いとみち

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著者 : 越谷オサム
  • 新潮社 (2011年8月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (253ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784104723034

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いとみちの感想・レビュー・書評

  • 「おかえりなさいませ、ご主人様」と言うはずが
    「おがえりなさいませ、ごスずん様」になってしまう
    津軽メイド珈琲店が誇る最終兵器、相馬いと。

    このいとちゃんがもう、けなげで、可愛くて♪

    古式ゆかしい濃厚な津軽弁のせいで気軽に人と話せなくて
    人見知りを克服しようと一念発起してバイトし始めたメイドカフェなのに
    お馴染みの挨拶がちゃんと発音できないばかりか
    モップをかけようとすると、メイド服のまますってんころりんと転び
    オムライスの絵入れを担当すると、ケチャップがお皿をはみ出して
    テーブルの上にまで飛び散ってしまう始末。

    失敗する度に名状しがたい嗚咽を漏らし、涙と鼻水でぐしゃぐしゃになりながら
    それでも決して諦めず、『汽車ポッポ』の歌で「しゅ」の発音を練習し
    傾きかけたお店を守るため、ステージで津軽三味線を必死に奏でる姿に
    『いと転協』(正式名称=いとさんのプライバシーには立ち入らず、
    転ばないように見守りながら痴漢の接近は断固阻止する紳士協定)メンバーならずとも
    全力で声援を送らずにはいられません♪

    お客を迎えるいとちゃんが訛らずに「ご主人様」と挨拶できるか、
    毎回固唾を呑んで見守る常連さんたちも
    小学生の娘を抱え、5歳もサバを読みつつメイド姿でアップルパイを焼く幸子も
    漫画家になる夢を叶えるため、夜中に原稿を描き、昼はメイドとして頑張る智美も
    自分が手を染めた商売の中で、この店だけは人を笑顔にする、と呟くオーナーも
    託された店を守るためにあらゆる努力を惜しまない店長も
    津軽三味線でヴァン・ヘイレンを弾きこなす名手ながら、温かくいとを支える祖母も

    登場する人たちがみんな
    呆れるほど一生懸命で清々しい、愛すべき作品です!

  • おもしろい!いっきに読み切った!
    はじめから終わりまで、どんどん物語に引き込んでくれた。

    お話は…
    青森のメイドカフェ
    「お、おがえりなさいませ、ごスずん様」
    ちっこくて、何もないところで転んで、泣き虫で、激しく訛ってる ドジッ娘 相馬いと が、おどおどしながら成長していく。
    カフェの家族とともに。

    テンポがよくって、
    カフェのにぎやかな音と心地よい香りを感じた。
    いと だけじゃなく、登場人物の表情を思い浮かべることができる。
    困った顔、笑った顔、時には怒った顔も。

    自分のバイト時代の記憶も蘇ってきた。
    辛かったり、怖かったり、やめたいなと思ったけど ここでやめたら負けた気がすると思ってがんばった結果、バカで楽しい色鮮やかな想い出になってる。

    津軽弁が織りなす青春物語。
    おもしろかった!
    続編も読む!!

    越谷オサムさん、お気に入りの作家に確定!

  • 内気な高校生の女の子が、青森でメイドカフェに勤めるという青春小説。
    かわいらしく、楽しいお話です。

    相馬いとは、高校1年生。
    津軽弁のきつい祖母に育てられ、この年齢にしてはなまりが強い。
    クラスメートともろくに会話ができず、思い立って青森市のメイドカフェに応募。
    土日だけのバイトを始めます。
    内気で世間知らずないとには、無謀な試みだったが‥?

    おっとりした若いマスター、先輩格のメイドは二人。
    子持ちの大人の女性だが化粧すると若やいで自称22歳も嘘でなく見える幸子と、陽気で漫画家志望のほんとの22歳。
    常連客もいろいろなタイプがいた。
    いとは、丈の長い深緑色のかわいいメイド服に身を包み、会話は苦手なので、できるだけ目立たない掃除などに回る。
    お客様が来たときにはまず「お帰りなさいませ、ご主人様」と挨拶するのだが、これが「ごすずんさま」になってしまう。
    自信をますます失ういとだったが、年より幼く見えるいとが一生懸命にがんばる様子は、皆に見守りたい気を起こさせて、実は売り上げが上がっていた。

    ばっちゃ、と呼んでいる祖母は津軽三味線の名手で、いとも仕込まれていて小学生の時には賞をとったりもしていた。
    三味線を弾いているときの写真を見て自分の姿にショックを受け、以来やめている。
    夢中になると足を開き、歯を食いしばっていたのだ。
    ばっちゃは時々一緒に弾こうとさりげなく誘ってくるのだが‥
    母親はすでになく、父親とは少し距離がある~メイドカフェなど反対されるに決まっていて、案の定けんかになってしまうが?

    カフェのスタッフで慰安旅行に行ったり。
    やっと友達ができたり。
    つぶれそうになった店を救おうと工夫を凝らしたり。
    少しずつ成長するいと。
    お約束な展開だけど、快調なテンポで、期待を裏切らず、心地よく読めました。

  • 小説読んでて、時々思うことが、あー読み終わりたくないな。
    この本ずっと読んで居たいな。
    この空間の中に何時までも何時までも居たいな。
    そう思える一冊です。

    陽だまりの彼女から読んだので、初めはあまり思いませんでしたが、色々読んでいるうちにものすごく父母とのつながりや情をすごく大切に表現されているなと思いました。

    この本でも例外なく、むしろ過去読んだ中では一番大切にされている本だと思います。

    いとの中のメイド服とても大好きな血・そして津軽三味線が好きな血・そしてどうしても開いてしまう足!(w)
    全てのお母さんエピソードで泣けます。

    そして、血のつながりはないが、仲間・友達・お客さんの中でいとが少しずつ成長していく様、そしてラストハツエおばあちゃんの三味線による津軽じょんがら節!

    どの一面をとっても、自分がまさにそこにいるような臨場感、そして、ずっといたいような感覚に襲われます。

    おすすめです!

  • バアチャン譲りの津軽弁がコンプレックスで、人とうまく付き合えない女子高生いとが、一念発起で決めたバイト先はメイドカフェ。
    キャラも展開もしっかりしていてテンポ良く読み進められた。
    バアチャンの聞き取り辛い津軽弁を記号にするのはちょっとなぁ。

    【図書館・初読・3/17読了】

  • 青森、津軽弁バリバリの引っ込み思案の高校生が青森のメイド喫茶でバイトを始める話。
    こういうあったかい系のお話し、大好き!!
    しかも青森(三沢ですが)に住んでいたことがあるので、青森の雰囲気を知っているのでさらに親近感☆
    ヒロインの引っ込み思案のいとちゃんの反応がかわいいし、それをいじるバイト先のお姉さまたちや店長、オーナーのキャラも生きている。
    そしてなによりいとちゃんのおばあちゃんとお父さんがとっても素敵。
    おばあちゃんの聞き取れない津軽弁の変換表がツボで、結構頑張って変換作業しちゃいました。
    津軽三味線の情熱的な、ロックっぽい響きを思い出しつつ読んだラストでは、グググッときちゃいました。
    完璧に津軽弁しかしゃべらないおばあちゃんが、横文字だけはものすごくいい発音でしゃべるというのもツボで、思わず言葉を声に出して言ってみちゃったりもしました(笑)

    今後、いとちゃんがどう成長していくのか、ぜひとも追いかけちゃいたいと思ってしまうほどキュートな話でした。


    「おけーりなせーませ、ごスずんさま」
    にはウケたなぁ。
    あとキシャキシャシュッポシュッポって「シュ」の発音を練習するシーンとかも!

  • キーワードは青森、女子高生、メイドカフェ、津軽三味線。
    先入観を持って読み始めたら裏切られた。ワンパターンじゃなく、楽しめて泣けて最後スッキリ。これは良かった。
    ちなみに、糸道とは、三味線を引き続けると爪にできる溝のことを言うらしい。

  • ずっと気になってた本。
    舞台は青森県。津軽弁の強烈な訛りを持つ女子高校生いとの成長を描く物語。自分の抱えるコンプレックスと向き合って行く姿は、不器用だけど真面目。
    いとの通うメイドカフェ、普通に喫茶店って感じで、従業員もお客もみんな良い。
    時々出てくる青森の土地の描写で、ますます青森行きたくなっちゃう。
    というか、ヴァンヘーレン弾くばっちゃすげえロック。

  • 著者の作品は評判が良いものが多いので、買い置きしてあった中の一冊。初めて読む著作でもあったが、中盤までは穏やかな青春小説と言う感じ。悪くなかったけど、個人的なツボではなかった。

  • かねてより気になっていた『いとみち』読了です。

    背がちっちゃくて黒髪ロングでメイド服で貧乳で泣き虫でドジッ娘で方言スピーカーで、おまけに和楽器奏者

    という、ラノベとか青春小説にありがち設定でげんなりするかなーと思いきや、そこが津軽弁の魔法??全然嫌な感じしない。

    すべて予定調和の中で対立も宥和もすべてが丸く収まるんですが、読後感は爽やかで悪くないです。うん。むしろ面白い。

    これ、実写化しないかなー。アニメより面白いと思う。

  • たぶん好きだろうと思って読んだら
    思った通りで嬉しかった。
    高校生が迷いつつも、
    一生懸命自分を変えようとして、
    変わっていくことも、
    変わらなくてもいいことに気付いたりすることも、
    とてもいい友達や大人に出会うことも。

    全部盛り込まれていて、楽しかった。

    若いっていいなぁ、と思うし、
    若者のいいところにきちんと
    目を向けられる大人っていいなぁと思う。

  • バイトにしろ正社員にしろ学ぶことの多い職場は良い職場であろう。 ラストの演奏シーンはスピードと臨場感にあふれていてであふれてい津軽三味線を聴いてみたくなった。

  • 読んで良かった。スゴく楽しかった。

  • 登場人物がみんな純粋で良い人たちで、かわいくて和める。
    ストーリーラインに目立った起伏はなく、息抜き小説と言う意味合いで、気楽に読むのがいいかと。

  • 引っ込み思案でドジで、萠え系かわいいキャラのいとちゃん。私にこういうシュミはないんだけど、津軽メイドカフェにいる面々がなかなか面白いので、最後まで読む気になりました。最後まで読んでみたら、なかなかドラマティックでした!続編もあるから、読んでみたい。

  • 頑張るいとちゃんが非常に可愛いくて好感の持てる小説でした。

    訛りも可愛い。

  • なじみのなかった津軽弁ですが、味があるなと思いました。コンプレックスだらけの自分を変えたくて、メイドカフェで働くお話ですが、主人公が純朴で良いです。
    最後は少しばたばたと収めた感じはしましたが・・・

  • おもしろい!
    好きだ!
    おばあちゃんの話している(津軽三味線の名人。三味線でハードロックをゴリゴリと弾く)の、べらっべらの津軽弁の表記が・・・・笑いすぎて。つぼにはまって。
    そこからどんどんページをめくるのが楽しくなった。
    いとちゃんの成長ぶりも、最初はまたころぶんじゃないかだいじょうぶかって思っていたのも、だんだんとたのもしく、それを見守る店長、先輩メイドズ、さらにオーナーの愛すべき人格にも・・・なんか涙もろくもなっちゃったなぁ。

  • ほのぼのした可愛い話。
    好きな青森が舞台なので、津軽弁や青森駅、青森ベイブリッジにねぶた小屋、津軽三味線など知ってるコトがあるから、映像がうかんできました。
    ただ、読み始めは展開が少なく、なかなか読み進まなかった(>ω<、)
    途中事件があって、店長の話が涙、涙。
    登場人物がみんなよかった(●´∀`●)ノ

  • 真面目なメイドカフェと津軽三味線のミスマッチなピッタリ具合がとてもいい。ドジで引っ込み思案のいとが、少しずつ成長していくところも楽しみ。捕まったオーナーのトドの様なかわいさも魅力的だ。

  • モモが図書館で借りてきた。
    地味でひっこみじあんな主人公、高校1年生。
    名手のばあちゃんの仕込み津軽三味線の腕はピカイチなんだけれど、ある事情で三味線から遠ざかっている。
    うじうじした自分をナントカしたくて飛び込んだバイト先はメイドカフェ!
    登場人物が個性的でいきいきしてる。善人揃い。
    (特にばあちゃんがいかす)
    すっきり爽快な問題解決、大団円が心地いい!
    ストーリーにちりばめられた音楽もいい!
    最近はモモが「面白いよ〜読んでみる〜?」と持ってくる本が本当に面白かったりする。ライトノベルなんて自分では絶対手に取らないからコンシェルジュだね。
    いとみち”二の糸”も面白かった!

  • うーん、みんな頑張っているにゃん
    にゃんもがんばるにゃん

  • コアな津軽弁使いのばばに育てられたせいか、現代にあってバリバリネイティブ津軽りあん。
    発する言葉が他と違ってて恥ずかしい。
    だから自分に自信がなく人付き合いが苦手。
    黒髪ロリのドジッ子で、なんだか守ってあげたくなるような小さな女の子。

    わたしが苦手とするキャラクター要素(……わたしと真逆で、うらやましいだけだぃっ!)が満載なわけだけど、不思議といとちゃんにマイナスイメージを持たなかった。
    それはきっと、そんな自分だから……とうじうじ悩んでいるわりには
    「一度メイド服を着たかった」という理由だけで津軽メイド珈琲店でバイトを始めた思い切りの良さ、
    自分から少しずつ変わろうと努力し、
    嫌なことがあっても続ける根性をもった健気な子だったからだろう。
    登場人物がみんな、店長も先輩メイドも友だちも。
    ばばもとっちゃも、オーナーでさえ、みんないいひとなのも良かったな!
    少しずつ変わってく。
    雨上がりの空に虹がかかるように、希望がきらきらしたいいお話でした♪

    巻末には思わず「えぇ~!?」と声を上げて笑ってしまうおまけつき。
    続編も借りてるけど、このおまけを見ると再読したくなっちゃう!?(笑)

  • 「お、おがえりなさいませ、ごスずん様」
    まともに挨拶もできない主人公、相馬いとがメイドカフェでアルバイトしながら成長していく話。
    よく泣くいとだが、もらい泣きしてしまう程泣けた。
    こういうほのぼのとした話はすごい好き。
    楽しく感動もできる一冊。

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いとみちの作品紹介

「お、おがえりなさいませ、ごスずん様」本州最北端のメイドカフェで、だべ。ちっこくて泣き虫で濃厚すぎる津軽弁。日本代表クラスの「ドジッ娘」相馬いとの進化が、全速力で始まる。津軽の奇跡、グルーヴィンな青春小説。

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