マスタリー: 仕事と人生を成功に導く不思議な力

  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (460ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784105069117

作品紹介・あらすじ

天才や偉人には驚くべき共通項があった! 誰もが学べる「最強の法則」とは? 人生でなすべきことを見つけ、経験を積み、仕事と生き方に熟達した「究極の境地」にいたる――ひと握りの天才にしかなし得ないと思われがちなそのような達成には、じつは誰にでも実践可能な方法がある。古今東西のいわゆる「偉人」や現代の成功者たちの挫折と失敗に満ちた生き方から、「人生の主人公になる秘訣」を導き出す。

感想・レビュー・書評

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  • vol.318 達人たちが実践した最強の法則と、熟達した「究極の境地」とは?http://www.shirayu.com/letter/2015/000644.html

  • 様々な偉人が創造力を発揮するプロセスを考えてみようという試みはよい。修行期までは納得。後半は、偉人の例から何を言いたいのかはあまりわからなかった。エッセンスをまとめると、謙虚さを失わず、修行に励むこと。これは最低でも10年はかかる。そして子供の心を失わず、あきらめず、創造することにチャレンジすること。
    どこまでモノにできるかわからないが、やってみるしかない。

  • 現実と他人と自分自身をより確実に、より広範に掌握している感覚を、’奥義を極めること=マスタリー’と呼ぶ。

    1:修行期
    2:創造的活動期
    3:マスタリー

    マスタリーのヒント

    日々の行動が、それにふさわしい脳の質と状態を作り出す。

    byダヴィンチ
    ・充実した一日は健やかなる眠りをもたらし、よく働いた人生は幸いなる死をもたらす。
    ・人が会得できるのは、その人にふさわしい力だけだ。それ以上でもそれ以下でもない。



    byフレディ・ローチ
    自分の目を、過去ではなく未来に向けておく。創意に富んだ調整が、さらに上質の道を開くことがあるー自己満足を捨て、目的を検討しなおすことを恐れない。

    byチャールズ・ダーウィン
    短期で散漫だった自分から、自制し集中し、複雑なことに対応できる精神力を持つ人間へと変化していく。最終的に、自分の感情と弱点のすべてを熟知し制御できるようにする。

    自分のエゴを抑え、自分の外側に目を向ける習慣をつけよう。

    克己心(こっきしん)・・・自分に打ち勝つ心のこと
    稀覯本(きこうぼん)・・・古書や限定版など、世間に流布することがまれで、珍重される書物。

    byショーペンハウアー
    人に対して自分にできる最も賢明なことは、変えることのできない人を活用する決心をすることである。

    生まれついての怠け癖が強すぎて、それに逆らえない人々がいる。目的地へ行くまで数ヶ月また数年かかると考えただけでやる気を失った彼らは、つねに近道をさがしている。彼らの怠惰は、さまざまに狡猾なかたちであらわれる。

    byゲーテ
    ほかの人々が自分と摩擦なく調和することを望むのは、愚挙もいいところだ。

    メルヴィル「白鯨」
    自分の奥深くに根差した興味があれば、挫折や失敗にも、単調でつまらない日々にも創造性に満ちた活動には欠かせない猛勉強やきつい仕事にも耐えられる。

    byジョン・キーツ
    消極的受容力(Negative Capability)を養う
    ・・・自分の最も大切な意見が、実は現実と矛盾していたという事実を知ることができている。不可解な謎や不確実性に耐え、許容さえする能力を、キーツは消極的受容力(Negative Capability)

    byマイケル・デイヴィス
    ジャイアント・ステップス
    型にはまらない音楽の練習曲

    創造性を妨げる最大の邪魔者は、あなたの短気だ。

    スキルを学ぶ第一段階で自尊心が傷つくからだ。
    そういう人は世界をののしり、自分の問題なのに他人を責める。

    自分の仕事を命ある生きたものとして見るならば、マスタリーへの道のりは、自分が感じた生命力を自分の仕事で楽々と表現できるようになるまで、そうした細部を普遍的な方法で研究し吸収することである。

    マスタリーとは、遺伝や幸運の問題ではなく、自然に湧いてくる自分の本心と、自分を駆り立てる心の奥底からの欲求に従うことである。

    ポール・グレアム
    https://paulgraham.com/index.html

  • 天才と一言で括られて語られてきた様々な分野の偉人達の成功の軌跡を深掘りし、才能と簡単にまとめることができない、成果を成し遂げるきっかけとなった出来事を紹介した一冊。
    法則ととまとめる事は、それぞれの人生なのでちょっと乱暴な様な気がするが、生まれながらに才能があったからと単純なものでは無く、どちらかと言うと、不遇な環境でも努力し続けることが出来たという事が一番の肝。

  •  この本の事例を考えると「生存者バイアス」がかなりかかっていると言わざるをえないが、何かを為そうとするならば自身の行動を改める意味でも読むと良い本である。
     自己啓発書やビジネス書でもよく取り上げられる「偉人」、例えばヘンリー・フォード、エジソンなどだが、彼らがもっていた成功の鍵が何だったのかについて深堀りした本だと言えばわかり易いだろう。他の書籍では数行みたいなところがちゃんと考察されている。

  • レビューはブログにて
    https://ameblo.jp/w92-3/entry-12465151111.html

  • まず、自分の好み自分の特性を探す。次に今の進路と合っているか考える。あるいは合致させる方法を考える。最後に、その道は一本のまっすぐな道ではなく曲がりくねった旅路と考えること。
    偽りの道とは金、名誉、注目などに惹かれて進路を選ぶこと。なぜなら達成感を得られないから。

    本当に自分が好きなことは何か、ボクシングなのか作戦を立てることなのか、よく考えること。

    モーツアルトは、父親の搾取から逃げ出してオペラを作り始めた。
    ダーウィンは無償でビーグル号に乗って世界の珍しい動植物を観察した。

    モーツアルトもダーウィンもアインシュタインも、始めてから少なくとも10年の修行が必要だった。

    フランクリンは相手に好かれるように行動してフランス人に愛された。
    「自分は自分、人は人」の格言の核心は、相手の人格をそのまま受け入れること。

    アインシュタインは一般相対性理論を緊張感をもって10年考え続けて、諦めかけた時にひらめいた。
    いくらでも時間がある、というのは有害である。緊張感をもって集中する必要がある。

  • 歴史に名を残すには。ノウハウが書いてあるわけではない。ノウハウがあるなら、人類皆天才ですが。ビジネス書にありがちで分量も多いし、目次読めば十分。

  • 過去の偉人や現代の一流専門家が、どのような過程を経て熟達・精通の状態(マスタリー)に達したか、それが「一般人」にも心持ちさえあれば達成可能であるか、を豊富な事例をもって説く。
    序盤は面白かったのだが、非常に長く、同じような話が延々と続くので途中から飽きてしまった。
    ・充実した一日は健やかな眠りをもたらし、よく働いた人生は幸いなる死をもたらす
    ・人生における偽りの道とは、一般的に、間違った理由(金、名誉、注目など)に惹かれて選ぶ進路である
    ・多くを学べそうな仕事を地位を選ぶことが肝心
    ・散漫な注意力のまま作業を8時間行うよりも、一心不乱に2,3時間作業する方がよい
    ・環境が変わったときにまずやることは、できるだけ多くを学び吸収すること
    ・才能を持った生まれた天才たちは修行期がなかった、と考えるのは誤り。天才と呼ばれる人たちも膨大な時間を投入して一流に到達している
    ・仕事を始めてすぐにしなければならないことは、できるだけ効率的に実用的な知識を身に着けること

  • ベストセラーになった「嫌われる勇気」などと似た内容。事例などより深く掘り下げて書かれてはいるが、主張しようとしていることはほぼ同じ。やりたいことが見つからないとか、現状に不満を抱いているとか、そういう人は1章と2章だけ読めば十分である。過去の偉人達がみな周囲の声ではなく、自分達の内なる声に素直に従って花開いてきたエピソードが多く記されている。

    ただ、統計的、科学的にどうこうという話ではなく、えらく抽象的で観念的な話が多い。この手の本は今までに山のようにあった気もする。

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著者プロフィール

1929年ニューヨーク生まれ。一貫して事件記者の道を歩み、米組織犯罪の取材、報道の第一人者。1955年より勤めたNewsday誌へ2度のピューリツァー賞ゴールド・メダルをもたらす。2008年逝去。

「2013年 『アメリカン・ハッスル 下』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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