借金取りの王子

著者 :
  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (317ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784104750023

感想・レビュー・書評

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  • 「君たちに明日はない」の続編です。面白くてあっという間に読んでしまった。
    主人公と彼女の関係という縦軸の中に、色々なリストラされる人間模様があって、しかも、その人達が個性的に描かれている。5編が収録されているのだが、タイトルにもなっている3編目の話にはグッと来ました。

    この著者の他の本も読んでみたいと思います。

  • 「君たちに明日はない」シリーズの第2弾です。
    今回収録されているお話の中では、「女難の相」と「借金取りの王子」が面白かったです。文章にスピード感がある一方で、人の心の機微の描き方がうまいと思いました。

  • 王子と奥様かっこいいですね。

  • 君たちに明日はないの二作目。
    おもしろいだけではなく、自分のことを振り返る機会にもなる。このままでいいのかとか。
    教えて貰ってよかった。続きを早く読みたい。

  • 4.0 『君たちに明日はない』シリーズ第2作。今回も心温まる話しばかりでした。垣根涼介、良いですね。

  • 村上シリーズ第二弾。
    表題作にもなっている「借金取りの王子」は、ちょっと頼りない王子と恰好良い王女の話。たぶん何も解決したわけではないのだが、たぶんこの後の彼らは非常にすっきりした気持ちで新しい人生を過ごしていけるのではないかと思う。
    辞める辞めないはあくまで(一応は)個人の自由であって、なんとなくぼんやりと働き続けていたが……という気持ちに覚えのある人も居るのではないだろうか。
    仕事というものに向き合いながら良くも悪くもある人間味関係が楽しめる。1巻よりスマートですっきりしているイメージがあって、続きを楽しみにできた。

  • 今回は仕事を懸命に頑張ってきたのにリストラの話が出て、心にぽっかり穴が開いてしまった主人公達が多かった。ただ辞めるというのは負けてしまうようだが、リストラという一種の不可抗力による退職は「もういいんじゃないか。」と心に囁きかけてきます。去るもよし残るもよしの中それぞれが出した結論は私達の身近にある現実なのかな、と思います。

  • 退職勧奨専門コンサルタントを主人公とする「君たちに明日はない」シリーズの第2弾。
    元祖の「君たちに明日はない」は、主人公の村上真介とそのクライアントから彼女になった芹沢陽子の2人の関係をメインストリームとしていたが、本作は、陽介のクライアントの人生に焦点を当てた話が多くなった。いろいろな人間物語が垣間見れて面白い。特に、「借金取りの王子」には感動を禁じ得なかった。

  • 村上真介はリストラを請負う会社に勤めるサラリーマン。昨日はデパート、今日はサラ金、明日は生保に乗り込んで、泣かれたり、殴られたり。相性バッチリの恋人陽子は恐ろしく気の強い女で、すんなり結婚とはいかないし、真介の前には難題山積み。だけど明日は来る――。他人事でないリストラ話に思わず涙。働く人必読の面白小説!

  • 結構楽しく読めた。
    他の作品も読んでみたい。

著者プロフィール

1966年長崎県生まれ。筑波大学卒業。2000年『午前三時のルースター』でサントリーミステリー大賞と読者賞をダブル受賞。04年『ワイルド・ソウル』で、大藪春彦賞、吉川英治文学新人賞、日本推理作家協会賞の史上初となる3冠受賞。その後も05年『君たちに明日はない』で山本周五郎賞、16年『室町無頼』で「本屋が選ぶ時代小説大賞」を受賞。その他の著書に『ヒート アイランド』『ギャングスター・レッスン』『サウダージ』『クレイジーヘヴン』『ゆりかごで眠れ』『真夏の島に咲く花は』『光秀の定理』などがある。

「2020年 『信長の原理 下』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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