吐きたいほど愛してる。

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著者 : 新堂冬樹
  • 新潮社 (2005年1月20日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (254ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784104732012

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吐きたいほど愛してる。の感想・レビュー・書評

  • 愛の形をした狂気を描いた、全四編。

    ■半蔵の黒子
    これが一番最初に来るインパクトはすごい。ビジュアルや臭いから、生理的に吐きそうになる。ありとあらゆる醜さが徹底的に描かれ、目をそらしたくてたまらないけれど、どうしても最後まで読んでしまう。
    自分も半蔵かもしれない、という恐怖がこみあげるのは、私だけだろうか。

    ■お鈴が来る
    これも生理的に吐きそうになるけれど、ストーリーの進み方は読めてしまうかもしれない。みんな一番まともな狂い方だと思う。登場人物みんなが陰湿で、いやな感じ。何より主人公が一番いやな感じ。

    ■まゆかの恋慕
    綺麗な話。スプラッタ系。

    ■英吉の部屋
    因果応報系だけれど、決して気分は良くない。l誰が一番醜いんだろうと考えてみて、意味のない問いだと思い直す。


    全編を通して、ひたすら気分は良くない。自分も実は登場人物たちとあまり変わらず醜いのだろうと、わが身を振り返ってまた嫌な気持ちになる。

    そんなことを思いながら、読み進めてしまう。
    狂気だけれど、同時に、やっぱりこれは愛なのだ。

  • 新堂冬樹を見る目がかわった1冊になった。ひたすら気持ち悪い読後感だった。愛しているという大義名分があれば暴力は正当化されると考える主人公たち。自己評価だけはやたらに高くて、周りのどんな非難も受け入れられない彼ら。グロテスクな描写もすごくて、「吐きたいほど」になるのは読者の方なのではと思った。 夫の浮気で精神を病んでしまった妻の話の真相に冷や汗が出た。喋れない少女のかわいそうな話がなければ、この本は、私にとって、グロくて気持ち悪いだけの本になっていたかもしれない。

  • 著者のグロ以外の作品は読んでないのでまゆかの恋慕で白冬樹作品も読みたくなった
    英吉の部屋は良かった
    半蔵とお鈴の話しは、他の黒新堂でグロイシーンばかり読んでしまったのでイマイチ

  • うへ〜。
    偏愛物は好きだけど、あまりに偏愛、いや、ゲテモノ愛過ぎた。食事前は読まない方が良い。
    吐きたいほどって、狂った純愛(耽美)と思ってたのに〜。グロいというか、ゲロいというか…。うえ〜、と思いながらも最後まで読んじゃったけど、

  • 黒新堂、炸裂してますね。
    4つの短編集だけど、それぞれの登場人物が濃すぎる。まともな人間があまりいない小説ってのもめずらしい。さすが新堂先生。

    皆狂ってるけど、普通の人も一歩間違えれば半蔵や栄吉みたいになっちゃう可能性もあるのかもしれない。ニュースで流れる事件の犯人も、この小説の登場人物みたいな人達なのかもしれない。
    ただの「作り話」じゃない、「現実」にもなり得そうな小説。そう考えるとさらに怖いと思える作品だった。

    個人的には「お鈴が来る」が1番怖い。
    普通の人達が普通じゃなくなる様って恐怖。不倫相手の女は怖すぎる…奥さんの「でしょ!でしょ!でしょ!」も怖い!!

  • 人間の負の部分を、見たくない部分を、これでもか、これでもか、と叩きつけてくるような本。


    新堂さんは、何を伝えたくてこの文書を書いたのだろうか。


    こんな現実もあるんですよ、あなた理解できますか?目をそらしてませんか?ということなのだろうか。


    人間の負の部分を知ることは、必要なことだと思う。
    でも少し衝撃的すぎた。文で読むから、という部分もあるだろうけど。

  • とーにーかーくー臭かった。

    悪臭描写のオンパレードに眉間にシワを寄せながら
    親指と人差し指で本をつまみながら読んだ。
    『半蔵の黒子』
    歪んだ愛情表現、思い込みの激しさの部分がとても上手に書かれていてとても怖い。
    しかしこの話しがいちばん臭う。
    ここまで書くか…というくらい半蔵が臭い臭い。
    『まゆかへの恋慕』がいちばん好き。

  • わたしは,白新堂しかまだ読んだことがない。
    この作品は,ある意味での純愛であるならば白新堂なのだろうか。
    でも,人のどす黒いところも表現している意味で言えば,黒新堂でもあるのか。

    暗黒純愛小説集・・・。
    暗黒純愛・・・内容はどれも愛を受ける側が抱く恐怖があった。
    小説集ということで,全4作品。
    『半蔵の黒子(ほくろ)』
    ・・・これは何より初っ端なのに一番グロテスクな作品。読みながら場面を想像するだけで気持ち悪くなってしまった。物語の内容は,自分の妄想に溺れる男のはなし。
    あまりミステリーやホラー小説を読まない私なので,過去にグロテスクと感じたのは,綾辻行人の"人の焼け焦げる"表現と,人が切られた際の"肉片ある脂肪"の表現以上に気持ち悪さを感じた。

    『お鈴が来る』
    ・・・円満だった夫妻。その妻に襲い掛かる恐怖と夫を信じたい想い。その狭間で狂っていく妻。妻が思いを打ち明けてくれれば,夫がもっと妻の様子を気遣うなどすれば,そんな結末にはならなかったのでは?と思う。

    『まゆかの恋慕』
    ・・・恋慕(れんぼ)とは恋い慕うこと。本作品中でこの中では一番,綺麗と感じる作品。綺麗というのは曲がっていない,いわゆる一般的な"愛"を感じるということ。登場人物のまゆかが可哀そうでしかたなかった。辛いだろうけど二人で共に生きていく選択もあったはずだ。

    『栄吉の部屋』
    ・・・実の娘に虐待される寝たきり老人の物語。高齢化社会だけあり,フィクションなのに生々感じてならない。娘を愛しすぎた故であり,またこれも自分の妄想に溺れた男の物語。


    この作品は,
    読んでいて気持ち悪くなる場面が多々ある。それもあって繰り返し読むことはそうはないと思う。わたしはあまり"どろどろした人間関係"や,"人の汚い部分",を物語として読むことを好まない。
    読む前は,タイトルから曲がった愛なのだと思ってはいたが,ここまでいくとは思わなった。

  • オムニバスで読みやすかった。好きで好きでしかたなくて吐きそうになることが自分にもあったので、タイトルで共感した。まあ、いつものタイトル買いな訳だけど。純粋過ぎる愛は時に猟奇的になるなと改めて思った。

  • 挫折しちゃった…。
    こんな人たち、愛せますか?の帯通りものすごく味の濃い人たち。いや、味が濃すぎてちょっとおなかいっぱいでした。
    三つ目の一美さんは確かにいい人だし結末目をつぶればいい話でした。

  • グロ耐性の無い方なら、読めばダイエットが成功しそう。
    ウジとゴキブリを食べるシーンはキツかったけど、ウジ料理の方は「肉ウジチャーハン」というネーミングと、毒島半蔵の物凄い勘違いっぷりのお陰で、まだ笑えた。

    英吉には毒島よりも殺意を覚えた。キャットフードなんてまだ手緩い。こいつにこそウジやゴキブリを食わせてやりたい。

    吉美とまゆかと一美が哀れでならない。

  • 想像しようとしなくても勝手に情景が浮かぶ不快感を初めて味わった。
    でもその感覚を覚えた経験としては不快ではない。
    新堂さんの本はこういう方面が好き。

  • 世の中悲しいよ。でもそれも人間のありのままの姿。

  • はい。やってくれました新堂さん。お見事としか言いようがないくらい吐き気を覚えました(笑)

  • 色々な愛の形に吐き気を催す位はまる

  • ■ 1206.
    <読破期間>
    2012/1/19~2012/1/20

  • こんなの愛じゃないし。
    っていうか、チャーハン嫌いになりそうだし!

    [ 余談 ]
    『 黒子の半蔵 』 の毒島半蔵が、知る人ぞ知る"小麦粉王子こと雪柾"とダブって仕方ない。
    元気かなあ、雪柾。 → http://yukimasazabi.seesaa.net/

  • 愛というよりもエゴ。描写が気持ち悪くなる内容が多かった。

  • ちょっとサイコな愛の物語。主人公が分裂病の話が多いのだが、ちょっとこれはあまりに戯画化しすぎ。

  • ほんとに強烈すぎた。最後の1編は読まずに返却しました
    すさまじかったよ

  • やばかった…まじ吐きたいほど愛してるだったわ…。

  • 短編集。これはヒドい。桐野夏生は心のグロさだけど
    こっちはリアルにグロ注意だった。嘔吐寸前。読後も嫌な感じが残った。
    インパクトは抜群。夢中でページをめくった。

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