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- Amazon.co.jp ・本 (684ページ)
- / ISBN・EAN: 9784105015060
作品紹介・あらすじ
カミュ死後32年、『手帖』第3巻がついに刊行された-。生の歓喜と死の影が交錯する『太陽の讃歌』、混迷する社会情況の中で中庸の精神を説いた『反抗の論理』、そして、サルトルとの訣別や妻フランシーヌとの葛藤に苦しみながらも、内省を深めていった晩年…。丁寧な訳注を豊富に加え、全3巻を新たに訳した待望の決定版。
感想・レビュー・書評
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『ペスト』の執筆が、独軍の占領によってフランスに足留めされアルジェに帰れず、家族と引き離されたまま進められた事実を知った。別離というテーマが深みを増す。
『反抗的人間』を書いた頃から苦悩が色濃くなってくる。
カミュを癒したギリシア訪問の覚書が素晴らしい。カミュは古代ギリシアを完全な世界と表現する。原始の美しさと感動が、カミュの肉体と感覚とを通して書かれた文章から躍動的に伝わってくる。
“この光を心に抱いて、帰国しても、もはや日毎に訪れる夜に負けないこと…。” 超人ではないカミュの思いが身近に感じられ胸が詰まる。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
文学
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再読
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