孤将

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著者 : 金薫
制作 : 金 薫  蓮池 薫 
  • 新潮社 (2005年5月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (310ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784105757014

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孤将の感想・レビュー・書評

  • 李舜臣に興味があったのと、訳者が蓮池薫さんということで興味を持ち、読んでみました。が、ちょっと読んでみようかなというには少々難しいように思いました。地名がたくさん出てくるせいかなぁ…

    壬辰の乱(日本史でいう文禄の役)の海戦で功を挙げた武将にもかかわらず、王の猜疑心のために位を剥奪され一兵卒となって次の戦いを待つ…そんなところから話が始まります。

    この時代の王って誰だっけ?あぁ、そうそう、宣宗。『王の女』で光海君たちが王の気まぐれに右往左往させられてたっけ…などと、背景を韓国ドラマで得た知識で埋めながら読み進めました。李舜臣の視点・心情で描かれていくので、うっかりすると回想だったりして油断も隙もないのだけど、嘆くばかりで何の力にもなってくれない王、可愛がっていた息子の死、あてにできないばかりか機嫌を取らなければならない明の援軍…そんな状況の中、王に忠誠を尽くすというよりも自分が豊臣の軍を打ち破りたい、この時代、不忠と取られても仕方のない気持ちに突き動かされて、生き残るためというよりはむしろ死に場所を求めるかのような最後の戦い。孤高の武将の心情というのはこういうものなのかと、やるせない気持ちになりながら読みました。

    きれいごとではない戦の描写は血の臭いがして夢に見そうでしたが、添付された海岸部の地図を見ながら航路をたどってみたり、刀を持つものには民を守る責任があるという言葉に日本の武士とは違うかも…と思ったり、それなりに咀嚼して頑張って読んだつもりです。

    違和感があったのはソウルという表記。韓国歴史ドラマを見ていてもソウルと呼ばれるのを聞いたことがなくて、どうしても現代の都市のイメージ。この時代なら漢城じゃないの?と思いながら読んでいたのだけど、読み終わってから調べると、漢城と書こうが漢陽と書こうがソウルと読んでいたようで…ソウルというのは都の意味だそう。ふーん、そうなんだ、勉強になりました。

    逃げ回るだけで戦う気なしの王、おいしいところだけをさっと持って行こうと狙っている明の援軍、どうしても領土を広げたかった秀吉…いつの時代も上に立つものの気紛れに迷惑するのは、その土地に暮らす民。

  • 李舜臣が主人公の歴史小説、だけど一人称で描かれているからか歴史の一場面というよりは人間の内面の物語。国を守るということ。戦の是非は何にあるのか。敵である日本軍を見つめる目はけして恨みや憎しみだけではない。舜臣の心にある刀はどう研がれ、誰に何に向けるのか。文章も飾らない言葉と美しい描写が混ざり合って好き。

  • 李舜臣の伝記。朝鮮は官僚の国。そこで民のために戦うのは壮絶に孤独。まさに孤将。

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孤将の作品紹介

朝鮮半島で、民族の二大英雄のひとりとして崇められている武将・李舜臣。彼が文禄・慶長の役で日本軍を打ち破り、壮絶な戦死をとげるまで、その内面の孤独・苦悩を、ダイナミックな戦闘シーンと共に一人称で描ききり、韓国で50万部を超えたベストセラー歴史小説。

孤将はこんな本です

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