お母さんのワカメスープ

  • 新潮社
3.63
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本棚登録 : 26
感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (223ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784105057510

作品紹介・あらすじ

「お前の好物だから」と、どこででも買えるリンゴを抱えて田舎から訪ねてくる。「捨てられない」と、子どもの古着をときおり取り出しては眺めている。その母の心を、娘は親になって、初めて知った。その愛は、純朴ゆえに切なく、神々しくさえある。韓国の人々の魂をゆさぶり、涙をしぼりとった、No.1人気女性脚本家が母に捧げる感動のベストセラー・エッセイ集。

感想・レビュー・書評

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  • 自己犠牲心の強い母だなと思いました。健気ではあるけれど、心の支えになるものが少なくて頼りなくて可哀想でした。文字が読めないままなのが不思議でした。翻訳者は母親をオンマと訳しましたが、アイゴーはなぜ日本語訳しなかったか不思議です。オンマとアッパは知ってるけどアイゴの意味は知りませんでした、感嘆符ですかね?

  • 韓国の放送作家さんのエッセイ。
    子供を思う母の愛は、日本も外国も同じですね。
    私にも老いた母がいるし、
    そして私自身も母親だから、
    著者の気持ちも著者のオンマ(母)の気持ちも良くわかります。
    万人にオススメしたい心に染みる1冊でした。

  • 田舎の村に暮らす母親はソウルの放送局に勤め離れて暮らす娘のことをいつも心配し気にかけている。母親の行動はいつも娘への愛情で溢れている。しかし娘はその愛情に気付きながら冷たい言葉をぶつけてしまう。国が違っても母親が子どもを思う気持ちは変わらない。自分の母親の存在を改めて考えさせられる。

  • 韓国の放送作家コ・へジョンさんが、
    自分のお母さんについて、
    思い出すがままのエピソードを書いたエッセイでした。

    娘にとっては時にはありがた迷惑としか思えない行動を取る母親。
    心の中ではどんなに感謝していても
    言葉では悪口ばかり言ってしまう、素直になれない母娘関係。

    子供の頃は本当にじれったくてたまらない母の行いが、
    自分が母親になってみて初めて理解でき、
    改めて、感謝をしているという作者です。

    作者の家族を通して、
    韓国の一般市民の暮らしぶりも伝わって来ます。
    国は違っても、やはり、親が子供にかける愛はどこも同じなのですね。
    もう過ぎてしまいましたが、
    「母の日」が来る前に、是非読んで
    お母さんがいつも自分たちのためにしていることへの
    感謝をして欲しいと思いました。

  • ノンフィクション。泣ける話。
    母に感謝の気持ちを言えない、それに反して反発するような物言いしかできない自分のはがゆさ。
    それでも可愛い娘だと尽くしてくれる母の健気さ。
    1話読んで心がしめつけられて、それ以降読めなくなっちゃった…(+_+)スミマセン

    かなり著名な方らしい。

  • ええ話や。もっと多くの人に読んでもらいたい1冊。
    ユーモアのあるオンマに笑ってしまうページあり、行動の裏にある深い深い母の愛情に胸がいっぱいになって涙が零れるページあり。

  • その愛は純朴ゆえに切なく、神々しくさえある。韓国No.1人気女性脚本家が慈母に捧げる感涙のオマージュ。豊かさと引き換えにどこかに置き忘れてしまった、母親と娘の絆、とでもいうのでしょうか・・・。ここに描かれている世界は、理屈を超えた関係です。でも、これが原点だった・・・そんな想いがしてきます

  • いや〜泣きました。

    文章は平易であっという間に読み終わりますが、「母の愛」の深さに何度も涙が出ました。基本的に本は電車の中で読むことにしているのですが、電車の中で何度もものすごい泣きそうになり困りました。

    でも、泣かせるばかりでなくてオンマのところどころがこれまたほんとうにおかしくて…。韓国の方々の家族、肉親の情の深さを強く感じさせられましたねぇ。「母」であり、「娘」でもある私としてはほんとうに胸のつまるようないいお話でした。おススメです。

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