睡蓮の教室 (新潮クレスト・ブックス)

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著者 : ルル・ワン
制作 : 鴻巣 友季子 
  • 新潮社 (2006年10月28日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (592ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784105900571

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睡蓮の教室 (新潮クレスト・ブックス)の感想・レビュー・書評

  • 図書館

    かなり分厚い本でびっくり。
    金の妹が気になる人物だった。
    ちょっとしか登場しないけど。

  • 前回借りた『千年の祈り』の巻末にあった本で
    そのまま次に借りました
    立て続けに文革
    どっぷりです

    おもしろかったな〜
    終盤ものすごいスペクタクルになってしまったけど

    海外に出て、自分の体験に基づいた作品を描く中国の人って
    私が読んだ中だけだけど
    悲惨な体験もどこかユーモラスに描いているっていう共通点が多い
    気がする

    母国語以外で書く=対象がその国の人
    だからかな??
    ちょっと聞いてよ〜〜超大変だったんだよ〜みたいな

    ちがうか

    じんときたりキュンときたり
    大量のテキストをガンガン読んでく系だけど
    読み易かったし、良かったです

    意外と
    アニメ化したら面白いかもしれない

  • 文化大革命期の中国の人々の暮らしがよくわかります。こんなにひどいことがまかり通っていたことが不思議に思えます。

    気まぐれな政策に翻弄されて苦しむ大人たちの世界を、理解力には限界があるけれどもそのぶん純粋な感性をもつ少女の観察眼を通して描くことで、政治的小説には望めない奥行きが生まれています。

    恵まれた第一階層の蓮と差別される第三階層の金の不思議な友情の物語、成長物語でもありますが、その観点からは、終わり方があまりにも唐突です。自伝的小説ということなので、実際にこんなことがあったのかもしれませんが、作品としては、こういう終わり方でよいのか疑問を感じました。

    オランダに移民した中国人女性作家がオランダ語で書き、それが英訳され、その英訳を底本として和訳された作品です。労改やら下放やらのディテールを書きこんだために600ページ近い大作となったようですが、もう少し圧縮したほうがよかったと思います。

  • 中国系のオランダ在住ルル・ワンによる小説。原書はオランダ語で書かれていて、それの英訳版の翻訳とのこと。
    主人公が母と行動をともにし、再教育施設で他の人たちと触れ合う様が、非常に豊かに描かれているという印象を受けた。
    ただ、終わりのほうの展開をどうしてこのようにしたのだろうか?自伝的な作品、ということになっているが、書いているうちにどのように物語を決着させるか、という逡巡のすえ出てきた展開なのだろうか?
    いろいろと深読みしたくなる。

  • 面白かった!

    1972年~1974年の文革時代の物語で
    少女らしい、こんな時代でも…未来への希望を捨てないブレない視点で書かれているところが
    面白いなぁと思った所以だと思う。
    また近いけど遠い国だったこのときのチャイナの内情が
    沢山書かれていて、未知の世界だった。
    よくもまぁ、国民にこんなことをさせていたな、といった感じ。
    でもこの70年代のたった数年をこの本で読んだだけでも
    知らない事が沢山あり、
    今のチャイナを理解する手だてになるんではないか、と思う。
    日本で育った私とは、まるで違う価値観が作られると思う。


    読んで調べると、以外にも「つまらない」と書かれている人が多い。
    確かに最後の50pくらいは、唐突で
    いきなり終わった感はあるけど、
    それまで、500ページ強も楽しませて貰ったんだから私はいいかなぁ。

    私としてはオススメ。
    色んな人に、読んで欲しいし、感想を交換したいと思える本でした。

  • 自分が、文革時代の中国に生きていたら、どんな生活を送っていただろう。
    水蓮の言う、「第一階級」だったら?「第三階級」だったら?
    少女の語りが読みやすくて、すいすい読めたが、やはり文革のまっただ中の青春なので、はっとさせられる描写や出来事に気づく。

    ★5つにしたいくらいの充実した、力強くかつ繊細な自伝的小説だったが、最後の金の暴走から別れまでがあっという間すぎて、少々ついていくことが難しかった。
    それほど、政治や世論の流れに翻弄された人生ということなのだろうが・・・

    とにもかくにも、私はこの水蓮という少女が大好きだ。
    頭が良く機転もきき、そして素直だ。階級と金との関係で悩み、文革で「批判文」を書かなければならないことで悩み、大学教授の母の友人たちと友好を深める、熱心で健気な少女。

    今回は図書館で借りたけれど、次に読みたいと思ったときは、買っちゃおうかな。

  • まずこの表紙とタイトルに惹かれ、
    内容が中国の文化大革命時代の少女の話だったので迷わずに購入。
    約600ページにわたる厚い本。
    ハリーポッターと同じくらいか。

    この本のいいところは
    文革期の子供の心情なんかがわかる。
    主人公は富裕層の子供で文革では痛めつけられる側の立ち場だった。
    その少女が文革期に成長していく過程を
    母の強制収容所や、
    教員批判の吹き荒れる学校なんかを舞台に
    親友張金とのやり取りを通して伝えられていく。
    少女の思いに
    「こんな時代もあったなぁ」とおもったり
    首をひねったりしながら、楽しく読めたが
    最後の展開があまりに急で、
    あっけにとられてしまった。
    ほのぼのとしたいい話で終わるのかと思いきや
    とんでもないことが起こる。

    「自伝的小説」と銘打ってあるので
    おそらく著者自身の経験なのだろうけれど
    実際の経験ならばもっと脚色したほうが
    小説として面白いと思うし、
    フィクションとしての挿話なら
    ちょっと物足りない。

    著者はオランダで暮らす中国人女性で
    小説の原作はオランダ語で書かれている。
    その英語版の翻訳で日本語版が出版されたということだから、
    いろいろな要素が混ざっていて
    そういうことを考えながら読むと
    なかなか興味深い

  • 第一階層の蓮は第三階層の金と友達に。蓮はクラスでいじめられ蔑まれている金の地位を上げようと、勉強を教えたりスポーツの特訓をする…。

    すごく読み応えのある本。中国ってすごいなあどうしてこんなことできたんだろう。中国の歴史は全然詳しくないけれど、おもしろく読めた。目が離せないというか。最後の方は「あと少しで終わっちゃう!!」という気持ち。で、最後にどかーん!なにこの結末?!だれが金をここまで来させてしまったんだろう。

  • 独裁者を生むのは民衆だ。それはいいんだけど、この結末はなんなの。

  • この時代の背景思想みたいなものに詳しくないので、ひたすら「凄まじいなぁ…」と思いつつ読んでました。主人公、蓮の少女特有の残酷さ、傲慢さが鼻につく感じがしなくも…; ラストは正直、こういう展開だとは思ってなかったです(しみじみ)

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