- Amazon.co.jp ・本 (123ページ)
- / ISBN・EAN: 9784104770014
感想・レビュー・書評
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『ミツバチのささやき』
という古い映画の中で
ある女優さん(アナ・トレント)が手にしていた鞄。
その鞄がどうしても欲しい、と
旅に出ず(?)して旅立った、クラフト・エヴィング商舎の面々。
旅先が旅先だけに
道中、思いがけず手に入る『珍品』の、まぁ摩訶不思議さと言ったら!
その貴重なる品々をまとめ、『カタログ』に仕上げたこの本は、
ある意味、これまで見た全ての夢の総まとめ集みたいだな…、と思った。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
数年ぶりに再読。
映画『ミツバチのささやき』の主人公アナ・トレントが持っている鞄が気になり、その鞄を手に入れるために旅に出る・・・。
何といえば良いのか、「夢と現のあいだにあるものたち」の物語といえば良いか・・・。
他の作品とも共通するが、本物なのか作り物なのか、夢なのか現実なのか、わからなくなってくるような世界が魅力的。 -
ものすごくタルホ的なものを感じたのやけど、調べたらそもそも「クラフト・エヴィング商會」ていうユニット名が稲垣足穂から取っとったんやな。
ほんとにありえないものとストーリーやっていう感じではなくて、ほんとにありそうな微妙なライン(?)のグッズとコメントが多かった。おしゃれ。一番最初のシガレットムービーが一番よかったなー。 -
なんなんだろう、この人たちは。本の中に出てくるものすべてが愛おしい。そしてその発想に舌を巻く。
これはあの本にでてたなぁとか、棚卸のときに見たなぁとか。
本当に素敵だ。 -
詩的散文。幻想までいかないけれど少し不思議なおはなし。
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まさか、スーパーカリフラジェリスティックエスピカリドーシャスが出てくるとは!!!!!
それが出て来ただけで評価高いです。-
まだ途中までしか読んでいなくて、(立ち読みで)そこまでいたってないんですが、このコメントみただけで、相当うれしかったです!!そこのポイントと...まだ途中までしか読んでいなくて、(立ち読みで)そこまでいたってないんですが、このコメントみただけで、相当うれしかったです!!そこのポイントとってもうれしいです!2012/09/09
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ネギコさん。コメントありがとうございます。共感いただけて嬉しいです♪この本、中身はもちろん、写真も装幀も素敵でいいですよね!ネギコさん。コメントありがとうございます。共感いただけて嬉しいです♪この本、中身はもちろん、写真も装幀も素敵でいいですよね!2012/09/10
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遠くから見つめていたものが、いまなら手に入るかもしれない。かくして時空を超えた仕入れの旅が始まる-。旅先から届いた品々は全34品。探し求めたすべて一点かぎりの商品を洒落た写真と文で紹介する架空カタログ。
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架空カタログと承知していて、架空カタログにしか見えないのだが、それでもどこかの誰かが手にしていてひっそりと愛しげに眺めているような気がしてしまうのは、言葉に添えられている坂本真典氏の写真のすばらしさによるところも大きいだろう。
カタログに載せられているものの選ばれ方、扱われ方はまさにクラフト・エヴィング商會であり、小さくて大きい、遠くて近い、不思議な感覚に包まれるのである。-
「まさにクラフト・エヴィング商會」
読んでいて、ニンマリ微笑んでしまう感じですね。
そかし、この本のタイトルだけは頂けない。アナを衆目に晒し...「まさにクラフト・エヴィング商會」
読んでいて、ニンマリ微笑んでしまう感じですね。
そかし、この本のタイトルだけは頂けない。アナを衆目に晒しちゃダメです。。。2013/01/28 -
クラフト・エヴィング商會、いいですよねぇ。
胸の奥底で眠っていたものを目覚めさせてくれる感じです。クラフト・エヴィング商會、いいですよねぇ。
胸の奥底で眠っていたものを目覚めさせてくれる感じです。2013/01/29 -
「目覚めさせてくれる感じです。」
チョッと視点を変えて提示されるだけで、今迄表面しか見ていなかったコトに気付かせて呉れる。ホント面白いです。...「目覚めさせてくれる感じです。」
チョッと視点を変えて提示されるだけで、今迄表面しか見ていなかったコトに気付かせて呉れる。ホント面白いです。。。2013/02/04
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幻想的な映画のフロップを見ている気分だった
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たまらなく素敵な一冊。
クラフト・エヴィング商會の魅力が余すことなく詰め込まれているように思います。
携帯用のシガレット・ムービー。
過ぎ去った夜から選ばれた七つの香り。
過ぎ去った夜から選ばれたただひとつの香り。
軽業師の足あと。
道化師たちの鼻。
スーパーカリフラジリスティックエクスピアリドーシャス。
「キュンとなった」時に心臓を貫く、見えない矢。
それは何?
どんな姿形をしているの?
そう思った方は、是非この作品を手になさって下さい。
これらは全て、きちんと写真におさめられ、素敵な文章と一緒に楽しむ事ができますから。
大人の心をふわりと軽くしてくれる、柔らかな作品です。
2015年8冊目。 -
この前初めて、アナ・トレントの横顔を見ました。『ミツバチのささやき』から『カラスの飼育』までの移り変わりとともに、この少女の持つ鞄から不思議がこぼれるさまがとても映画的で美しかったです。
中に入っている商品は不思議なものばかり
もしかしたら銀幕の向こう側から来たのかもしれない。
鞄を持った誰かさんは今はどこにいるんだろう