四十日と四十夜のメルヘン

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 208
感想 : 35
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  • Amazon.co.jp ・本 (216ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784104741014

感想・レビュー・書評

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  • メルキュールの夜は目くるめく迷宮?
    すみません。体調がイマイチだったせいか、なかなか本の中に入り込めずに読み終わってしまいました。読み進めながら、引っ掛かりを待ったんですが、筒井康隆や安部公房のいくつかの作品がちらつくばかりで、そのまま消沈。もう一編の「クレーターのほとりで」ではスタニスワフ・レムの幻影が・・・・・・要するに、これらの作品の人となりというか文体についぞ出会うことがなかったんです。これは読者としては手落ちですね。

  • 七月六日、七日、四日とかの日記が何度も出てくる。同じ日にちなのに、書く内容が少しずつちがって、まるで同じ一日じゃないみたいで、時間軸狂っていてとってもいい。

    チラシ配りのリアルな描写はつまらないが、だんだん極端になっていく過程は好き。北海道にいっちゃうとか。

    隣の家の新聞を盗んで、それでどうなるかとかないんだけど、最後に隣の家と自分の家の視線が入れ替わって、立ち退きの場面。書き手の視線とか、理屈はいっさいないナンセンスがまたすごいかも。

    途中でアテネフランセから作家先生の作品の話になり、突然「グーテンベルク氏」の話から、「うたかたの恋」のオマージュを感じるラブストーリーに突入。筋はめちゃくちゃ。こういう小説もありなんだな。というのがわかって面白かった。何が残るかというと、なにもないが。チラシの山のイメージとかさ。それもアートというか、なんつうか。もういっこのほうの話、なんだか辛気くさくなって読めなかった。

  • 本はなんでも好き嫌いのない私でも、これ読むのはちょっときつかった。
    だって本当に意味がわからない。
    何歩か譲歩したとしても、やっぱり感想は一言、意味不明。
    「クレーターのほとりで」を読まなかったのが悔やまれる。
    また今度。

  • まぁ、私の趣味ではなかった。こういった作風が文学というなら、文学はとてつもなくつまらないものと思う。

  • 「ピンチョン」的らしい。私はピンチョン未読なのでどこらへんが「的」か分からない。メルヘンと言う言葉にひかれて読み始めたが…7月4日から7月7日までの4日間の日記が繰り返される。チラシ配りを生業とし、配れなかった(配らなかった)チラシを部屋に堆積させ夢と現のハザマをゆりゆりと書き連ねて生活しているらしい主人公「わたし」 んんむ…すばらしい小説 らしい。私は いま 歎異抄を無理やり読まされた小学5年生の女子の気分である。きっと私にはこの小説を読み砕くだけの力が備わっていないのであろう。残念なことだ、いや本当。

  • <font color="#666666"><table style="width:75%;border:0;" border="0"><tr><td style="border:0;" valign="top" align="center"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4104741019/yorimichikan-22/ref=nosim/" target="_blank"><img src="http://images.amazon.com/images/P/4104741019.09._SCMZZZZZZZ_.jpg" border="0" alt="四十日と四十夜のメルヘン"></a></td><td style="padding:0 0.4em;border:0;" valign="top"><a href="http://blog.fc2.com/item/4104741019/yorimichikan-22" target="_blank"> 四十日と四十夜のメルヘン</a><br>青木 淳悟 (2005/02/26)<br>新潮社<br><br><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4104741019/yorimichikan-22/ref=nosim/" target="_blank"> この商品の詳細をい見る</a></td></tr></table>
    <blockquote><p><strong>「わたし」の部屋には、配りきれなかったチラシが溜まっていく。チラシに書かれた文字が勝手に増殖して・・・・・。
    「『四十日と四十夜のメルヘン』を読みながら私は現実が異なる空間に変容する体験をした」と保坂和志氏が評した新潮新人賞受賞の表題作。
    そして保坂氏のほか、島田雅彦氏や鹿島茂氏の賛辞も集めた第二作『クレーターのほとりで』。
    驚異の新人が誕生した。</strong>  ――帯より</p></blockquote>
    正直、何度か途中で本を閉じようと思った。
    ところどころに ふっと惹きこまれそうになる個所もあるのだが、そうするとまた違う次元のところへ連れて行かれるようで 惹きこまれきれずに連れ戻されてしまう。
    単にわたしの頭の悪さのせいかもしれないが、試みは興味深くはあるものの なにやら観念的な匂いが好みではなかった。</font>

  • 私にはどうも読むのが中盤から苦痛になってしまった本。主人公の日常と、主人公がチラシの裏に綴る”メルヘン”がごっちゃになりはじめる頃から?マークで一杯になってしまった。そしてそのまま話は投げっぱなしであり、こちら側は宙ぶらりんな気分。読後「だから何?」状態。この気持ちをどう処理すればいいんだろうか・・。

著者プロフィール

青木淳悟(あおき・じゅんご)…1979年埼玉県生まれ。早稲田大学第二文学部表現・芸術系専修卒業。2003年、「四十日と四十夜のメルヘン」で第35回新潮新人賞を受賞し小説家デビュー。05年、同作を収めた作品集『四十日と四十夜のメルヘン』で第27回野間文芸新人賞、12年、『私のいない高校』で第25回三島由紀夫賞受賞。ほかの作品に『いい子は家で』『このあいだ東京でね』『男一代之改革』がある。

「2015年 『匿名芸術家』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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