第四の手

  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (395ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784105191108

感想・レビュー・書評

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  • ニュース番組のレポーター、パトリック・ウォーリングフォード。
    いわゆる女性にほっておかれないタイプの男。
    受け身かつ流されやすい性格で、トラブル(主に女性関係)に常に巻き込まれている。
    そんなパトリックは、インドでサーカスの団長をインタビューしている最中に、ライオンに左手を食いちぎられてしまう。
    そこに移植手術のための左手の提供者が現れる。
    彼女の名はドリス。夫の左手を提供すると言う。
    そして移植後の左手への面会権を要求するのだが――というお話。

    この作品はずいぶんコメディータッチで軽やか。
    もちろん、ライオンに手を食いちぎられるとか、目も当てられないような女性関係のトラブルとか、もりだくさんではありますが、他のアーヴィング作品よりトラブル度が軽微です。
    報道やメディアの在り方についての批判も盛り込まれていて、ちょっと硬派な味付けも忘れてません。

    なぜか印象に残ったのは、移植手術の権威、ゼイジャック博士。
    笑えます。

    シニカルな笑いと艶っぽいシーン満載でありながら、
    基本はダメ男の再生と、奇妙で純粋な大人の愛の物語。
    アーヴィングの過剰感に引き気味の人でも、この本なら楽しめるかも。

  • アーヴィングの本としては☆三つだが、まあ面白いことに変わり無い。だがこれをあの時アーヴィングが書く意義は私には見出せなかった。

  • パトリック・ウォーリングフォードはライオンに左手を食べられ、野球選手オットーの手を移植する。

    ドリスの終盤の台詞が好き。パトリック・ウォーリングフォードが幸せになってよかった。

  • No esperaba nada cuando lo cojí ese libro en bibliioteca,
    pero empesé a leerlo, y como su manera de escribir fue muy bien conmigo, me dio mucho interes!

    Tambien no sabía a que ese autor; John Irving es un autor de ¨Sider House Rule¨, ¨Hotel New Hampsher¨ etc...

    Buen descubrimiento!

  • いつものことながらこの人の話には重量感があり、読んでてぐったりしなくもないです。やっぱ子供って重要だよ!というのは伝わってきました。

  • これは面白かった

  • おもしろくないっていうわけじゃないんだけど、うーん、なんかそれほどでもなかったというか……。アーヴィングにしては短いから? 長い年月にわたってどんどんどんどんえんえん話が広がっていってまた最後に収束するようなところが、アーヴィングの小説の好きなところなんだけど、この作品はなんかあんまり広がらない、狭い、感じがしてしまって。アーヴィング作品特有の変わり者の登場人物たちも、変わってるけど愛すべき人間、っていう魅力が十二分に伝わらないうちに終わったっていうか。女たらしの主人公はかろうじて最後で許せるくらいまで魅力的に見えたかな。あとの登場人物たちはみんなあともうひと息ってところ? ラストはとってもよかったけれども。

  • ジョン アーヴィング

  • 主人公の性格にすごく親近感を持てて、いろいろと共感できた
    犬うんちラクロス!!

  • 『ガープの世界』でその名を世に知らしめて以来、数々の人気小説を生み出しているジョン・アーヴィングが2001年に発表した作品の邦訳。長編10作目にあたる。

    物語は突拍子もなく幕を開ける。報道番組のレポーターであるパトリックは、取材中に起きたある事件―― なんと数十秒の間に左手を丸ごと失ってしまうのだ―― から一躍有名人に。しかも、その瞬間はカメラに見事収められ、一部始終が放送される。

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