九月が永遠に続けば

  • 新潮社
3.14
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  • Amazon.co.jp ・本 (344ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784104734016

感想・レビュー・書評

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  • 途中で読み続けるのが辛くなりました。患者の女性を愛した医師の夫に急な別れを告げられる主人公。一人息子の行方不明。複雑な人間関係や事件。

  • 1人の出逢いから、人生を狂わすほどの様々な人との関わりに夢中なって読みました…

  • ゴミを捨てに行くといって家を出たまま帰らない高校生の息子。絶望的な気持ちになりながら、息子の足跡を追う母親。そして少しずつ判明する真実の姿。ホラーサスペンス大賞受賞作ということですが、あまりホラーという感じはせず、淡々と読み進めました。登場人物にあまり感情移入できなかったのが残念。

  • 先が気になって一気に読んだけど、最後は、う〜ん…って感じ。
    私が主人公だったら耐えられない。自分の大切な人が2人も1人の女性に翻弄?されていってしまったら憎しみしかない。

  •  作品解説:雄一郎と別れてから、私の日常は変化することを止めてしまった。そして、それはずっと続くように思っていた。私の息子・文彦が失踪し、愛人の男・犀田が事故で死ぬまでは…。これは何かの罰なのだろうか。奇妙に絡み合った相関図の中で蠢く人物の中に犯人はいるのだろうか…。
     第5回ホラーサスペンス大賞 大賞受賞作

     審査員の方々は文章力を評価して「大賞」としているが、あまりにもドロドロした人間関係に読んでいて気分が滅入る。ホラーサスペンスというジャンルのようだが、恐怖・不安・緊張感を感じられない。犀田の事故を起こした犯人と、その動機もすぐにわかってしまった。隣人・服部に対する佐和子の態度にイライラさせられたが、ラスト一行はマル。
     この作品の内容は若い方には向かないと感じました。作者が56歳とのことなので、年配の方が読めば楽しめる内容だと思います。

  • 内容紹介
    高校生の一人息子の失踪にはじまり、佐知子の周囲で次々と不幸が起こる。愛人の事故死、別れた夫・雄一郎の娘の自殺。息子の行方を必死に探すうちに見え隠れしてきた、雄一郎とその後妻の忌まわしい過去が、佐知子の恐怖を増幅する。悪夢のような時間の果てに、出口はあるのか――。人の心の底まで続く深い闇、その暗さと異様な美しさをあらわに描いて読書界を震撼させたサスペンス長編。


    人の心にある隙間、晒してはいけない隙間を追っていく。
    面白い、のに前回読んだ記憶がなく、内容も殆ど覚えてなかった。
    評価が二分してるのは、そのせい?

  • 主人公が何とも言えず不幸としか。

    息子の失踪理由が、
    元夫と別れる理由になった女性とは。
    元夫も息子もその女性の為に尽くすって。

    主人公が不幸だ。
    あと、冬子も不幸。

  • 2011年読了

  • ただただ恐ろしい話だ。話の中に出てくる女性に起こった事件のことはひどすぎて読むに耐えないくらいだ。ホラーサスペンス賞を取ったらしいが、ホラーの部分はサスペンスの下敷きになっている過去の事件があまりにもおぞましいのでホラーと言えるのかもしれないが、構成自体はとてもしっかりとしたサスペンスだ。沼田まほかるさんの実力が遺憾なく発揮された作品だとおもう。読むのが苦しくなる部分もかなりあるがサスペンス好きのかたには是非。

  • 前半、エグいながらも読ませる語り口で、比喩や、表現が上手いなと思ったが、後半、明らかになっていく事象が陳腐だった。そういう落としどころかいっと残念。

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著者プロフィール

沼田 まほかる(ぬまた まほかる)
1948年、大阪府生まれの小説家。女性。奈良県在住。読んだあとイヤな後味を残すミステリーの名手として、「イヤミスの女王」という称号で語られることもある。
寺の生まれで、大阪文学学校昼間部に学ぶ。結婚して主婦になり、母方祖父の跡継ぎを頼まれ夫がまず住職となるが、離婚を経て自身が僧侶になる。50代で初めて長編を書き、『九月が永遠に続けば』で第5回ホラーサスペンス大賞を受賞、56歳でデビュー。
2012年『ユリゴコロ』で第14回大藪春彦賞を受賞し、2012年本屋大賞にノミネート(6位)。それを機に書店での仕掛け販売を通じて文庫の既刊が売れ出し知名度を上げた。
代表作『ユリゴコロ』は2017年9月23日に吉高由里子主演で映画化。同年10月、『彼女がその名を知らない鳥たち』も蒼井優・阿部サダヲ主演で映画化された。他の代表作に、『九月が永遠に続けば』、『猫鳴り』、『アミダサマ』。

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