- Amazon.co.jp ・本 (188ページ)
- / ISBN・EAN: 9784105055714
感想・レビュー・書評
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サッカーの話題を通して組織マネージメントなどにも言及しています。
サッカー書でありビジネス書でもある。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
スーパー読みたい
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「多く、長く信じてきた分だけ、人は戦うことができる」
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欧州で一番尊敬されてる
サッカーの監督さんかもしれません。
サッカーは奥が深い。 -
絶対に名著です。
旧ユーゴの代表監督としてあのマラドーナ率いるアルゼンチンをPKまで追い込みW杯ベスト8まで進出した名監督。
晩年に日本でジェフの監督を務めた後日本代表監督に就任し、昨年に脳梗塞で倒れるまで日本代表監督として「日本化」をテーマに日本代表のサッカーを変えた。
まさに名監督。それ以上にまずは人としてものすごい人。
本当にお会いしたい。
サッカーを通じて書いてはあるが、それ以上にどんな分野にもいえる珠玉の一言が山ほど。
ぜひ一読を全ての人に薦めます。 -
期待通りの「オシム節」全開の本。
「サッカーも人生も、いつ何が起こるか分からない」や「人生とは、常に何か新しいものを発見するためにある」など、人生論的な言葉が並んでいても、(当たり前だけど)「薄くない」から面白い。サッカーってやっぱり面白いよね。
もう一つ印象的なのが、「プロフェッショナル」の意識。
周りを見渡しても、そんな言葉は死語かと思うことが多いけど、やはり、その境地はしっかり存在していて、それが「高み」をもたらしてくれる。チャンネルの違いというか、同じ言葉を使っていても、交わされるものの違いとか。 -
【要旨】
監督就任にあたって、日本のサッカーを日本化すると宣言した。日本化の逆が国際化である。他国の模倣ではなく、日本人の特性を知り、それを活かしたチームをつくる(モチベーションや闘争心、機敏性などが優れていると考える)。
さて、サッカーは非常に複雑である。そこで大事なのは、頭脳である。どこに、何が、どうやて、なぜ、どこが危険か、どこが危険ではないかを一瞬にしてみる空間的な頭脳である。それが戦略なのだ。
サッカーでは、常にインディビジュアルとコレクティブが織り交ざる。常にお互いが行き来するのだ。だから、そこではノンストップで自分と集団のために責任を持つことになる。
【感想】
本書は日本代表監督在任時にオシム氏が日本人に向けて発したメッセージである。内容は上記ではサッカー観を中心にして纏めたが、それ以外に日本代表について、監督について、メディアについて、Jリーグについて、審判についてと多岐に渡る。
本書は、社会に対して投げられたものであるため、サッカーに関する啓発書の位置づけだと思う。
オシム氏の言葉は一言一言に重みがあり、非常に納得いくものである。
【目次】
第1章 日本人とサッカー
第2章 代表が意味するもの
第3章 監督という仕事
第4章 進化するJリーグ
第5章 敵か見方か
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ちゃんと読めばこの爺さんが只者でないことがわかる。
スポーツ・研究を問わず人を率いる立場になる者は必ず読むべき。
これを読まずに日本代表を語るな。 -
ひとつに決めつけず、あらゆる角度から物事を判断する考え方、バランス感覚がすごく勉強になります。
組織論や監督論はサッカー以外の競技にも通じるものがもちろんあると思う。
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今更ですが、今だからこそ読む価値があるかなと思って手にとった一冊。
出た時に読もうかなと思っていたのですが、ちょっと読むタイミングを逃していて、岡田監督に代わった今、改めてオシム監督の教えとはナンだったのかなと思って読んでみました。
一気に読んだのですが、さすがはオシム監督、含蓄のある言葉が多く、サッカーに関することのみならず、タイトルどおりに日本人向けへのメッセージになる部分が非常に勉強になりました。
特に、日本は発展した国だから、既に全てのことが出来上がっていたり、誰かが解決してくれている国だから、自分で何かを解決する必要がなくなっている。自分で解決する能力を身に付けよ、というメッセージが一番心に響いた。これって、生きていくうえで重要ですよね。自分で解決する=自分で考えるということ理解したのですが、自分で考えて自分の力で問題解決していく力ってホントに必要だと思います。
これはサッカー好きもサッカーに興味が無くても日本人ってどうよ?と思っている皆さんにはおススメの一冊。