- Amazon.co.jp ・本 (315ページ)
- / ISBN・EAN: 9784104723010
感想・レビュー・書評
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越谷オサム『ボーナス・トラック』読了。冴えない毎日を送るハンバーガーチェーン店の社員・草野と、ひき逃げされて幽霊になっちゃったけどカラッと能天気な亮太。その2人を中心に、亮太の人生のアルバム終了後の「ボーナストラック」を爽やかかつユーモアたっぷりに描く良作。心が軽くなる。
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青春って感じがして読みやすい。ファンタジーのようで展開は面白いが、個人的にはちょっと物足りない。
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また読もうと思う本ではないが、やたら人間くさい幽霊という設定は面白く読めた。最後の展開は読めるものの、最後まで好意的に読めた。
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SF。ひき逃げ目撃者とひき逃げされた当人が犯人を捜す
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ハンバーガーショップで社畜のように働く草野の、仕事と家を往復する生活は、ある日轢き逃げを目撃してしまったことから変わった。
なぜなら、轢き逃げされた霊にとり憑かれた(?)のだ。
霊と草野と、同じく霊が見えるアルバイトの南。轢き逃げ犯を見つけられるのか?
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あらすじ適当だが…メインは別に犯人捕まえることじゃないかも。
私はこういうわかりやすい話が、好きだからすごく楽しかった。
途中、もしかして南が犯人なんじゃ…!とか、疑ったけど、あり得ないくらいいい子だった笑
成仏出来ない霊を助けることで、南兄は今まで見えるのに助けられなかった罪悪感から救われたし、草野は人間らしく生きる生活を取り戻したし、うーんおもしろかった。
越谷さんの分かりやすい青春な感じが好きだなあ(*^o^*) -
怖くない幽霊の話です。
冒頭の主人公が仕事の忙しさを嘆く描写は暗い印象でしたが、幽霊と出会ってからのほうが、むしろ明るい展開に。幽霊の彼が本当にいいやつで、最後はちょっと泣けました。 -
こいつ、なかなかいいやつなんだ、幽霊であることを除いては…ハンバーガーショップで働く「僕」は、ある雨の晩、ひき逃げを目撃したばかりに、死んだ若者の幽霊にまとわりつかれる羽目に。でも、なかなかいいやつなんだ、アルバイトの美少女にご執心なのは困りものだけど…。「僕」と幽霊がタッグを組んだ犯人探しの騒動を描いて絶賛された、ユーモアホラーの快作登場!第16回日本ファンタジーノベル大賞優秀賞受賞作。
(BOOKデータベースより)
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あるブログで面白いと絶賛されていたので読んでみました。
とっても良い本でした。
最初は(前情報があったにも関わらず)ひき逃げ、成仏できない幽霊、といった要素からシリアスな話を想像していたんですが、30ページほど読み進むと笑い開始。
ひき逃げされ幽霊になった亮太とそれを目撃した草野のコンビと幽霊が視える南くんとのやり取りが面白くて、始終楽しめました。
もちろん笑いだけでなく感動シーンもあり、亮太が自分の葬式に行く場面や、彼の家族の心中を想うと切なくなりました。
あとはタイトルの意味がとても良いです。
そういう意味だったのねと納得できます。
ラストも良くて、また明日も頑張ろう、と爽やかな気持ちになれました。 -
<内容>こいつ、なかなかいいやつなんだ、幽霊であることを除いては…ハンバーガーショップで働く「僕」は、ある雨の晩、ひき逃げを目撃したばかりに、死んだ若者の幽霊にまとわりつかれる羽目に。でも、なかなかいいやつなんだ、アルバイトの美少女にご執心なのは困りものだけど…。「僕」と幽霊がタッグを組んだ犯人探しの騒動を描いて絶賛された、ユーモアホラーの快作登場!第16回日本ファンタジーノベル大賞優秀賞受賞作。
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初めての作者。あまり期待していなかったけど、読みやすい文章でおもしろかった。明るい幽霊の亮太がいい味だしている。
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「階段途中のビッグノイズ」が面白かったので、こちらも読んでみた。
読みやすいのだが、全体に盛り上がりに欠けた。個々のエピソードをもっと掘り下げて書き込んでくれたらいいのではないかと思ったが、淡々と話が進んだ感じ。ラストも今ひとつ盛り上がらなかった。