張り込み姫 君たちに明日はない 3

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著者 : 垣根涼介
  • 新潮社 (2010年1月15日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (297ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784104750030

張り込み姫 君たちに明日はない 3の感想・レビュー・書評

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  • 企業のリストラを代行する会社に勤めるクビ切り面接官 村上真介シリーズ3作目。
    垣根さん体調不良で休筆されてたんですね。復帰なにより。

    今回はクビを切られるのは英会話講師、旅行代理店社員、自動車ディーラーのメカニック、写真週刊誌社員。

    桐野夏生さんの作品を読んで気分がどーんと落ち込んだ後なので、クビ切りながらも希望があるこちらの作品で気力補充。

    メカのことはサッパリわからないけど「みんなの力」は良かった~。分かってる人は分かってる。


    そろそろ「ロクデナシ2号」の山下や、真介の美人アシスタント美代ちゃんにも焦点を当ててほしいなぁ。

  • 「君たちに明日はない」シリーズの第3弾。リストラ請負人&再生を目指す真介が親身になって対応し、仕事や人生のあり方を教えたり、学んだり。中でもFile3の「みんなの力」にはホロリと涙も出てきます

  • 「みんなの力」がよかった。好きな車のためにはメンテナンスにお金をかけることを厭わない人々。それに応える丁寧な仕事をしてきた山下。彼が退職を決意したとたん、固定ファンが店舗物件を探してくる。
    心に残る一言がさりげなく入っているのがよい。

  • 第一話、「ビューティフル・ドリーマー」に登場する英会話講師の武田優子
    真介の言葉に今の若者を表す言葉が…

    >結局さ、今の若い奴らはロマンチストじゃないのよ。ネット、テレビ、チャット、DM。溢れすぎる情報で、みんな世の中のことの大半を知っている気になっている。たいした体験もしないままに、自分のほどが分かったつもりになっている。だから自分に期待もしないで、植物的になっていく。

    まさに、その通りですね。
    実際に、やってみなければわからないのにそれを実行できない。
    まあ、これって若い人だけじゃないんですけれどもね。
    年配の方々も、俺がもう少し若ければ・・・と言いつつ、何もしない。過去の経験則でものを言う。それでも、一応は経験してるんで、今の若い奴らが年配になった時よりはいいかもしれないけど・・・(百聞は一見にしかずですかね)

  • 相変わらずさらっと読めて面白い。
    そんな中で心にひっかかった部分。

    日常に連なった事実の中にある、真実。たぶんそれは石ころのようにさりげなく道端に転がっている
    だから気付かない。人から教わっても見聞きしても、結局一番大事なことは時間をかけて自分で感じ、発見するしかない。
    自分の中の真実も時とともに常に変化していく。

    その都度の気持ちを信じて行動するしかない。決断するしかない。

    たぶん後悔のない人生なんて、ありません。でも、その時々の信念や気持ちを信じて行動していけば後悔はあっても、それでも後を振り返ったとき、納得はできる。

  • 垣根涼介『張り込み姫』新潮社, 2010年 読了。
    リストラ請負会社に勤めるクビ切り面接官・村上と、村上を取り巻く人々を描いた群像劇『君たちに明日はない』シリーズ第3弾。
    *
    シリーズ第3弾のメインテーマは、”組織人たる自分と、一個人の自分との落としどころ”。
    つかみどころのない経歴を持つ、生き方に芯のない英会話講師、
    ポテンシャルは高いものの意図的に手を抜く、仕事や組織に執着しない、旅行会社の営業マン、
    車を愛し、客からの信頼も厚く、高い売上をキープしながらも、仕事の取り方に関して会社の方針と対立し、頭を抱えるディーラー、
    人から嫌われる仕事で、心身共にズタボロになりながらも、粘り強くスクープを追いかける週刊誌記者…
    組織と個人の間で葛藤する、働く人間の生き様が描かれています。
    *
    被面接者とのやり取りを通して、主人公の村上自身もまた、クビ切り面接官としての自分と一個人としての自分との間で葛藤する。
    「おれも時おり考える。おれ、なんで今の仕事を続けているんだろう、って」
    (File.3 『みんなの力』P.140 L.18より引用)
    そして、その葛藤と、村上なりの落としどころについて、彼女の陽子にこう漏らす。
    「相手には否応なしにキツイ現実に直面してもらうわけだから、歓迎はされないよ。それでも、その状況の中で、相手の本音が見え、ときには相手の真実が見える……そして、おれはたぶん色んな人間の真実を見たい人間なんだと思う(中略)」
    (File.3 『みんなの力』P.141 L.5-7より引用)
    *
    企業戦士7年目。
    良くも悪くも、組織や個人を巡る、さまざまな人間模様を目の当たりにする。
    時には、納得のいかないこと、腑に落ちないことも、もちろんある。
    自分の人生に求めているもの、大切にしたいものは、何なのか。
    仕事に、何を求めるのか。
    会社員たる自分と一個人としての自分がせめぎ合う時、いかにして折り合いをつけるのか。
    両者の落としどころは、何なのか。
    村上を取り巻くいろんな人間模様を通して、考えさせられました。
    *
    シリーズ第3弾、相変わらず面白い!
    終始引き込まれて、1週間経たないうちに3冊読了。オススメの小説です。

  • 4.0 『君たちに明日はない』シリーズの三作め。このシリーズは回が進むほどに面白くなる。今回は仕事の意義みたいなことを考えさせられました。ヘタなビジネス書よりも学ぶことが多いかも。

  • 2017.3.31 読了


    シリーズ第3弾。

    今回は なんとなくいつもと雰囲気が
    違ったような。。。

    三番目の話「みんなの力」が
    ラスト 泣けた~

    あとのも もちろん 随所に
    ジーンとくるところがある。

    なんとなく 癖になる。

  • リストラ請負会社勤務の真介が出会った各業界のリストラ対象者の悲喜こもごも。

    シリーズの中で手にした2冊目。
    好きです、このシリーズ。

    今回は、OL時代にいた業界の話もあり、身近で興味深く読みました。
    それぞれが先を見据え、前向きに退職を決意していく話ばかりなので、読後感はかなり良好です。

    飛ばしてしまったシリーズの2作目も、改めて読もうと思っています。

  • 佳作の短編が並ぶ。人はリストラに直面した時、自分の人生を振り返るんだなあと考えさせられる。

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