- Amazon.co.jp ・本 (60ページ)
- / ISBN・EAN: 9784105197025
感想・レビュー・書評
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なんて慈愛に満ちた文章なのだろう。これは自然から生まれ、自然に還ってゆくわたしたちに宛てられた手紙。
銀糸みたいな雨が降る日には感覚の回路が大きくひらかれる。雨滴が葉を叩く音、波が砂をさらう音、そよ風に乗る鳥のさえずり。波動が止まるその先にある、神秘的な音が心をふるわせる。夜空にちらばる星々も指の隙間からこぼれる浜辺の砂も、どちらも宝石のよう。自然界ではあらゆるものが同質の輝きを帯びているのだと悟る。
世界に海がある限り、この星が水で満たされている限り、レイチェルから渡された愛が尽きることはないと思うのです。-
2021/03/18
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新型コロナウイルス感染拡大防止のため、前期の授業は全てオンラインになった。毎日、パソコンに向かい課題に取り組む生活を続ける私はネットの住民になってしまった。
しかし、この本に出合ってからは違った。著者がもつ「自然にふれるよろこび」を感じ、セミなどの夏の虫の鳴き声に耳を傾けるようになった。私は虫が鳴き始めていたことに気づいていなかったのである。
私の中で眠っていた「センス・オブ・ワンダー」を呼び覚ましてもらえた1冊であった。 -
自然との触れ合いが丁寧に、描写がとても美しく描かれていて、読んでいてまるでおとぎ話の世界のように感じてしまった。
それほど私は田舎に住んでいても自然を見ようとしていなかったんだなと知ってしまった。
まずは子どもたちに長靴とカッパを買ってあげよう。
虫めがねを持って探検に行ってみよう。
虫はすごく苦手だけど頑張ってみる。
私はレイチェル・カーソンを初めてこの著書で知った。
あとがきを読んで、この短い本にどれだけたくさんの彼女の気持ちが込められているかを知って涙が出た。 -
神秘さや不思議さに目を見はる感性。
短いので一瞬で読めてしまいましたが、子どもにとってのみならず大人にとっても大切な感性についてたくさん学ぶことがありました。
かたいことは抜きにしても、単純にこんな子育て最高やん!てところがたくさんで素敵なお話でした。
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センスオブワンダー、神秘さや不思議さに目を見はる感性。
仕事柄、いろんな場所で紹介され引用されるこの本を、いつかは読みたいと思っていたのだけど、やっと読んだ。
やはり、読み継がれ大切にされてきただけのことはあるなと思った。
読了の余韻で心がほかほかしている。
大事な子ども時代、感性を一緒に磨いていきたい。 -
まだこれから子どもを産み育てようと思っている年齢で読めて幸運だった。もっと早くに読みたかったけど…。
「もしもわたしが、すべての子どもの成長を見守る善良な妖精に話しかける力をもっているとしたら、世界中の子どもに、生涯消えることのない「センス・オブ・ワンダー=神秘さや不思議さに目を見はる感性」を授けてほしいとたのむでしょう。この感性は、やがて大人になるとやってくる倦怠と幻滅、わたしたちが自然という力の源泉から遠ざかること、つまらない人工的なものに夢中になることなどに対する、かわらぬ解毒剤になるのです。」
ここに出てくる大人はまさに自分だ、と思った。だけどセンスオブワンダーが失われていない子どもの感性に憧れているのも事実。
人生のバイブルにしたい! -
センスオブワンダー=神秘さや不思議さに目を見張る感性。と本書では訳されている。感性、言葉で表現するには、なかなか、難しい。ことなのではなかろうか?多感な子どもの時に、この感覚を得ることができ、生涯持ち続けられると素晴らしい。自然に対する、研ぎ澄まされた感性は、現代ではなかなか得る機会がなくなってきているのではないだろうか?
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この本では神秘的なものに目を見張る感性の大切さが描かれていた。
レイチェル・カーソンは、幼い甥を森に連れ出し、自然と触れ合うことで、神秘的な光景を見たり、小さな生き物や植物を知り、感性を培っていた。
何気ない自然にもたまには目を向けてみようと思うような作品だった。
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自然の中に身を置き、ありのままに浴する。
素朴で豊かな時間を味わえる。