また会う日まで 上

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制作 : 小川高義 
  • 新潮社 (2007年10月30日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (566ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784105191115

また会う日まで 上の感想・レビュー・書評

  • この小説がどんだけ面白いか!
    それ誰かに詳しく言おうとすればするほど
    読んで、
    吃驚する喜びをその人から奪ってしまうことになるのであった、
    ああむつかしい。
    「長い」小説だけに、
    さいごまでつきすすめ、と言うしかないのかしら。
    すくなくとも、
    下巻のはじめまではたどり着いてね、たのむから、とお願いしたい。
    あ、いや
    上巻もわたしはすっごく面白かったんでけどね、










    幼いジャックと母の旅、
    (さりげないようで実はものすごくあたらしいことがやられているような?)
    女難?のアドゥレッセンスにときときしたり♪
    長じて
    アーヴィングの実人生と虚実ない交ぜになった、
    映画ねたの連発が楽しいったら、もう!
    (はたして
     リアルシュワちゃんもあの日トイレで親切に・・・持とうとしたん?)

  • 刺青師の母と息子の物語。1部・オルガニストの父を探す北欧の旅、2部・主人公ジャックの女性遍歴、3部・俳優ジャックの誕生、父親を知らない美男子ジャックには多くの女性が関わっていく。これから母と息子の関係はどう変化する?

  • アーヴィングの自伝的(!)長編ということだが、これが自伝とするのらなんてハチャメチャでセクシャルでロマンチックな人生だろう。生得的に女たらしの遺伝子が刻みこまれたジャックの幼年〜少年時代はそれなんてエロゲ?的なうらやまけしからん展開だが、ジャックと関係をもった女性が大抵よい末路となってないのが切ない。

  • 女刺青師アリスと息子ジャックは幼いころから旅を続けている。それは、自分たちから逃げ回る父を追う旅だった。オルガニストの父ウィリアムは立派なオルガンのある教会を求めているらしいこと、そして全身に楽譜の刺青をする性癖があること、それを手がかりにさがし続けた。やがて夫を追うのをあきらめたアリスはトロントに永住し、ジャックはそこの由緒ある女子校に入学する(初等部のみ共学)。「女の子は安心(男の子と違って乱暴じゃないし悪いこともしないからという意味かと)」と母は言うが、美少年のジャックは先輩女子にセクハラをされたり、おばさんたちに性的虐待をされたり、女で苦労する人生が始まる。

    これまでで一番自伝的という、長い長いお話だ。
    アーヴィング作品に共通する、ユーモアを交えた饒舌な語り口は相変わらずである。しかし今回の作品は今までの作品よりもおだやかさが目立っている。ジャックの一生は波乱含みではあるが、この作品には怒れる人物がいない。母アリスは怒りを紛わせ、もっとも怒れる存在であるエマも、「サイダーハウスルール」のメロニィや、「ホテル・ニューハンプシャー」のスージー、「オウエンのために祈りを」のへスターといった女性たちにくらべると怒りゲージは低く、しかも早くに死んでしまう。
    つまり、この作品には怒りをあらわす、怒り部といった立場の人がいない。本当に感情を表さなければならないのは、主人公なのだ。しかしジャックは怒りどころか感情もわからないままに役者として偽の人格を生きる。
    またジャックの性格はつかみにくいうえに、一見して天然なだけに厄介であるのだが、そんな彼に沿うようなテンポでゆったりとお話が進むのが心地よい。性的に過激な言葉は多いが、話の印象に過激さは少なく、ただやさしさだけがあとに残る作品だった。

    終盤で、アリスが嘘を教えていたことがわかる。一般的に、母親とはいつも父親のことを悪く言い、自分を正当化したがるものだが、アリスもまた然りである。ジャックは父親に愛されない子供ではなかった。父は別れたあともどこかでジャックを見守り続けていた。アリスは自分を捨てた夫への復讐として、むごい仕打ちを続けていたのだ。その嘘は、夫に対してだけではなく、息子にも傷を与えることに考えが及ばなかったのは、浅慮である。
    その母を、ゆるすことができるのだろうか。そして自分のことを愛してくれていたことがわかったとはいえ、確かに一度は見はなされた父のことも。そこが、ジャックのターニングポイントでになるのである。

    血のつながりとは本当に厄介なものである。
    しかし、たまらなく愛おしいものでもあることを、この作品を通して私たちは再確認するだろう。

  • 上下巻にわたる最重量級文学作品。どこまで読み進めていっても終わる気配が見受けられないので一時はこの作品に触れることが「生活の一部」として機能していた。最後まで結末が読めないとも言えるのでそう錯覚しただけかもしれないけど。

  • やっと読み終わった。
    ジョン・アーヴィング氏の他の作品同様、半分に到達するまでがとても長く感じる。この後加速することが分かっているから安心でもあるのだけれど。
    地道に一つずつブロックを積み上げていくみたいな文体とストーリー展開。長い道のりを共にして、全体が見えてきた時の感覚がやめられないから、この人の小説はやめられない。

  • 半月ほどかけてやっと読了。セクシャルな話がえんえんと続いて、上巻の中ほどでちょっと疲れが出てきたが、下巻から「え!」っと思わせる展開があり、「なんだかおかしいなぁ」と思っていたところの謎解きがはじまる。いわゆる推理小説ではないから、謎がとけておしまいというわけではなく、謎の検証作業で後半がまるまる費やされる。まさにタイトル通り、自分を見つける旅のようなお話だった。

  • 逃げた父はオルガニスト。刺青師の母は幼子とともに後を追って北海の国々へ。父を知らぬ息子は、やがて俳優になり――。最長最強の大長篇、待望の翻訳。

  • 読んで 挫折、読んで挫折の繰り返し。

  • 女性は親になるとつい子供を人質にしてしまう。

    あいかわらず破天荒で突拍子もないけど、身近に思える。
    アーヴィングの自伝的な物語と意識しないで読んでしまった。

    主人公がアシュトン・カッチャーに思えてきたのは
    『バタフライ・エフェクト』の見過ぎかな・・

  • 幼年期のジャック・バーンズ、少年期のジャック・バーンズ、その可愛さにわくわくし、その翻弄され具合にどきどきしながら読んでいく、んだけども、なにやらちょっとひっかかる。
    変な文。なんだ、このわざわざひっかかりを作ったような文章は?
    成形し、やすりをかけて作られていくはずの作品に、敢えて、むしったような痕跡を残したこれは何?
    と、思うのだけども、きっとあとからわかるのだろう、だって上下巻もあるんだから、と、とにかく楽しく先へ先へと進んでしまう。
    「ひどい一日で、とても疲れていたのですね」から始まるエマの話が、不穏でドキドキしてしまうように、ずっと底に不穏さを湛えながらも、前へ前へと進んでしまう。(2009年12月読了)

  • 現時点で2009ベスト。父親の不在、ある意味母親の不在、児童期の性的虐待、偽りの記憶、と扱っているモチーフは相変わらず重い。暴力性と不穏な死の気配が常時底辺に流れているところも過去作と同じ。登場人物が全員破綻しているところも。でも過去作で感じた「破綻の悲しみを読むやりきれない辛さ」は、今回は全く感じない。

    シンプルで明晰な短文の積み重ねで、色彩をあまり感じさせずに猛スピードで話が進む。あまりにもするする読めることに逆にとまどいつつ、下巻に入ってから、薄々感づいていたことも含めようやく全てのつじつまが合う。それから、もう一度最初に戻って読み返したくなる。仕掛けを知らずに読んでいるうちから、ストーリーに色彩の有無を感じてしまう。ものすごい筆才だと思う。第5部の途中から話が急展開し、早く先を読みたいのに話が終わってしまうのがもったいない、という幸せな気持ちを久々に味わった。

    写真ボードに見入るシーンと最終章は感動的。現実の愛情と、「愛されている」という実感とを得ることができて本当によかった。
    小ネタで映画、俳優の実名が登場するところも楽しい。

    「本物のジャックバーンズは薄幸に見えるからあなたはにせもの」
    「先生、今あなたが僕を鬱病にしそうです」

    追加:
    タイトル「また会う日まで」はUntil I Find You だけれど、読み終えて思うのは、また会うのではなくやはりこれは「出会うときまで」だろう。ヘザーとウイリアムに出会えるときまで、本当の母の姿と自分の過去を見つけるまで、自分自身を見いだすまで。

  • 分厚い上下巻で読み始めるのに勇気がいりましたが、結構だれずに上巻が終わりました。いつものように「アメリカ人体力ありすぎ」とげんなりしつつも、主人公がどんな風に育っていくのか目が離せません。

  • 村上春樹の好きなジョン・アーヴィングをよんでみた。

  • かなり長い物語(上下巻で1,100ページ!)なのですが、主人公ジャックの半生を一緒に生き、そして途中からそれを味わいなおすという行為が必要となる物語なので、無駄な文章は1つもないのでは、と思われます。私は、物語のゆるやかな流れに身をまかせるのが、とても気持ちよかっったです。

    詳しい感想はブログに書いています。
    <a href="http://sanoua-cinema.seesaa.net/article/106671795.html" target="_blank">こちらからどうぞ</a>。

  • 天神
    アーヴィングの最新刊が届いたので読み始める。
    2008/06/04-06/16

  • この長さでこの内容は疑問だけれどまあまあ読めるかな

  • 10月30日発売! アーヴィングの長編ですよ、あー、読みたい!!!(上下巻)

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