君たちに明日はない

著者 :
  • 新潮社
3.48
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本棚登録 : 595
感想 : 120
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  • Amazon.co.jp ・本 (317ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784104750016

作品紹介・あらすじ

リストラを専門に請け負う会社に勤めている真介の仕事は、クビ切りの面接官。昨日はメーカー、今日は銀行、女の子に泣かれ、中年男には殴られる。はっきり言ってエグイ仕事だ。それでもやりがいはあるし、心も身体も相性バッチリの恋人もいる。そして明日は…?笑って唸って泣かされる、女と男の危ういドラマ。

感想・レビュー・書評

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  • 面白かった〜!いやリストラの話だから面白がっちゃいけないけど( ̄▽ ̄)

    なるほどシリーズ化も頷ける。

    企業のリストラを請け負う会社で働く主人公。
    30代前半の面接官・真介が泣かれ、罵倒され、時には殴られながらも冷静にクビを切る!

    でもちょっとだけ愛を感じるのです。
    このシリーズ追いかけてみよう♪


  • 毎朝、家を出て向かうべきもうひとつの居場所がある。
    世の中と自分を繋ぎ「明日」を生きていい、と認めてくれる大事な場所。
    そこを突然奪われる「リストラ」。

    通告された本人にしてみたら、まさに絶望の縁に落とされる様なものだろう。
    この小説の主人公の職業である、リストラ対象者を面接によって円満に離職させる会社、が本当にあるのかどうかはわからないが、
    肩をたたく役目も負いたくないから人任せにする、会社という集合体の空虚さに寒々しくなってしまった。

    ただ、物語はとても面白かった。
    ひとつの場所を信じてしがみつくばかばかしさ。
    地はどこまでも繋がってる。
    そこがダメなら別の場所があるさ。
    『新天地』の清々しさにすっきり♪

  • 33歳の会社員、真介は、リストラ請負会社勤務。
    メーカー、銀行など、依頼を受けた企業に出向き、対象者を依願退職へ導くことを仕事にしている。 

    お仕事小説。
    面白かったです、とっても。
    真介の仕事に対する真摯な姿に惹かれます。
    プライベートでの陽子との関係が、さらに真介の魅力となっていて、これからの2人を見ていたいと思いました。
    出会ったリストラ対象者もそれぞれ個性的、各章が楽しかったです。

    シリーズ化されているとのこと。
    続編、絶対読みます。

  • だいぶ前に読了。
    垣根さんのお仕事小説。
    以下、メモ。

    リストラを専門に請け負う会社に勤めている真介の仕事は、クビ切りの面接官。昨日はメーカー、今日は銀行、女の子に泣かれ、中年男には殴られる。はっきり言ってエグイ仕事だ。それでもやりがいはあるし、心も身体も相性バッチリの恋人もいる。そして明日は…?笑って唸って泣かされる、女と男の危ういドラマ。

  • なかなか。リストラというと暗い話を想像してたけど、それぞれうまく光をあててるので、明るい気持ちになれる。

  • サクサクと読みやすかった。
    主人公は仕事を辞めるよう、退職するように迫る仕事だけど、それによって相手の人生を新たにスタートさせる仕事でもある。

    次回作につながるような感じで…楽しみ。

  • 2021.3.1-384

  • 続きも読もうと思った。

  • 読了。2回目。首切り屋の話。読みやすいけど深さはない。読了後に特別何か感じることもなかった。

  • リストラ請負会社に勤める33歳のサラリーマンが主人公。

    リストラ対象者を面接して、早期退職を勧めていく。
    会社にとってあなたは必要な人間なのか。
    会社の粗利と比較してあなたの給与は妥当なのか。

    会社員として働く上で、持っておいた方が良い考え方だと思った。

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著者プロフィール

1966年長崎県生まれ。筑波大学卒業。2000年『午前三時のルースター』でサントリーミステリー大賞と読者賞をダブル受賞。04年『ワイルド・ソウル』で、大藪春彦賞、吉川英治文学新人賞、日本推理作家協会賞の史上初となる3冠受賞。その後も05年『君たちに明日はない』で山本周五郎賞、16年『室町無頼』で「本屋が選ぶ時代小説大賞」を受賞。その他の著書に『ヒート アイランド』『ギャングスター・レッスン』『サウダージ』『クレイジーヘヴン』『ゆりかごで眠れ』『真夏の島に咲く花は』『光秀の定理』などがある。

「2020年 『信長の原理 下』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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