| ブログで紹介する» |
|
Check |
|
|
みんなのタグ
みんなの感想・レビュー・書評
この作品の3年後に作者が発表した『贖罪』を読んだとき、「これはすごいものを読んだぞ」という気持ちになったし、すぐ前に書いた『愛の続き』では「じっと黙って理解したい」という気持ちになった。 今作には『贖罪』のような骨太な読書体験はないし、『愛の続き』のようなピリピリしたスリルもない。 あるのは「華やかでいて、その実空虚な都会の成功者たち」という類型的で平凡なテーマ。破滅の予感まで既知のものと... 続きを読む »
新潮クレスト・ブックスは、サイト(http://www.shinchosha.co.jp/crest/)でチェックしてみると、なかなかそそられる本ばかりで、魅力的。 あと、ソフトカバーなので、普通の単行本(ハードカバー)より小さめで軽くて、通勤読書族としてはありがたい。 ある女性の葬儀で、元恋人の二人の男性が彼女の死を悼み、静かに悲しみを分け合っていた。一人は作曲家のクライヴ。もう一人... 続きを読む »
Amazon.co.jp プレイガールでならしたモリー・レインが、謎の退行性の病気がもとで40代にして亡くなり、集まった多くの友人や恋人たちは自分もやがて死ぬ運命であることを自覚する。高級紙「ジャッジ」の編集長ヴァーノン・ハリデイは、有名にして放埓(ほうらつ)な作曲家クライヴ・リンリーを説得し、安楽死協定を結ぶ。万が一彼ら2人のうちどちらかがモリーのような病にかかったときには、... 続きを読む »
重い余韻を残す「贖罪」とはかなり違って、皮肉な味わいの小品。惹句にあったように映画化すればおもしろいだろう。冒頭で埋葬されてしまうヒロイン(?)の存在感が全編に漂っていて、これもまた「不在」と「喪失」の物語だ。既にないものにしか意味を見いだせない登場人物達が醜く愚かで哀れだ。
無駄な描写や修飾がないからか、読みやすくかつしっかりとした文体。翻訳もとても上手なのだろうと思う。
なによりも、モリー・レインのような女性は、男性がひとりは持っていたいと思う理想の女友だちだ。
彼女の元恋人3人の思想が交錯する。そして、死もしくは事実上の死(職業的に)に追いやられる彼ら。それぞれの善が持つ「仮面」を剥がすような内容だが、現実に生きている私たちも完全無欠ではないから、それだけにとてもリアルさを感じる。
<a href="http://manderin.cocolog-nifty.com/blog/2008/06/post_764c.html">ブログ「Cafe Manderin」の該当エントリも参照してください。</a>
ひとりの魅惑的な女性が死んだ。選ばれた男たちとの遍歴を重ねた途上で。元恋人の三人が葬儀に参列する。イギリスを代表する作曲家、辣腕の新聞編集長、強面の外務大臣。そして、生前の彼女が交際の最中に戯れに撮った一枚の写真が露見する。写真はやがて火種となり、彼らを奇妙な三角関係に追い込んでゆく。才能と出世と女に恵まれた者は、やがて身を滅ぼす、のか。98年度ブッカー賞受賞作品。
ひとりの魅惑的な女性が死んだ。選ばれた男たちとの遍歴を重ねた途上
で。元恋人の三人が葬儀に参列する。イギリスを代表する作曲家、辣腕
の新聞編集長、強面の外務大臣。そして、生前の彼女が交際の最中に
戯れに撮った一枚の写真が露見する。写真はやがて火種となり、彼らを
奇妙な三角関係に追い込んでゆく。才能と出世と女に恵まれた者は、
やがて身を滅ぼす、のか。98年度ブッカー賞受賞作品
98年度ブッカー賞受賞作品。
昔の彼女(モリー)の葬式に集まった元彼たちの話。
変な小説だと思いながら、頁を捲る手を止められませんでした。






