迷子の王様: 君たちに明日はない5

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著者 : 垣根涼介
  • 新潮社 (2014年5月22日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (232ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784104750054

迷子の王様: 君たちに明日はない5の感想・レビュー・書評

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  • 君達に明日はないシリーズ5。完結編。リストラ転あえ職の現場で悪戦苦闘する。メモ啓介(1)企業とそこに勤める人ってどこか男女関係に似ている気がする
    (2)自分の仕事の社会的な意味に絶えず疑問を持ちながら、時にはやってらんねぇ、などと後向きの意識を持ってしまうような職種の人間が、結果として、自分の仕事に懸命に向き合って来た人間の首を切るのだ。
    (3)世の常識と今の自分に暫時寄り添いながらも、自分の正しさを、そして自分の常識を疑い続ける者だけが、大人になってからも人間的に成長し続けられるのではないか。
    (4)時代ってのは生き方のことだ。
    (5)こんなものがあったらいいな。そんなものを作る。そして人に喜ばれる。それが、本当に報われるってことだろう。
    (6)食う為だけに仕事をする人間はいつ時代だってその仕事からは永久に報われることはない。
    (7)どんな人間の人生も他人の人生の断片からなる集合体で成り立っている。…それが体感的に分かっている者でなくては、実社会での自立は出来ないだろう。
    (8)人は…それを裏付ける気持ちを持つ相手に対してだけ、動くんじゃないかと僕は思う。そしてその気持ちは当然動きにも出る。

  • 最初のころの勢いはなくなったけど、代わりに優等生の人生論を得々と聞かされたって感じ。少々読み疲れたかなw

  • 待っていた「君たちに明日はない」シリーズ。リストラ組の僕にとって響く内容がありました。ただ、確かに社会情勢が変わり、業界事情より人物主体になってきますね。これで完結ってのも仕方ないでしょう。しかし、社長と陽子の微妙な雰囲気と言うか伏線は消滅したなぁ~続くなら三角関係もありえ・・ないか(笑)
    思い入れがあるだけに、新たな設定でのシリーズに期待します。

  • シリーズ最終巻。

    なんか、自分らの未来の見通しとして
    社会情勢について云々語るところ、
    いままでの流れをぶった切られた気持ちになっちゃった。
    『ミッション建国』でも感じた、
    他人(キャラ)の口を借りて自分の政治経済論を披露してる感。
    これ、いらんのじゃね?いるのかぃ?
    いるにしても、もうちょい何とかならんものか?
    これまではキャラのものとして書かれていたような気がするんだけど。
    作者さん、飽きたの?と思ってしまったよ。
     ■ ■ ■ ■ ■ 
    ま、ここまで読んできたキャラ読み派としては
    川田さん、お幸せに。
    この一言に尽きるな。

  • ~大事なことはなんだ。会社に残ることか。それとも次の就職先を探すことか。食うための仕事を探すことか。たぶん違う。そんなレベルじゃ、人は本当に生きられない。食うためだけに仕事をする人間は、いつの時代だって結局その仕事からは、永久に報われることはない。~

    君たちに明日はないシリーズ完結です
    感慨深いものがありますね~
    ちょっとさみし~(;_;)

    ~俺の人生は、誰かのものでもないし、世間様のものでもない。だからと言って、この世の中に自分一人で生きているなんて傲慢なことは思っていない。周りの人間との繋がりがあってこそ、生かされているんだって気持ちは持っている。それでもさ、最終的には誰がその生き方の良し悪しや好き嫌いを決めるかっていったら、やっぱりおれしかいないんだよね。だっておれの人生なんだから。~

    リストラの現場から仕事、人生を見つめ直すこのシリーズ
    現在の世相を背景に色々な人生を垣間見ます
    最終巻も淡々と物語は進み、最終章では真介自身が人生の分岐点に立たされ・・・・・・

    ~どんな人間の人生にも、他人の人生の断片からなる集合体で成り立っている。一人で生きているつもりでも、産まれたときから常に誰かとの関わり合いの中で生きている。それが体感的に分かっている者でなくては、実社会での自立はできないだろう。~

    自身が物語の一役になり、悟らされるような錯覚も感じたこの作品
    シリーズを通して考えさせられる事柄が多く、とても心に残る作品になりました
    心に残る一節も多々ありましたよ
    その割にサラッと読めるところも魅力です

    そして、とってもオシャレなラスト(^_^)/

    垣根氏らしい!!と感じました!!!!!

  • これがシリーズ最終作。終わってみるとちょっと寂しい
    しかし読み出したときからこうなるだろうとは、漠然と予測できた
    主人公真介がしている仕事はそう長く続くはずがないのだ
    所詮、時代の徒花のような仕事なのだから

    最後は過去の面接者に仕事を紹介してもらうというオチが付く
    これも「袖すりあうも他生の縁」とばかりに真介自身が面接者のフォローをしてきたからだろう
    一期一会を大切にしてきた、ご褒美だ

    最終章の結び近く、湘南海岸に現れた真っ赤なユーノス・ロードスターが、なんだか印象的
    クルマ好きな作者らしいといえばそれまでだが

    真介くんの多幸を祈りたい

  • ☆☆☆☆☆5つ!
    この本はいちおー短篇集である。
    ん? 第一話目が、盛り上がったストーリーのまま唐突に終わった。
    なんか嫌な予感がした。

    垣根涼介は前作もこんな感じでわたしは似たような内容の感想を書いたのではなかろうか。(『光秀の定理』は別扱いです)
    「オチがない短編は合わせて1個の長編にしてから出せ!」これがわたしの愚見です。
    一話一話にそれなりのオチがあって面白いからこその短編なのです。

    被面接者のプロフィールと性格の分析が主人公村上陽介によって詳らかに説明されていく。
    これが結構面白い。小説とはいえ他人の生い立ちや変わった性向などをつぶさに見聞きするのは結構楽しい物なのだ。
    どうやら、ああオレもそうだ、とか、オレはそんなことはないもんね、という感情が働いて興味が湧いてくるのだろうと思う。

    がしかし、それだけでは物語は成立しない。しないのにそれだけで唐突に短編として終わろうとする作者は・・・何を考えて、いやおそらく何も考えていないのだろう。。。

    話題を変えて、いくつかの短編の中に「漣」という言葉で締めくくられている書店員のお話がある。
    わたしの場合はこの「漣」を必ず「れん」と読む。なので、このお話の結びでこの「漣」が出てきた時点ではなんの事か意味がサッパリわからなかった。そう「れん」の意味が解らなかったのだ。
    どうして「れん」と読むかというと、それはわたしが高田漣というミュージシャンのファンだから。
    そう彼は伝説のシンガー高田渡の息子なのだ。高田渡ファンの中にも間違う人は多いけど「蓮」ではなく「漣」である。名前なのだから「れん」と読んだきり、それ以上の意味は今まで考えもしなかった。

    で、この本をきっかけに調べてみた。
    そおして「漣」の最も一般的な読み方は「さざなみ」だということが解った。
    そうしたらづっと無意識に呼び続けてきた「漣:れん」の意味もあらためて解った。嬉しかった。

    この「君たちに明日はない」シリーズの一番最初の巻にはもうづい分前に出会った。
    カバーのイラストに特徴があったのを覚えている。
    その後も同じ描き手のイラストが使われている様子でひと目でシリーズ巻であることが判る。
    こういう風なのは個人的に嫌いではない。
    構図も毎巻よく似ていて、人物がなにやら思案気な雰囲気で佇んでいる場面が多かった気がする。

    この感想を書いているうちにのっけとは違って自分の中で評価が上がってきた。この本は面白いです。とくに漣:さざなみで結ぶ「さざなみの王国」が秀逸です。

    すぐに ♪自転車に乗って♪ 本屋さんへ走っていって読むように。すまぬ。

  • 人見知りの書店員に共感した。あんなに酷い人見知りではないけど。

  • 好きなシリーズの最終巻。ストーリーとしては星4つだけど、これまでの蓄積と、歳を重ねた今読んで感じられるものは感慨深いものがあった。

  • 君たちに明日はないシリーズ第5弾、そして完結編。

    今回も例に漏れず面白かったです。
    最終話で、真介の暖かな人柄を知り、さらにこのシリーズが好きになりました。
    でも、終わりなんですね。
    寂しい…

    真介が新たな舞台で活躍するシリーズに期待はしたいけど、無理かな~。
    楽しい読書でした。

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迷子の王様: 君たちに明日はない5の作品紹介

迷い続け、悩み抜いたからこそ、やって来る明日がある。大ヒットシリーズ、堂々完結! 一時代を築いた優良企業にも、容赦なく不況が襲いかかる。凄腕リストラ請負人・村上真介のターゲットになったのは、大手家電メーカー、老舗化粧品ブランド、地域密着型の書店チェーン……そして、ついには真介自身!? 逆境の中でこそ見えてくる仕事の価値、働く意味を問い、絶大な支持を得るお仕事小説、感動のフィナーレ!

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