった。それぞれの人生が垣間見得た。

  • スッキリとした読了感
    みんな幸せになるところが好き

  • こんなところに住みたい、というよりは、彼らと友だちになれるような自分になりたい。

  • 下宿とも違うアパートとも違うゆるやかな社会との結びつき。こんな生活も有るのだな~。

  • みんなで暮らせば、なんでもできるそう思える瞬間が、確かにあった――。やりたいことも夢も特になし。自慢は家事の腕前だけ。そんな佳人が背中を押されて始めたのは、見ず知らずの男女6人 管理人のタカ先生との共同生活だった。場所は小さい頃に通った医院を改築した、シェアハウス。くらしのルールをみんなで作って、案外、居心地がいいかも。でも――。一歩踏み出す勇気が見つかる長編エンタメ!

  • 主人公や周りの人の考え方が庶民の私の考えによく似ていて「そう!それを言いたかったの!」という表現がちらほら(笑)
    タカ先生の言葉は納得出来るものばかりで励まされました。
    これ読むとシェアハウスいいなぁと思ってしまいます。

  • がんばって生きてる人に、エールを。

  • こんなシェアハウスに住みたい!

著者プロフィール

1961年、北海道生まれ。広告制作会社勤務などを経て、2002年に『空を見上げる古い歌を口ずさむ pulp-town fiction』で、第29回メフィスト賞を受賞して翌年デビュー。温かい筆致と優しい目線で描かれた作品は、ミステリから青春小説、家族小説など多岐にわたる。2013年、代表作である「東京バンドワゴン」シリーズがテレビドラマ化される。おもな著書に、「マイ・ディア・ポリスマン」「花咲小路」「駐在日記」「御挨拶」「国道食堂」「蘆野原偲郷」「すべての神様の十月」シリーズ、『明日は結婚式』(祥伝社)、『素晴らしき国 Great Place』(角川春樹事務所)、『東京カウガール』『ロング・ロング・ホリディ』(以上、PHP文芸文庫)などがある。

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