デカルトの密室

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著者 : 瀬名秀明
  • 新潮社 (2005年8月30日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (471ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784104778010

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デカルトの密室の感想・レビュー・書評

  • デカルトから勉強しないとこの本の良さは分からないんだろうな
    ピンときませんでした

  •  作品解説(帯より):『パラサイト・イヴ』から10年。あの瀬名秀明が、新たなる「脳と心」の謎に挑む! 奇妙な密室に閉じ込められた科学者は叫び、<ぼく>は、彼を捜してさまよう――。 人工知能は、自らの意思で「殺人」を犯すことができるのか? 人間と機械の教会は、「心」はどこにあるのか?

     「デカルトの密室」をようやく読み終えました。いや~、長かった。
     作品についてですが、「だるい」です。無駄に思える(多分実際に冗長だと思う)引用が多数出てくるので、テンポは悪くなりっぱなし。作品の性質上しかたないのかもしれませんが、5W1Hがかなりわかりづらい。同じく背景描写も微妙……。
     しかも、「以前○○の時に××した」という意味不明な文章が多数出てきます。(あとがきによると「メンツェルのチェスプレイヤー」の続編らしいんだけど……。帯にある「パラサイト・イヴから10年」っておかしいじゃん!)
     ジャンルもミステリーということですが、どこら辺がミステリーなの? って感じです。哲学もしくはテクノロジーとして読むのが一番おもしろいのではないでしょうか。
     よほど頭の良い人でなければ、一日で読むのは難しいと思います。気軽に読める小説を求める方にはオススメできません。

  • SF作品。難解すぎて、ラストがよくわからなかった。
    けれど面白かった。

  •  「知能/自我の定義」「自由意志と環境の影響関係」といったロボット工学のなかでも特に面白い(と私が感じる)課題が、一つの「物語」として形になっていることに興奮を覚えた。
     構想が浮かんでからの取材→執筆ではなく、研究会に触発されてからの構想→執筆という流れがありありと伝わってくる。

     非人間的な女性科学者という素材はありきたりではあるけど、ネットワークを介した同期現象、語り手を利用したメタ認識の操作といった仕掛けがとても面白い。「なぜ≪私≫の意識は同時に一つしか起ち上がらないのか」という疑問からさらに「意識ありきの主体からの脱出」という欲望につながるあたりのダイナミックさにも驚かされる。

     一つ欲を言えば、「密室」からの脱出方法にはもう少し説得力のあるものを用意してほしかった。 私も”青木”と同じく、デカルトの密室からの脱出はどうしたって不可能だと思ってしまう性質らしく、そもそも「物語を介した自我の同期」というのがいまいち呑み込めないというか、物語というものにそこまで強いリンク機能があるとも思えず最後の展開には理解に苦しんだ。
     一方で、人間独特の「信じる」という心的作用に対して、希望だとか期待を向ける表現は妙に気に入った。ロボットのケンイチは最終的にそれを手に入れるものの、実際「信じる」という心の働きはロボットには実装不可能なスーパー機能だと思う。フレーム問題という難問も「信じる」という働きの前には一刀両断。実感を基にした取捨選択の行動原理の明快さは、終始ダークな作品の空気のなかで爽やかに感じられた。

  • ヒト型ロボットが実用化された社会

    ロボットに心は存在するのか
    人間の意識は密室から解き放たれる事ができるのか

    内容がAIなだけに、人物に深みを感じられない(わざとかもしれないけど)
    ワタシの脳ではついていけません~~

  • 世界的な人工頭脳コンテストに参加した『尾形祐輔』は、十年前に人前から姿を消していた天才科学者『フランシーヌ・オハラ』と再開する。その彼女の仕掛けたゲームにより祐輔が密室に捕らわれている間に、彼の作ったロボット『ケンイチ』がフランシーヌを射殺し、その時の映像を再生するプログラムが何者かによりネットにアップされる。それは再生を繰り返すごとにネット上で変化をともないながら増殖していった。


    タイトルからするとミステリーのようだけど、実際はSFかな。
    ロボットに考えることは出来るのか?とか、決して嫌いな分野ではないのだけれど、ここまで難解な文章が続くとちょっとねぇ・・・。ちょっと作者の独りよがりな感じがする。
    さらに、主要人物の誰にも心情を寄せることができなかったばかりか、『フランシーヌ』や『真鍋』に至っては理解不能を通り越して気味が悪い。
    結局最後まで何が言いたいのか分からずじまいで、もやもや感だけが残ってしまった。

  • ロボットには心があるのか??

    小説家でロボット開発者の尾形と作られたロボット、ケンイチとパートナーの玲奈のシリーズ。

    瀬名氏のこのシリーズは好きで結構読んでいるのだが、理解はあまり出来ていない。
    難しいと面白いは比例しないというあるアンケート調査が有名なのだが。
    2001年宇宙の旅から始まり、不思議の国のアリス、デカルト、指輪物語。

    一体閉じ込められたのは誰で、何処から抜け出そうとしているのだろう??

  • 登場人物の説明口調が長すぎる。話が難解でこの物語について行ける人は限られるんじゃないかと思う。

    ロボット、もしくは、人の意識の話。「考える」とはどういうことかとか。

    HONDAのASIMOのCMが言及されている。CMで表現されている世界が理想の未来像なんだと。それについては、同意するけど。

  • 科学書より小説が面白くないのは‥テーマと小説上の技法の両面でチャレンジしすぎてしまった感がある。ところどころのトピックの面白さとか、これだけの内容を破綻無くまとめあげる力量は素直に感嘆するけど『面白かったか?』と聞かれると‥

  • 知能、言い換えると「こころ」をテーマに描いた長編SFミステリ。ロボットに「こころ」は存在するか、人は自分の「こころ」を超越することができるかをデカルトの『方法序説』を引用しながら、物語は進みます。

    デカルトの哲学や脳科学の分野に造詣が深くないと難しく、一回の読了では完全には理解ができませんでした。

    ということで、まともなレビューはできない、という前提ですが、正直、ちょい期待外れだったなと。

    主人公のユウスケと、ヒューマノイドのケンイチ。この2人の「こころ」がリンクしたり、境目がなくなったり、ここが物語を盛り上げるポイントのひとつで、これを表現するために、あえてどちらの視点も一人称の「ボク」で書かれているんですが、、、どうしても分かりにくい。
    専門用語も多くて理解が進まないから、途中で投げ出したくなってしまいました。

    瀬名氏の話は大好きなんです。ただ、最初に『パラサイト・イヴ』、次に『ハル』を読んだものだから、期待値が高くなってるんでしょうね。この作品も読み込めば良さが分かるのかもしれませんが・・・。

  • まさかの一か月ぶりの更新です。

    完全に瀬名秀明作品にやられましたよ……一冊を読了するのにこれだけ時間が取られるとは……。
    まぁ、仕事に追われていたので時間が割けなかったのも多分にあるのですが、それでも10時間くらいは割いたのではなかろうかと思います。
    原因としては、瀬名さん独特の、普通に読んでいては深ーい内容への理解が進まない小説であることが挙げられます。
    2作目の『BRAIN VALLEY』からすでに兆候は出ているのですが(ちなみにこの作品は僕の中で上下巻の面白さの格差が最も激しいものとして記憶されています)、とにかく序盤から中盤にかけては、その作品のテーマに関する知識を「これでもか!」と見せつけられていく展開が続きます。しかも、そこで「あぁ、難しい理論とか苦手だから、この辺は読み飛ばすか」なんてことをしてしまった日には、中盤以降も話の展開が理解できずに、面白さを感じられないまま終わってしまいます。瀬名さんの作品の序盤の難解さは、終盤の面白さへの必要悪なんです。それがすごく厄介なんですが、一度そこにハマると、なかなか抜け出せなくなりますよ。

    さて、今作は哲学とロボット工学を絡めた、『自意識のあり方』が全体的なテーマとなっています。
    そもそも人間には『自意識』というものがあり(われは思う、ゆえにわれあり、みたいなやつです)、その仕組みをプログラミング化することは、ロボットを人間に近づけていくためには、近い将来、避けては通れなくなるものです。
    しかし、『自意識』というものはそもそも個人個人にあるものなので、一個の人間が他の何かにそれを植え付けさせることは可能なのでしょうか。仮に植え付けたとしても、それはロボットの『自意識』ではなく、それを植え付けてあげた人間の『自意識』のコピーではないのでしょうか。
    そこをクリアするために、主人公は自分が作ったロボットと、真摯に向き合っていきます。ですが、そこに現れたのは、ロボットに『自意識』を持たせるのではなく、人間の『自意識』を閉じ込められた論理―「デカルトの密室」から解放することで、新たなロボット時代を作ろうとする者たち。
    主人公と彼のロボットは、ある事件をきっかけにそいつらに立ち向かっていくことになります。果たしてその結末は――。
    みたいなのが、大体の筋です。どうです? 面白そうではないですか?
    でも、実際は理論で固められているシーンが多く、相当読み疲れていきますよ……。時間に余裕のある方だけ、ぜひチャレンジしてみてください。

  • チューリングテストなどロボットの話から始まり、どうして私は私でしかないのか、存在の謎へと漕ぎ出した作品。
    ブレインバレーに比べて、物質の世界に固執しなくなってきているように感じる。だが、筆者自身が収拾がつかなくなっているところがあるのだと思う。
    存在の謎からは目は背けられないから、瀬名さんにはこれからも書き続けて欲しい。

  • 少し難解。でも、人工知能は人間の考える脳(思考常識等)から脱出できるのか?という話だと理解した。結局のオチ(作者の意図する結末)がイマイチ分からない。

  • 要素は惹かれるけど、消化不良な感じ。

    ヒロインの主人公の物語の一部になりたいというモチベーション(恋?)と
    デカルトの密室を出るというモチベーション
    、自我のネットワークへの(肉体からの)開放
    、ロボットの自由意志の問題

  • 人工知能がほぼ人間の子どもと同じくらいの完成度で、リアルじゃなさ過ぎます。瀬名秀明の小説は、途中から科学的じゃなくなるから良くない。でも、また新作出れば読むけども。
    川端裕人の「The S.O.U.P」のほうが、いろいろリアル。

  • 難しい~!
    もう哲学とか脳意識の定義とか
    専門の人が読む本?ってかんじの難しさ。

    まったく何を言ってるのか分からなかった。

    ストーリーだけは理解できたけど・・・。
    私には合わないジャンルの本だった。

  • 「すべてがFになる」を連想する。たぶんフランシーヌの美しさと人間らしくなさのせい。ストーリーは面白かったが、説明や議論は難しくてついて行けない箇所も。2010/5/22 読了。

  • めくるめく幻術。科学の記述が好み。

  • わからない世界の話でほとんどチンプンカンプン。

    なのできっと面白さも半減したに違いない…。

    もっと身の丈を知ったの読まないと。

  • ケンイチ君シリーズ

  • 15-23 Oct 2008 図書館
    哲学を知らないとかなり難しい本で,話を理解するのが面倒になってやめようかと思ったが,後半とても面白かった。もう一回読んだらもっと面白いかも。

  • 長くて読むの疲れた。
    なかなか面白かった。
    一回ではすべてを理解できないので何回か読んだ。
    たまに見たくなる。

  • ーーーそれがおらの原則(ライト・ルール)だった。「意志」とはある行動をとることを決意し、かつそれを生起させ、持続させる心的機能。大切なのはルールを守ることじゃない。ルールを守り続けること。そのルールがどうして大切なのかを考え続けること。そして、じぶんが「よい」と思ったことを信じ続けること。正直難解すぎて理解の追いついてないところもちらほら。哲学的な面からのアプローチはとても面白かった。ロボットは人間と同じように考えることができるのか。だか、そもそも人間は考えることができるのだろうか。ちょっとデカルトに興味持ちました。2008/4/3

  • 瀬名秀明さんのロボットの自己と知性についての小説。瀬名さんの作品は好きでよく読みますが、この作品は少し難解な部分が多い気がします。やはり、知性などに関することは難しい議論に陥ってしまうようですね。

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デカルトの密室の作品紹介

世界的な人工知能コンテストに参加するためメルボルンを訪れていた尾形祐輔は、プログラム開発者の中に、10年前に夭折したはずの天才科学者・フランシーヌ・オハラという名前を発見する。本物なのか?同姓同名の別人か?訝る祐輔の前に現れたのは、紛れもなく祐輔の知るフランシーヌその人、そして彼女の姿をそっくり真似てつくられた、窮極のアンドロイド「人形」だった。混乱する祐輔に、彼女はとあるゲームを提案する。迷走するゲームの果て、祐輔は密室に幽閉され、フランシーヌは祐輔の作ったロボット・ケンイチに射殺されてしまう-。

デカルトの密室のKindle版

デカルトの密室の文庫

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