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この作品に関連する談話室の質問
みんなの感想・レビュー・書評
ジュンパラヒリ「停電の夜に」読んだ。困難や不満や無関心を抱えてぎりぎりで日々をやり過ごす家族/夫婦の話が多くて、やりきれない。表題作は特に好きじゃない。「ピルサダさんが食事に来たころ」「三度目で最後の大陸」は好き。力強くて温かい。愛情と共感に満ちた話で本が終わってよかった。
※ジュンパ・ラヒリ『停電の夜に』か、読もう。 うん、「意外とこんな生活もできる」し、「/明るい電灯の下では見えなかったものがいろいろと見えてくる」。いいポスト。 RT @Newsweek_JAPAN 停電になりそうな夜に - http://bit.ly/eXhXK8
短編集苦手だけれど、これは読んでよかった。インド人男性の真面目で心優しくセクシーなところが描かれていて素敵だし、インド料理がどれも美味しそうでおなかが鳴る。 じぶんが、登場人物のように移民でなくても、ひとと出会い、悩み、別れるという誰しも遭遇することが丁寧に描かれているから感情移入できて、胸にあついものを感じる。
CREA で、中谷美紀が紹介していたので借りてみた。
途中まで読んだけど、面白さがいまいちわからず、そのまま積ん読。
今の勤務先には、たくさんのインド人がいる。IT、ファイナンスに特に多いようだ。エレベータに乗ると、インド人と乗り合わせる率がかなり高い。乗り合わせなくても、彼らの香水が残り香として”乗って”いることもよくある。 彼らを集団で見かける場所は社員食堂だ。うっかりすると、ぐるりと取り囲囲まれてしまうことがあり、どぎまぎする。この社員食堂で初めて見たが、彼らの多くはカレーを弁当で持ってきている。四つ... 続きを読む »
『アメリカとインドの狭間に身を置いた人々の、いつもの暮らしの中に生じた悲劇や喜劇(訳者あとがきより)』を描いた短編集。
全く異質なものとの関わり(移民一世や二世のホームではない国での暮らし、他人との結婚生活等)を通じて、人生の節目になることや感情が揺さぶられた思い出が淡々と描かれている。
生活や心理の描写が緻密で、本当に表現が上手い。美化することも誇張することもなく、でも優しい目線で、人間一人ひとりのありのままの人生を伝える文章。
私のお気に入りは、若いOLが不倫関係にピリオドを打つ決断をする「セクシー」、アメリカ生活への適応に苦しむインド系夫人と、彼女の家に預けられた白人の少年の暮らしを描いた「セン夫人の家」。
決して甘くない、日常の一場面を、淡々と描き、
それでいて、その中に生きる人々の感情を生々しく浮かび上がらせる筆者の筆致に、胸が騒いだ。
「停電の夜に」「セクシー」の2作には特に揺さぶられた。
「三度目で最後の大陸」には前向きな余韻をもらった。
全体的に、訳が物語の雰囲気に合っていたと思う。
インド系アメリカ人女流作家のデビュー作。
異郷に暮らす家族たちの深い物語。留学していた時に何度も読み直した珠玉の短編集。
向田邦子のような些細な日常を見事に小説にした手法は、秀逸。
それ以上に、お腹が空く短編集だとおもう。
停電の夜に、ボタンをかけ違った夫婦が一つずつ秘密を打ち明ける。
少しずつ距離を縮めてきたと思っていたが、最後に妻から打ちけられるのは、悲しい事実。そしてそれに応じて夫も一生黙っているつもりだった事実。。寂寞たる気持ちにさせられた。
少し物悲しく、心の琴線にふれる短編集。長編が読んでみたい。
今年のマイベスト小説
人間はこんなにも悲しみと切なさに満ちあふれているんだな、としみじみ思いました。
切り取られた場面は、どれも何気ない日常なのに。
それでいて、読み終わった後
自分の周りの景色が少し変わったような気がします。
既婚者におすすめ
アメリカ社会で生きるインド人の日常、感じる悲哀やせつなさを上質に描く。
心理小説だ。
普段みかけるインド人は日本人と表情が違う。やたら微笑んでいないし、じろりとみられる感じはしないだろうか。ところ、その心は日常の機微は全く変わらないことがわかる。著者の観察眼が光る。
こういう小説なら何冊でも読みたい。
ラヒリは美人に見えるぞ。
カルカッタ出身の両親の元で生まれ、物心つく頃からアメリカで育った女流作家の短編集。
表題の「停電の夜に」にどきりとする。
言い回しに難しいところはなく、かんたんな言葉を連ねているのに、どうしてここまでやわらかく、そして(作中の人物が感じているであろう)いやな感じの雰囲気を作り出すことが出来るのだろうか。
皮肉めいた話もあれば、寓話めいた話もあり、この短編集の最後に収められている「三度目で最後の大陸」のすがすがしさは、いい塩梅に締めている。
面白かった。オススメ。
いわゆる「叢書」という括りでみたときに新潮クレスト・ブックスは飛びぬけてイカス。センスの良さ、嗅覚の良さが他と比較にならない。本当に本が大好きで大好きでしょうがないという語学堪能な人間をバイヤーとして世界中に飛ばしているのだろうか、、。短編集では個人的にサリンジャーのナインストーリーズより優れていると思う。エスプリでも負けていない。よく出来たシチューのように一つ一つの素材が全体の調和を作っているし、全体が個を殺していない。文字で物事を表現する上で99.99%の人間が決して越えられない壁をあっさりと越えてしまう才能が稀にあるが、ここにそれが、ある。翻訳を通してさえそれがうかがえる。訳者の力量も相当なものだけど。暖かく、やさしく、やわらか。世に蔓延する意味のわからない「癒し」というカルチャーが本当にあるとするのならばこういうものを指して言うべきだ。
どの話も別に大事件が起こるわけではないのだけど何故か心に深く残ります。どれもいいけれど一番好きなのは5番目の話「セクシー」。セクシーとは知らない人を好きになることだと信じていた男の子、その理由がとても切ない。
以前中途で放り出してしまったので今回が二度目。タイトルにもなっている「停電の夜に」は一回目に読んだ方が衝撃があった。これといって激しく変化するストーリーではないが、後悔先に立たずの夫の言葉に自分まで動揺しそうになった。インド系の作者が書いているので、アメリカに渡ったインド人の他国での風習の戸惑いが多く描かれている。風習をあまり知らぬ私にとっては初めて見聞きすることも多く、改めて不思議な余韻に浸ってしまった。
女の子が好きそーね、と思いますですよ。移民問題とか考えてた時に初めて読んであーいーんじゃない?と思ったら移民問題しか書かない作者をどうかと思う。
短編集。
単純に「幸せ」をモチーフにした作品、ではナイです。
どちらかというと「小さい(?といえる作品ばかりではないけど)不幸」かな。
しかしイイなあ。「2010年で読んだ良かった本」を自分の中で(年末に)ピックアップしたら
絶対トップ10に入っていると思います。
この方の作品、他のも読んでみたいです。
個人的には一番最初の「停電の夜に」、ラストの「3度目で最後の大陸」
が好きです。
9つの物語からなる短編集。
タイトルにもなっている最初の物語「停電の夜に」は、
ある出来事から少しづつすれ違っていく夫婦の数日間を描いたもの。
人の心の機微を、絶妙な距離と温度感で切り取るジュンパラヒリ。
彼女魅力に取り付かれるのにはこの1冊で十分だった。
短編集なので、「この話が一番のお気に入り!」というのを挙げたい のですが、選ぶのが本当に難しい…良作ばかりです。 「自分は何者か」「他者と分かり合えるか」というテーマを中心に 据えて、本当に緻密に人間を観察しているのが分かります。 一人のインパクトは小さいが、他者と係っていく中に文化が紡がれ、 徐々に歴史を作っていく過程を少しだけ覗き見ることができます。 ミシマニアとしては、「... 続きを読む »
翻訳の?文体がいい。全然甘くない、好み。あと終わり方とかすごい好き。話の内容が、とかよりも、そういう技術的なところがとても好みだった。他のも読みたい。
短編集でどれもとてもすばらしい作品だけれど、
私は「停電の夜に」が大好き。
日本ではなかなか読むチャンスのないインド人作家の小説。
すれちがい夫婦が停電の夜に
蝋燭の光の中で語り合う。
普通の電球の光のもとでは素直になれない、
でも蝋燭の光のもとだと、
優しい気持ちになれる。
決して単純なハッピーエンドにならないところに
悲しさと現実が浮き出る。
夫婦仲がいいときからろうそくの元で話ができたらいいなとおもう。

「その名にちなんで」を先に読んでいたので、この人の世界観が理解しやすかったです。
”停電の夜に”では、会話がなくなってしまった夫婦に、停電をきっかけとして、会話が戻り、何かを期待する夫なのだけ...





