世界中が雨だったら

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著者 : 市川拓司
  • 新潮社 (2005年6月29日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (253ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784104767014

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世界中が雨だったらの感想・レビュー・書評

  • 本の表紙から抱いたイメージのまま読み始めたので、予想外の話の展開で驚きましたが、物語として面白かったです。
    市川さんらしい透明感のある雰囲気はありながらも、やはり怖さを感じる3つのお話。
    あまりにハラハラして一気に読み干しましたが、共通して切なさと重たい感情が残りました。

  • 「雨が降ったら軒先に逃げればいいんです」
    「では・・世界中が雨だったら?」

    いじめで自殺を図った少年の姉と、その同級生が交わした短い台詞。哀しくて、切なくて、あわいストーリーでした。

    友人に借りて読んでみました。ほぼ2日で完読。
    わりとサクッと読めました。
    短編3つ納められていたのですがどれもシュールでしたw


  • 消滅
    不安
    ・・・

  • ちょっと暗くて重かった。

  • 不思議と怖い感じはあまりしなかったな。

    不思議な感覚。

    リアリティーがあるのに、リアルな感じに受け止められなかった。

  • 高校生の頃、よく読んだ。それはきっと、どこか問題を抱えていて現実に目を向けるのが向き合うのが恐かったから。この本の主人公は、あの頃の僕だ。

  • 短編集。どのお話も深みがあって、とても読み応えがありました。死について考えさせられる一冊ですが、言葉の選び方が美しかったり、文章構成がおもしろかったりするので、そこまで暗い気持ちになることなく、読むことができました。

  • なんかもう怖くなりました。純愛ストーリーかと思ったら殺人・自殺物語。恋愛も含まれてますが狂気じみたそれに思わず一度は本を閉じました。

  • 市川拓司作品で一番好きかも。

  • 市川さんの作品にこんなに暗い(?)、湿った感じのものがあったなんて驚き。

  • ちょっと重すぎです。3つの短編集。3つとも、人間の弱さ、不器用さが際立った話でした。特に表題の話は「自殺」に追い込まれた少年の話だし。「世界中が雨だったら、外に逃げればいいのに」その通りなのだが、その世界から逃げられない人が少なからずいるということ。

  • 「世界中が雨だったら?」
    その時、すべての人が世界の外側に気付く想像力と、世界の外側に逃げる勇気を持っていればいいけれど。
    小さな世界で多くを求めながら生きている私達は、世界の外側で生きることをなかなか選べはしない。

    小さな世界での苦しみ、性に対するジメジメとした執着や憧れがリアルに描かれているのはすごいけれど、読んでいて楽しい本ではない。狂気と愛の両極端の間で、グラグラと目眩がするような読後感だった。

  • 3つある物語のうち、「世界中が雨だったら」が良かった。
    ありのままを愛するのも、愛してもらうのも、簡単に出来る事ではないのだと改めて実感した。

    「循環不安」は、彼の心臓にも、私の心臓にも悪かった…。
    途中で何度も読むのをやめようと思ったけど、ラストが気になって読了。
    彼は間が悪いのか? それとも強運の持ち主なのか?
    目的を果たすまでこんな調子かと思うと、いっその事無事に成し遂げて欲しいと思ってしまう。

  • 愛の在り方についてが総題の短編集なのでしょうが、すべてに置いて性と暴力と死が絡んでくるあたりが、好きではありませんでした。
    中途半端にグロテスクで読んでいて気持ちのよいものではありませんでした。

  • 市川さんの短編小説。

    まぁ、いわゆる市川調な感じの小説ではなかったけど、でもそれが反って新鮮だったよ~。

    義父を殺してしまった少女と、その少女に恋におちた少年の話『琥珀の中に』

    苛められてた少年が意を決して、苛めた級友に殺される処置をとる話『世界中が雨だったら』

    二人の女性を殺めてしまった男が死体を乗せて車で遠出をする話『循環不安』


    どれも、市川さんのお得意の『愛』というテーマにはちょっと程遠い『死』と『生』をメインにした3つの短編になってます。
    3つの中でどれが一番いい。
    とは決められない。。。どれも同じくらいダークで、同じくらい重厚な感じの話になってる。。。
    ちょっとミステリってぽい感じもするかな~。

    でも、なんか、こんな話なのに、読後感がしっとりするのは、やっぱり市川さんならでは。だよね~。

  • この人の文章ってこんなだったかな。タイトルで選んだからもう少し明るい小説を期待してたから、びっくりというか。
    胸がそわそわそわそわした。闇とか死を含んだ不気味とも思えるストーリーなんだけど、でもその主人公たちは残酷ながらも優しい心の持ち主ばかりで、気持ちがわかってしまうところがこわかった。

  • 『琥珀の中に』、『世界中ばあめだったら』、『循環不安』の三編からなる。それぞれ独立した話であり、共通点は無い。

    【琥珀の中に】
    美少女 深沢 真紀の美貌に魅せられて、恋に落ちた神田。しかし、夏休みを明けたら、彼女は肥大していた。それでも神田は彼女を愛し続け、遂に彼女と恋仲になる。彼女は母親と義父との3人暮らし。共働きの両親がいない間に逢瀬を重ねる二人。彼女の家はいつもひっそりと冷えており、それでいて少し独特の匂いを放っていた。
    その匂いに隠された真実とは…彼女は一体、何者なのだろうか…

    今ひとつの短編だった。真紀の存在が神秘的ではあるが、結局のところ何が真実なのかはっきりしない。内容もミステリーファンならある程度予想がついてしまうのも残念。山場も死体を発見する箇所のみで、全体的に淡々とした話となっていた。

    【世界中が雨だったら】
    いじめを受けていた勝は、ついにある決断をする。人の心を失った級友達に黒い記憶を植え付けるという決心を。。
    優しくて不器用すぎる為に犯した一つの事件。それは、級友、家族に大きな衝撃を与えた。ありのままを受け入れ、優劣をつけず、人を評価する事の難しさが身に沁みる。人を傷つける事を避け続けた少年の話。

    どのようなジャンルに分類されるかは分からないが、考えさせられる内容である事は確か。以下のようなフレーズに満ちている。楽観的に読むべき内容ではないが、個人的にはどのような方法で級友達によって少年が死を迎えるか、というミステリー的な視点で読みすすめた。

    「人生ってやつは-曲がりくねった袋小路を行くようなものなのさ。いつ突き当りにぶつかるかは分からない。それが遠くに見えてくることもあるし、角に曲がったら、いきなりぶち当たってしまうこともある。それで人生は終わりなんだ。」

    「世界中が雨だったら-、世界の外へ逃げればいい。みんな小さな世界で生きているけど、その外があることを知らない。」

    【循環不安】
    積極的な性格ではなく、顔にも自身が無い牧田 修。そんな彼は仕組まれたセッティングでしか女性と知り合うことが出来なかった。そんな中、彼は女友達である伊沢の紹介によって飯塚 由希と園山 愛子の二人の女性と知り合う。

    この3人の女性と関わりを持った修は誤って伊沢と飯塚を殺してしまう。それでも、愛子との幸せな時間を求める修はペパードラーバーにも関わらず、車で死体を処理しに出かける。彼は道中様々なトラブルに見舞われ、最終的に警察に車内を覗き込まれてしまう。
    小心者の彼を待ち受ける運命とは…

    ダメ男である修の奮闘が不器用でおもしろい。要領の悪さと彼の前に現れる障壁の多さにこちらもビクビクしなが読み進める事となった。最後のどんでん返しにはうまく嵌められた。

  • 3編中2編(世界中が雨だったら・循環不安)は読んだ事があった。
    作者のHPで公開されていた時かな。
    循環不安はずっと心に残っていて、好みの話じゃないのに再度手に取ってしまった。
    彼の行く末が気になって、またいつか読んでしまいそう。

  • 児玉清さんが評価していたので読んでみたが、うーん、あまり・・・だった。

  • この本を読んだ感想…辛い。
    この一言に尽きるでしょう。

    人の死と愛と守るべき物。それが交差した時。

    怖くて眠れませんw

  • いま会いに行きますの人かーと思って読んだら、びっくりしました。

  • 琥珀の中に 世界中が雨だったら 循環不安 の3編からなる。
    どの話しも死がキーワードとしてあり、後味の悪い終わり方(すっきりしない)
    タイトルにもなっている、世界中が雨だったら は、姉と弟の関係が素敵で、良かった。

  • 何て言うか・・病んでる。
    3話とも死が出てきてあまり気持ちのいい話ではなかったかな。
    ただ、人間の弱い部分と言うか、弱者の心の弱さとかが丁寧でリアルな描写であった所と、
    言葉のセンスやつながり、世界中が雨だったら、の前後の雰囲気が綺麗で、
    あれは映像ではなく文章ならではの世界だから読んで良かったなと思いました。

  • クラス中の男子を魅了していた深沢真紀は、ある日を境に急激に太りはじめた。
    まわりが関心を失うなかで、ぼくは彼女を愛していた。

    ふとしかきっかけで彼女と親密な関係になり、知ってしまった事実。
    愛していたからまだ17という未熟さや純粋さで、彼女に言葉巧みに飲まれた秋から冬にかけての出来事。

    3つの短編集。
    著者ってネットで小説載せてたのがきっかけなんだね。

    なんか、独特だなあー。
    今、会いに行きます、同様、3編とも人が死ぬ話。

    ミステリー系が少し含まれるのかなぁ、恩田陸みたいな感じだけど、よくわからない)^o^(

  • 三つの短編から構成され、二話目の著が代表名らしい!…それぞれ凄くナイーブな話が続き、心の葛藤を綴るのだが、、個人的には…?で終わった感じf(^_^)

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