借金取りの王子

著者 :
  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (317ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784104750023

感想・レビュー・書評

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  • 再読本。シリーズ2、シリーズの一冊を読んだら懐かしくなって読み直し。借金取りの王子が一番、次いで二億円の女かな。

  •  リストラ請負会社の村上真介が面接するリストラ対象者の短編集。百貨店外商部で年2億稼ぐなぎさ(転籍)。
    やる気無しの係長(退社)。女性恐怖症で生命保険会社のSレディの管理ができず出世コースを外れた松本(退社)。
    消費者金融の支店長三浦(退社)と元上司で4つ年上の美佐子。旅館の客室係秋子。リストラした中で優秀な
    人材を登録して新規立上げした派遣業の最初の仕事、真介の彼女(昔リストラした)陽子の事務所への人材の選定。
    結婚不透明な真介と陽子との付き合いも組み込んだ短編集。
     ハートウォーミングな読後感の良い小説だった。

  • 4.0 『君たちに明日はない』シリーズ第2作。今回も心温まる話しばかりでした。垣根涼介、良いですね。

  • 2017.1.15 読了


    シリーズ2作目。
    リストラ請負会社の社員 村上真介。
    と、彼女の陽子。

    ここは変わらないんですが、
    周りの人物が 前より詳しく描かれていて
    だんだん魅力的になってきました。

    前回は この2人の話が多かった気がしますが、
    今回は リストラ対象者(真介と面談した人)の
    心情が 描かれていて、それも よかった。

    時々 わかる、わかる!な言葉とか
    ジーンとくる言葉があり、
    思いの外 このシリーズが好きになってきました!

  • 村上シリーズ第二弾。
    表題作にもなっている「借金取りの王子」は、ちょっと頼りない王子と恰好良い王女の話。たぶん何も解決したわけではないのだが、たぶんこの後の彼らは非常にすっきりした気持ちで新しい人生を過ごしていけるのではないかと思う。
    辞める辞めないはあくまで(一応は)個人の自由であって、なんとなくぼんやりと働き続けていたが……という気持ちに覚えのある人も居るのではないだろうか。
    仕事というものに向き合いながら良くも悪くもある人間味関係が楽しめる。1巻よりスマートですっきりしているイメージがあって、続きを楽しみにできた。

  • 【図書館本】シリーズ2冊目。今巻もとても読みやすく、色んな職種・人生を垣間見れた。被面接者を含めみんなが前を向いてるので自分も頑張らねば、という気にさせられる。キラキラしていて格好いい。あと、彼女と社長がどうなっていくのか気になっているwww

  • 8年ほど前の本なので時代的な違いを感じたが、後半のストーリーは面白かった。続編を読みたい。

  • このシリーズのイメージはシャキーンだったのだけどこれはなんかジメッwww人間的というか。

  • 今回は仕事を懸命に頑張ってきたのにリストラの話が出て、心にぽっかり穴が開いてしまった主人公達が多かった。ただ辞めるというのは負けてしまうようだが、リストラという一種の不可抗力による退職は「もういいんじゃないか。」と心に囁きかけてきます。去るもよし残るもよしの中それぞれが出した結論は私達の身近にある現実なのかな、と思います。

  • 君たちに明日はない第一弾よりいい感じになってきた。リストラの話だが、ネガティブな展開ではなく明日が見える。とくに借金取りの王子はぐっときた。ネガティブな話が自分に降りかかったとしても、それをどうとらえるか次第で明るい明日はやって来る。つまり自分次第。

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著者プロフィール

1966年長崎県生まれ。筑波大学卒業。2000年『午前三時のルースター』でサントリーミステリー大賞と読者賞をダブル受賞。04年『ワイルド・ソウル』で、大藪春彦賞、吉川英治文学新人賞、日本推理作家協会賞の史上初となる3冠受賞。その後も05年『君たちに明日はない』で山本周五郎賞、16年『室町無頼』で「本屋が選ぶ時代小説大賞」を受賞。その他の著書に『ヒート アイランド』『ギャングスター・レッスン』『サウダージ』『クレイジーヘヴン』『ゆりかごで眠れ』『真夏の島に咲く花は』『光秀の定理』などがある。

「2020年 『信長の原理 下』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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