アンダーワールド 上

  • 新潮社
3.43
  • (6)
  • (3)
  • (19)
  • (2)
  • (0)
本棚登録 : 121
感想 : 7
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (621ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784105418014

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 事実は小説より奇なり、と云いますが、結果的に小説が事実を予見してしまった(かのような)デリーロの大作。プロローグで描かれたホームランボールをひとつの軸に、冷戦後40年のアメリカを虚実とりまぜたエピソードで綴っていく。

    一見、脈絡のないいくつかの短〜中編をオムニバス的に配置しているのだけれど、読み進めていくと、どこかですべてが繋がっているということがわかってきます。地下の鉱脈をひとつ掘り当てると、結局すべては繋がっていたという、あんな感じ。『アンダーワールド』、大鉱脈です。
    (下につづく)

著者プロフィール

1936年、ニューヨークに生まれる。アメリカ合衆国を代表する小説家、劇作家の一人。1971年、『アメリカーナ』で小説家デビュー。代表作に、本書『ホワイトノイズ』(1985年)の他、『リブラ――時の秤』(1988年/邦訳=文藝春秋、1991年)、『マオⅡ』(1991年/邦訳=本の友社、2000年)、『アンダーワールド』(1997年/邦訳=新潮社、2002年)、『堕ちてゆく男』(2007年/邦訳=新潮社、2009年)、『ポイント・オメガ』(2010年/邦訳=水声社、2019年)、『ゼロ・K』(2016年)、『沈黙』(2020年/邦訳=水声社、2021年)などがある。

「2022年 『ホワイト・ノイズ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

ドン・デリーロの作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×