アンジェラの灰 新潮クレスト・ブックス

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制作 : Frank McCourt  土屋 政雄 
  • 新潮社 (1998年7月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (574ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784105900038

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アンジェラの灰 新潮クレスト・ブックスの感想・レビュー・書評

  • どんな境遇であっても心が豊かで誇り高い精神を捨てずに生きてきた著者のユーモアセンスに溢れる物語はとても感動的でした。

  • アイルランド出身の著者の自伝的小説.もうこれ以上なく貧しく悲惨な少年フランシスのアイルランド,リムリックでの生活がユーモラスな筆致でつづられていく.映画にもなっている.

  • 時間かかってしまったけどとても面白かった。
    読んで良かった。

    20年くらい前かな。映画を見ました。
    湿っててというか濡れてて、ぼろぼろな家族の悲惨な物語だった印象です。

    本を見かけ、読んで見たら、映画のような暗いばかりの話ではなかった。

    悲惨は悲惨だけど、少年はどこまでも屈託無く、世界は滑稽で、希望すら感じさせるのでした。

    短い文が読みやすく、湿度を低くさせているのかな。

  • 主人公の父は北アイルランド出身のプロテスタントながら、IRAに加わっていた経歴を持つ。一家は大恐慌に見舞われている移住地アメリカを棄てアイルランドに戻るが、その経歴故に北アイルランドには帰れずに母の田舎へ身を寄せる。呑んだくれな父と、一家の生活のために奮闘する母。頑張りも虚しく主人公の兄弟達は次々と貧困と餓えの為に死んで逝く。主人公は長じてアメリカで成功し、母と残った弟を呼び寄せる。母が亡くなるとその遺灰を持ってアイルランドを訪れる。母の名前はアンジェラで、題名の由来。何度でも読みたい物語。

  • 著者の自伝小説。
    赤ん坊の時にアメリカからアイルランドへ、少年時代を極貧で過ごして、大人になって著者はアメリカにまた移民するとだけ言えばサクセスストーリーだけど、淡々と描かれているところがよかった。今度は是非、英語版で挑戦してみたい。

  • 貧困、アル中。アイルランドが貧困に喘いでいた頃の悲惨な家族の話だが、なんとかなるという、希望を感じさせる子どもの目線で描かれているところが良い。

  • アイルランド南西部の町リムリックに暮らす、極貧のマコート一家の日々と少年記。散々な少年期なのにユーモア満載で面白く読めました。

  • なぜか名前だけ知っていた本です。
    図書館で続巻と一緒に借りてきました。
    読み始めたら途中でやめられず結局夜中の二時まで読みふけってしまいました。

    一言で言うと壮絶です。時代もあるだろうし、場所もあるだろうと思うのですが何より家庭環境が。読みながら女性が賢く旦那を選ばないと自分自身は勿論、子供も苦労するなあ…と思いました。それでも作者の語り口調には失業保険も全て使って飲んだくれてしまい家族を餓死寸前にさせた父親への憎悪は感じない。明るく楽しく、なんてお話ではないけれども暗いばかりではない。これが娘が書いたお話なら又語り口調が変わるんだろうな、なんて思いました。

    とりあえず一家の続きが気になって今アンジェラの祈りを読んでおります。

  • アイルランドへ行くときに、飛行機で隣になった方から薦められた本。

    1930~40年代、アイルランドの貧しい家族の生活をその家の長男の一人称で描いた物語。というか、大人になった長男の回顧録。

    「正々堂々と戦えばクーフーリンはアーサー王と円卓の騎士より強いが、イギリス人相手じゃ正々堂々の戦いは期待できない」

    という旨のセリフがあり、目からうろこでした。
    そういう見方があるのね…!
    確かにウーサー&マーリンはひどい詐欺をしましたしね!(戦いじゃないけど)

    なんというか、自分の感覚はやっぱり日本人で、「あのへん」の物語をわりといっしょくたに認識していたんだな、と思い知りました。


    アイルランドのジャガイモ飢饉と反英感情を知っている人には必読の書。
    北アイルランドの微妙さとタイタニックの三等船室がなんとなくわかれば普通に面白く読める。
    アイルランドってイギリス?と思ったままだと、あちこち意味不明だと思いますがどうだろう?

    文章自体はすごく読みやすくてスマートです。

  • とても悲惨な少年時代なのに、ユーモアたっぷりな筆致で描かれているせいでなぜか笑えてしまい、まるでミュージカルでも見たような気分になる不思議な本・・・。
    でも実際ものすごい貧乏生活で、とくに父親の飲んだくれぶりがありえない。
    ひどい出来事もあるし、ほっこり心が温かくなる出来事もある。
    これは続編の方も読まねば!

  • 2010/02/11
    駒込大観音 羽鳥書店まつりで500円
    確か初版の頃に図書館で借りて読んで、続編をやよい図書館で借りたような。
    1998年7月初版
    2000年11月8刷

    2010/03/15-
    再読

  • 文章に独特のリズムがあって、それがとても心地よく、すらすらと読むことができた。

  • とてもとても貧しい。けれど心はピカピカな男の子のけなげさに涙。
    でもユーモアもあってクスっと微笑んでしまう。

  • いわゆる伝記の範疇に入るのであるが、これほどすごい伝記は読んだことがない、というほどすごい。ぶつ切りの文章が最初は読み辛かったけれど、慣れてくるとグングン読み進み、止まらない。

    マコート氏はアイルランド人の両親のもとアメリカで生まれ、4歳のときに母アンジェラの故郷アイルランドのある街に移住。本書は19歳になって再びアメリカへ渡るまでの、悲喜こもごもが散りばめられた自伝である。

    ジョイスの『ダブリン市民』の世界が現実に広がる、いや小説以上の悲劇的現実が繰り広げられるアイルランドの街。民族の挫折をイギリス人への恨みという酒で紛らわすしかないアイルランド人。カトリックという拘束衣でがんじがらめで身動きがとれず、プロテスタントの地獄行きを夢見る彼ら。なんと悲哀に満ちた民族だろう。

    「ギネス家が滅びない限り俺たちは幸せだ」

    もう最高と云うほかない。ロシア人のことが頭をよぎる。同じくロシア正教に捕らわれの身となり、西欧人への劣等感に酒を飲まずにはいられないロシア人。ドストエフスキーの『賭博者』が特に思い出されてしまう。

    本書には続きがある(『アンジェラの祈り』)。

  • とにかくぶっといその厚さと、税抜き二千九百円などという、CD買えちゃうようなお値段にびびって、なかなか買えなかったこの本を、なぜビンボーなわたくしが購入できたのかといえば、酒のチカラでございます。
    へべれけで朝、本屋に立ち寄った私は、前夜の迷いもなんのその、もう、当たり前のような顔をして、この本を購入することができたのでした。
    内容は、この方の自伝、ということなのですが、語り口がとってもcool。作者の頭の良さと、著するまでの人生の充実感がうかがえます。
    余談ですが、映画化されたものも、出来は良く、ロバート・カーライルがダメ丸出しのお父ちゃんを、そりゃあもうダメに演じており、良作でした。

  • すごく暗いお話ですが不思議とそう感じない。筆が明るいからか?でもしょせんはアイルランドの話だから、南の島でバカンスちゅうに読むことをおすすめします。めっちゃ長編。ピューリッツァー賞受賞。すげーな。

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アンジェラの灰 新潮クレスト・ブックスの作品紹介

飲んだくれで、愛国主義者で、生活能力のない父。涙にくれる母アンジェラ。空腹と戦い、たくましく生きる子どもたち-1930年代のアイルランド南西部の町リムリックを舞台に、極貧のマコート一家の日々と少年の心の奥を、ユーモアとペーソス溢れる美しい文章で描き上げた珠玉の回想録。

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