カミュの手帖 全: 1935-1959

  • 新潮社
3.33
  • (0)
  • (1)
  • (2)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 41
感想 : 3
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (684ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784105015060

作品紹介・あらすじ

カミュ死後32年、『手帖』第3巻がついに刊行された-。生の歓喜と死の影が交錯する『太陽の讃歌』、混迷する社会情況の中で中庸の精神を説いた『反抗の論理』、そして、サルトルとの訣別や妻フランシーヌとの葛藤に苦しみながらも、内省を深めていった晩年…。丁寧な訳注を豊富に加え、全3巻を新たに訳した待望の決定版。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 『ペスト』の執筆が、独軍の占領によってフランスに足留めされアルジェに帰れず、家族と引き離されたまま進められた事実を知った。別離というテーマが深みを増す。

    『反抗的人間』を書いた頃から苦悩が色濃くなってくる。

    カミュを癒したギリシア訪問の覚書が素晴らしい。カミュは古代ギリシアを完全な世界と表現する。原始の美しさと感動が、カミュの肉体と感覚とを通して書かれた文章から躍動的に伝わってくる。

    “この光を心に抱いて、帰国しても、もはや日毎に訪れる夜に負けないこと…。” 超人ではないカミュの思いが身近に感じられ胸が詰まる。

  • 文学

  • 再読

全3件中 1 - 3件を表示

著者プロフィール

Albert Camus.
1913年11月7日 - 1960年1月4日。
邦訳に
『バンド・デシネ 異邦人』(ジャック・フェランデズ作・絵、
青柳 悦子訳、2018年、彩流社)、
『最初の人間 新潮文庫』(大久保敏彦 訳、新潮社、2012年)、
『転落 追放と王国 新潮文庫』(大久保敏彦・窪田啓作 訳、
新潮社、2003 年)、
『異邦人 まんが学術文庫』(須賀原洋行 共著、
講談社、2019年)、『異邦人 新潮文庫』(窪田啓作訳、
新潮社、2014年)、『異邦人THE STRANGER
(金原瑞人MY FAVORITES) 』(金原瑞人 編、青灯社、
2012年)、『シーシュポスの神話 新潮文庫』(清水徹 訳、
新潮社、2006年)、『カリギュラ  アルベール・カミュ (1)
ハヤカワ演劇文庫 18』(岩切正一郎 訳、早川書房、2008年)、
『カリギュラ・誤解 新潮文庫』(渡辺守章・鬼頭哲人 訳、
新潮社、1971年)、『ペスト 新潮文庫』(宮崎嶺雄 訳、
新潮社、1969年)、『幸福な死 新潮文庫』(高畠正明 訳、
新潮社 2004年)、『太陽の讃歌 カミュの手帖1 新潮文庫』
(高畠正明 訳、新潮社、1979年』、『反抗の論理 カミュの手帖2
 新潮文庫』(高畠正明 訳、新潮社、1979年)、
『革命か反抗か カミュ=サルトル論争 新潮文庫』
(佐藤朔 訳、新潮社、1989年)ほか多数。



「2019年 『バンド・デシネ 最初の人間』 で使われていた紹介文から引用しています。」

アルベール・カミュの作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
J.P.サルトル
ミヒャエル・エン...
S. キルケゴー...
ハーマン・メルヴ...
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×