ジャズ・アネクドーツ

  • 新潮社
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感想 : 3
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  • Amazon.co.jp ・本 (377ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784105319021

感想・レビュー・書評

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  • 職業としての小説家、村上さんのところ、あたりを読んで手に取りたくなった一冊。知らないミュージシャンも多かったので、馴染みのありそうなところをひろいよむ感じで。/当時、ハリウッドで人気のホセ・ファーラーが飛び入りで粋なプレイをみせたあと、スタン・ゲッツが肩をすくめ、ぶっきらぼうに、「もしあいつが俺のバンドで仕事したいっていうんだったら支払いはスケール(組合の規定給与)だからな!」といったエピソード/ツアーのかえりのバスでサイコロ賭博でつきについて、千ドル以上買って、他のメンバー全員をおけらにして家にかえりついたビリー・ホリデイ。/当時のバンドはほとんど「イヤー・バンド(譜面なしバンド)だった。曲を聴いて、そこに自分の潜り込めそうな場所を、自分が入り込めそうなパートを探すんだ。こういうこところが手薄だなと感じたら、それがあんたの居場所だ。/ピストルをつきつけられアル・カポネの本拠地につれてかれたファッツ・ワーラー。最初はおびえていたがカポネや子分たちからやんやの喝采を受けるとだんだん調子がでてきて、結局三日とどめおかれて、一曲リクエストごとに100ドル札何枚かのチップもをもらい、かえるころには数千ドルの資産がふえてた話/ゴムバンドやら糊やらチューインガムなんかであちこちくっつけたひどいサックスで、得もいわれぬような音をだしたレスター・ヤング。/麻薬の支払いをとどこおらせた報復に、ステージ直前に楽器をこわされたチャーリー・パーカー。バンドリーダーが用意していた、クラリネット、フルート、バスーン、あると、テナー、イングリッシュ・ホルンまでつかって吹きこなして、ステージをこなしたエピソード。/チャールズ・ミンガスが、最前列に陣取って、おしゃべりに夢中で聞く気のない客に、4小節ふいて、4小節客のおしゃべり、4小節ふいて、4小節客のおしゃべり…とくりかえしてほかの客が大笑い、みたいなエピソードも。

  • 抱腹絶倒・荒唐無稽・言語道断・喜怒哀楽の逸話集という帯の通りです。

  • 文句なしに面白い、「ジャズ、ちょっといい話」

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