転職する人、できない人

著者 :
  • 新潮社
3.09
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感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (234ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784104769018

感想・レビュー・書評

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  • 全くそのような発想を持てない方がいることは、想像がつきますが、筆者の、たくさんの従業員を下で支える人こそが、5%の人になるという考え方にはとても共感ができました。

  • 『いくつになっても、「自分は何をやりたいのか」ということを自分に問いかけるのは、大切なことです。

    ただし、同時に自分の能力と置かれた環境を仔細に検討した上で、何ができるのかを考えなければなりません。いつまでも、「好きで好きでしょうがないことをしたい」などというのは、職業観を持つということ以前の問題だと思うのです。

    私の議論に引き寄せていえば、むしろ「仕事を好きで好きでしょうがなくする」ことが、社会人として突き抜けていくための第一歩となると考えています。』

    どちらかというと転職の話よりも、転職しないで済むならそれにこしたことはないことを力説してる。

    後半は『論語』とか西郷隆盛の『南洲翁遺訓』の引用・解説が増える。

    精神論が多く非科学的な内容で主張の根拠が自分の経験しかないとこが弱いかな。

  • ■書名

    書名:転職する人、できない人
    著者:古田 英明

    ■概要

    「本当の転職」が可能となるのは、仕事を極めたビジネスリーダー
    だけだ!メガバンク崩壊、カリスマ経営の破綻、本格M&A時代の到来。
    日本型経営が大きく揺らぐ中で「転職ブーム」はいよいよ、中高年
    にまで広がろうとしている。しかし、惑わされてはいけない。激動
    の時代をチャンスに変えて、真に意味のある転職をするにはどうし
    たらいいのか。カリスマヘッドハンターが「転職道」の奥義を伝授
    する。
    (From amazon)

    ■感想

    共感出来る考え方です。
    少し前の本ですが、今後、この方の想像通りに世の中が進むのか、
    それとも違う風に進むのか、まだ不明な部分はありますが、論理
    として、この考え方は非常に納得できます。

    まあ、現実、この人がいうような、5%のビジネスマンには出会った
    事はありませんが・・・・・
    もっと言うと、20%のビジネスマンという人も、自分が出会った中
    では2人しかいないですね。
    (このお二人は、30歳前半で技術が抜き出ていました。ただし、リ
    ーダーという意味で優秀であったかは、私には分かりませんでした。)

    また、私自身も、当然20%のビジネスマンでは無く、80%のビジネスマン
    だと思います。

    この方が本書の中で言っている、リーダー像は本当にあるべき姿だと
    思いますが、このようなリーダーには、会った事がありません。
    みんな、自分がかわいくて、自分が出来ると勘違いしている金の亡者
    か、リーダーもどきのどちらかですね。
    今いる職場は、明らかにリーダーもどきが多いです。
    年功序列で役職つけられて、責任感は皆無のくせに無駄に自分は偉
    いと勘違いしている、モドキ人間の何と多い事か。

    話がそれましたが、現実問題として、モドキが無駄に上の役職につ
    いている現状は、あと、20年ぐらいしないと変わらないような気が
    します。

    勿論、優秀な経営者が経営する会社はそうでは無いと思いますが、
    大企業や、勘違い若手経営者の企業では、当分変わらないだろう
    と感じます。

    実際に上の人間が変わる変わらないには関わらず、個人的には、
    5%のビジネス万は目指しませんが、自分がやりたい事は何で、
    どうしたらそれができるのかを考え、そのやりたいことを実現
    していきたいと思います。

    タイトルは少し微妙ですが、掘り出しものの良い本でした。

    ■気になった点

    ・リーダーにとって働くという意味は、「傍を楽にする」ことだと
     主張してきました。

    ・リーダーというものは常に死を意識した覚悟を持って頂きたいです。

    ・好きとか嫌いとか関係なく、目の前にあることを一生懸命やるしか
     ないのです。

    ・どこに勤めるかより、どんな仕事をするか。

    ・2割の人になるに第一関門は、自責の人であることです。

    ・結局仕事というのは仕事の中でしか身につかないのではないので
     しょうか。難関と言われる資格をひっさげて外資系に就職したと
     しても、そこではもといた会社の新人の時にやらされたのと同じ
     日常が待っているのです。

    ・「私」が抑えられていれば、他人に対してすぐに自分の鎧をはずせ
     るのではないでしょうか。

    ・リーダーとは割に合わない事を率先して出来る人だということです。

    ・どんなシステムを導入しても、正しい評価などありえない。7割評価
     されていれば御の字です。

    ・使い走りもろくに出来ずにリーダーができるはずない。

    ・報酬=感動×0.7×0.1
     感動を増やせば報酬(売上)が増えていく。

    ・誠意が無ければ人は信服するものではない。

    ・何が感動を呼ぶのか。それは人間的感動だと思っています。

    ・実行して頂きたいのは、自分がリーダーになって何をしたいのか
     明確にすることです。

    ・リーダーというものは人と出会い、それがどんな出会いだろうと、
     大切にしなければならない。

    ・年収が下がるくらいの転職の方が上手くいくと思っています。
     そもそも、年収というのは、あくまで仕事の結果についてくるも
     のに過ぎないというのが私の考えです。

    ・前の会社に恨みや憤りを残している人は、決して新しい会社を
     愛することは出来ない。

    ・自分が好きな事を仕事にするのではなく、自分の仕事が好きに
     なることが大切だ。

    ・部下たちから気の毒がられるほど、勤勉、かつ無欲でありつづけ
     られるのがリーダーの資質です。

    ・昔から自らが完全だと思って政治を行った時代に、良い政治は
     一度もない。自分がまだまだ至らないと思うからこそ、下の意見
     も広く取り入れるものなのです。

    ・人をマネージメントしたり、リーダーになったりする上で大事な
     ことは、正直さ、義理堅さなど親が子供に言って聞かせる事では
     ないでしょうか。

  • ヘッドハンティング会社社長による著書。
    転職にふさわしい人物像はどのような人物かを説く。
    エッセンスは以下のとおり。
    会社寿命は30年、社員は15年、社長は5年。
    転職は上位5%社員がふさわしい。
    転職適齢期は40歳代だ。
    リーダーには自分のことだけではなく周囲の人物を支えることが必要だ。
    人事評価は、単一の尺度での優劣なので、あまり望ましくない。
    どんな逆境でも腹の据わった人物になれ。
    トップ選抜は20歳代では早い。
    論語、武士道の仲にリーダーのあり方ある。
    南洲翁遺訓を読め。
    自責の人になれ。他責ではダメ。
    リーダーは部下とビジョンを共有する。
    3年1仕事。
    リーダーは私を押さえる。胆力を持て。
    20,30歳代で転職しても新会社で新人として扱われる。
    自己愛が強すぎるとリーダーとしてはダメ。
    常に自分を抑えるよう意識せよ。
    相手を感動させるためには「そこまでやるか」と思わせる。
    45歳までに5パーセントになれないと転職難しい。
    今の会社がイヤだから転職するのではダメ。

  • 転職マニュアル本に非ず。
    本当に仕事を極めるまでは転職はするべきではないと説く、プロのヘッドハンター。
    アメリカの流れに踊らされてる日本人というのがよく理解できます。この人にハントされるような人物になりたい。

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著者プロフィール

縄文アソシエイツ株式会社会長

「2018年 『次世代トップリーダーの座標軸』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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