虚空の冠 下

著者 :
  • 新潮社
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感想 : 18
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  • Amazon.co.jp ・本 (295ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784104753048

感想・レビュー・書評

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  • モデルがあるようでないような。
    なんとなく中途半端な話。


    2012/01/09図書館から借用;2012/01/12朝から読み始め;13日読了

  • 確かにエンターテインメント小説として読むならば★2つくらい。

    でも、そのエンターテインメントにいききれない感じを含めて、電子書籍を取り巻く環境が複雑化していることを考えさせられた。

    多分、人気作家である楡さんも、エンターテインメントへいききるか、今の出版業界に対する提言的な作品にするかの葛藤があったのだと思う。だから、ちょっと中途半端な作品になってしまったのではないかと。

    若造が偉そうなことを書きました…。

  • 渋沢はベンチャー企業と、電子書籍をめぐる戦いを始め・・・
    なんか、どっちにも肩入れしたくない展開。
    建て前でもいいから、大企業としての社会的責任とか言って欲しいよ。

  • 前半のワクワク感が消えてしまったのはどうしてか。。楡さんの作品はスカッ!として、そこそこのリアリティがあって好みだったんだけど、読後感としてはがっかり。期待はずれ。
    ビジネス展開の部分もなんか薄っぺらいというか。電子書籍を巡るトコロもゴールがすでにあって、そこに落とすにはどんなストーリーにしたらいいかを考えて動かされてるように見えてしまう。しかも、なんだその展開と考え方、と思ってしまうトコロも見受けられる(。-_-。)
    キャラへの感情移入が出来ないのも、時間を忘れるような飲み込まれる感じもなく、非常に残念。

  • 新聞社新人記者であった渋沢は、戦後の混乱期に乗り合わせたボートが米国の船に衝突、沈没し危うく一命を取り留める。対米感情の悪化を恐れた政府からは事故の真相を隠蔽するように命令され、それに従う代わりに政府の中枢にパイプを得、特ダネを連発してスター記者、やがては巨大メディアの主となる。
    新興携帯会社が電子書籍端末を無料で100万台配布(携帯会社への新規加入の増加でもとがとれると踏んでいる)するという計画を聞き、最大手の携帯会社・家電メーカーと組み、同じく無料配布のモデル(新聞購読の新規加入半年を条件にすることでもとがとれると踏んでいる)で対抗、勝利するが、勝利に酔う暇もなく、沈没事故の真相が暴露される。

    ・著作権は著者に、紙の本の出版権や電子出版権は出版会社にある。翻訳者の場合は普通、海外のエージェントに権利があり、既に出た本であったも翻訳者を変えればまた、新しい権利関係が生まれる。

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著者プロフィール

1957年生まれ。米国系企業に勤務中の96年、30万部を超えるベストセラーになった『Cの福音』で衝撃のデビューを飾る。翌年から作家業に専念、日本の地方創生の在り方を描き、政財界に多大な影響を及ぼした『プラチナタウン』をはじめ、経済小説、法廷ミステリーなど、綿密な取材に基づく作品で読者を魅了し続ける。著書に『介護退職』『国士』『和僑』『食王』(以上、祥伝社刊)他多数。

「2023年 『日本ゲートウェイ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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