しあわせ中国―盛世2013年

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著者 : 陳冠中
制作 : 辻 康吾  舘野 雅子  望月 暢子 
  • 新潮社 (2012年10月1日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (313ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784105063610

しあわせ中国―盛世2013年の感想・レビュー・書評

  • 難しかった・・・。悪戦苦闘して、やっと読み終えた。中国の近・現代、それから経済学にかなり精通していないと読みこなせないのかも。難解ながらも、“良い地獄と偽の天国”のどちらを人は選択するか、の議論には思わず考えさせられてしまった。ストーリーは結構怖いが、このような作品が香港で2009年に出版されたということに面白みがあると思う。

  • 一応はフィクションなんでしょうけど主人公は作者自身とおぼしき設定です。書かれている内容もかなりの部分、作者自身の体験に基づくところではないかと思われます。ですから小説の体裁を借りたドキュメントという感じです。なので、小説らしいストーリーがあるわけではなく、何か大きな事件があるわけでもなく、中国の現代の反映とその矛盾を鋭くではなく、鈍くえぐった作品だと思います。都市の庶民は政治的な部分で多少我慢をすれば、世界的な不況を尻目にひとり好景気を謳歌する中国でそのおこぼれにあずかれるわけで、暗部に目が行くのは一部の人たちだけなのかもしれません。それこそ中国政府からすれば寝た子はそのまま寝ていて欲しいと思っているところへ、こんな作品が出版されたのでは堪ったものではないでしょう。政府の方針に疑問も持たず、人々がハイな状態で焦れるのは水道水に薬品をこっそり混ぜているからだという暴露は案外フィクションではなかったりして、と思わずにはいられません。

  • 近未来SFというよりも政治経済小説というのが適切かもしれない。後半で、実際の世界情勢の分析とあるべき未来像とおもわれるものを何東生が語る場面は非常に興味深かった。中国が考える未来の国際関係がモンロー主義(新しい冊封体制)というのが、なるほどと思った。

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しあわせ中国―盛世2013年の作品紹介

良き地獄か、偽の天国か…中国の将来を予言する衝撃の近未来小説。中国で発禁処分を受けた問題の書。

しあわせ中国―盛世2013年はこんな本です

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