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みんなの感想・レビュー・書評
本書は、主にゴルバチョフ政権下のソ連を舞台にして繰り広げられたノンキャリア外交官である著者自身によるノンフィクションである。しかし、そうした要約文に収まりきれないほど本書の彩りは豊かで多彩なのである。以下に本書の楽しみ方をおおまかに類型化してみよう。 ちなみに著者佐藤優氏が、拘置所に送られたのち、「外務省のラスプーチン」と呼ばれ、さまざまな執筆活動で一躍名を馳せ、現在も控訴中でありながら、精力的... 続きを読む »
本書を読んで、まるっきり映画みたいなことが、現実の外交では起こっているのかとわくわくした。「事実は小説より奇なり」とはよくいわれるが、その諺をそのまま本にしたら、『自壊する帝国』になるのではないかと思ってしまうほどに。 本物の情報操作というのが、どんなものか著者が学んだという箇所では アルクスニス「ただ、面白いのはメドベージェフがあなたにした話だ。セルゲイフルシチョフの見立て通り、この... 続きを読む »
難しくて関係性・背景は完全に理解できない。でもイメージとしてではなく、実際一筋縄ではいかない国なのだなあということはよくわかる。外交官の仕事の多様性と人脈の広さも。
ソ連解体を同時代的に佐藤の目を通して追体験出来る本。佐藤優本人は、個人的には嫌いです。国家権力を利用し、またある意味、国家権力の一部としての自らに存在意義を見出していた以上、そこに捨てられたら抵抗などせずに、受容するのが、真の国家主義者ではないだろうか?佐藤の行動や言説には、自分勝手さや都合の良い要素が多く感じられるからである。
でも、本書は読み物としては非常に面白かったと言うのが、感想。言論界で議論の為の議論をせず、佐藤も昔自分が考えていたような、研究をして余生を過ごせばいいと思う。
プロの外交官は、本当にリスクも高いけれどもカッコいいなあと思いました。幅広くて奥深い膨大な知識を持ち、それをもとに社会を分析し、能力の高い要人と議論し、人間との駆け引きもこなしつつ危ない橋も渡る。そして、成果をあげる。まあ、書き方やエピソードの選び方がそう思わせるのかもしれませんが、そこは出版社(編集者)の技量によるものでしょうか。
あと、サーシャの社会情勢の見立てがことごとく的確であるところも、めちゃカッコ良く思えました。
再読し始めることがあるかどうかわからないけど、できればしたいです。
佐藤優のモスクワ駐在時代、ノンフィクション。
ゴルバチョフからエリツィン、1991年崩壊ソ連崩壊。
いやいや、私には難しかった。
しかしこんな仕事があるんだな、とも思った。
豪華なディナー食べにいったりウォッカ飲んだり、そういう話は結構面白い。
たいちに薦められて。
国家、宗教、民族、イデオロギー、自由、政治、権力、外交、思想、自壊していく帝国の情勢に照らされ、これらの概念に対する感覚を養うことができた。社会は銘々に大きな影響をあたえる。一方で、個人の行動の集積がおおきなうねりとなって社会を形成する。
サイン本
ISBN 4-10-475202-9
入手条件・定価 1600円
全国書誌番号 21046145
個人著者標目 佐藤, 優 (1960-)∥サトウ,マサル
普通件名 ロシア -- 歴史 -- 1985~∥ロシア -- レキシ -- 1985-
→: 上位語: ロシア -- 歴史 -- 近代∥ロシア -- レキシ -- キンダイ
NDLC GG846
NDC(9) 238.075
本文の言語コード jpn: 日本語
書誌ID 000008194334
人の持つ信念と、それを信じる人間関係が、時代を再構築する。 ソ連という国が崩壊した。 時代のうねりが激しいときには簡易な理論は通じない。 古き時代からの基本的な知識を蓄積した外交官が、 目に捉え、体感したロシアという国の歴史。 以下抜粋。 ○試しに日本でどうやっても入手できなかった、 チェコのプロテスタタント系出版社が出している神学書を数冊注文した。(P.30) →思い... 続きを読む »
おもしろい!
この人はすごいなー。
批判的な人もいるけど、佐藤優という人が
情報分析官として一流だってことには変わりないと思う。
前半部分がロシアに留学している気分にさせた。
ロシアのエリートはあんな感じなのか・・
いったい何本のVODKAを飲んだんだろう。
VODKAで作る人脈があれよあれよというままに重要人物につながっていく。爽快。
ロシア人はVODKAを飲んで、へべれけになったところで相手の人格を把握するそうな、なんとなく分かる気がする。
崩壊間際のソ連の裏事情が分かりやすく書かれているが、それ以上にロシア人の理解にはもってこい。
アントニオ猪木も活躍してる、やっぱりカリスマだね。
国の歴史や思想、政治についてまったくといっていいほど知識がなかったが、
面白く読めた。映画や小説のステレオタイプのソ連、KGB像が見事に否定されました。
他の視点からソ連とその崩壊を記した書籍が読みたくなりました。
外務省モスクワ駐在官として、エリツィンの連邦ビル立てこもりの一部始終を渦中で体験し、ソビエト社会主義共和国連邦が音を立てて崩壊して行くさまを書き綴った記録。システムが機能不全に陥って、もはや誰にも、どうすることも出来ないという状況が、実に痛々しくもまた不気味であるが、しかしまた、一読すると、無性にロシア料理が食べたくなる本。
ソ連が崩壊していく様を克明にレポート。
80年代終わりから90年代初頭。
ソ連国内のインテリ層、共産党員らがどのように考え活動していたか、実際に体験した作者ならではの話は迫力があった。
また、多彩な人脈の情報網を構築していく様子もこの話の軸になっているので、本当のインテリジェンスの世界が垣間見えておもしろかった。
色んな人が、体制を守ろうとしたり、壊そうとしたりと画策するが、そんなものを飲み込んでタイトル通り「自壊」という大きな潮流がソ連を飲み込んでいったように思う。
ソ連の風俗もところどころに紹介されていて、あまりの日本とのギャップにも驚かされた。
少ない情報、逆に膨大な情報から、真実を見極めるテクニック。やその時々で求められる機転の利いた対策。
見習いたいな。
そして何より世界を相手にするには、確固としたイデオロギーが必要なんやろなー。
ロシア崩壊を体験した外交官の視点で、実際に政治へかかわった人物らを軸にした回顧録。キリスト教徒である著者の素地が、人脈形成や思考過程の構築に、重要な要素として成立した。イデオロギー転換が宗教感とも折り重なる。信仰への視点がロシアの理解には必要と思った。ロシア正教会での黒司祭と城司祭の記載と、続く信仰関係の対話描写が、とても興味深かった。小説のように骨太なドキュメント。
USSRの崩壊を肌で感じた外交官ならではの詳細なドキュメント。
改革派、守旧派、様々な派閥に人脈を形成
している。ウオトカに強いから成せた偉業だと思う。
豊富な人脈のおかげで、USSRの崩壊を多角的に描写できている。
どちらが良くて、どちらが悪いのではなく、信念を貫く人こそが素晴らしいと思う。信念を方便としている君たちに喝だ、このやろー
2007/11/15
(2008/3/16読了)普段1冊1時間の新書ばっか読んでるので、読み応えありました…。5時間かかった。いずれの道も、その道のプロの話はどっしり重みがあります。我が身では絶対体験できないことを知るのも面白いし、作者独自の社会構造への洞察も面白い。ソ連が崩壊するってすごい歴史の現場だと改めて思う。
『”ほんもの”とはどういう意味だ。』
『言っていることとやっていることが分離していないという意味だ。それから約束を守るということだ。』
『私が執拗にイエス・キリストとカール・マルクスを追い続けるのも、貨幣の呪縛から開放されるためにはこの二人の言説をきちんと押さえておく必要があると考えるからだ。』






