ナンバー9ドリーム (新潮クレスト・ブックス)

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制作 : 高吉 一郎 
  • 新潮社 (2007年2月24日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (558ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784105900595

ナンバー9ドリーム (新潮クレスト・ブックス)の感想・レビュー・書評

  • 『詠爾は島を出た。東京の混沌にまだ見ぬ父を捜すため。やがて明らかになる双子の姉の死、心を病む母の存在-。ハルキ・ムラカミやジョン・レノンへのオマージュに溢れた、疾走と喪失、そして再生の物語。』

  • 長くて饒舌で、イメージの奔流みたいな本が好きならぜひ。とにかく語りが過剰。動物的思考のスピードに肉薄することで巨大な無意識とその切片としての物語を描き出す。

  • ハルキ・ムラカミのオマージュ的作品らしいが、感じることが出来なかった。
    むしろドラゴンっぽい荒々しさ。読み方が悪いのか。
    というか、訳者の方が比較に出されてる「ノルウェイの森」の記憶が薄い…。
    久しぶりに読み返すべきか。あまり好きくないのやけど。
    そして裏表紙には「ねじまき鳥クロニクル」の文字が。そっちは好き。
    そもそも「クラウド・アトラス」が読みたいのだった。

  • とりあえず構造が凝ってて楽しい。本筋とは別の筋が交互に挿入されてて、9つに分かれた章がそれぞれ別の物語とクロスしてる。妄想、過去、仮想現実、夢などなどバラエティー豊かなお話が、本筋から違和感なく突入していったりするので、たまに騙されたりしつつも、次はどんな感じで来るのかが楽しみになったりする。

    もう一つ特徴的なのが、文が短いこと。短い文で情景と心情を交えつつテンポ良く語られてるので、ぐいぐい読めてずんずん引き込まれる。引き込まれたあげくに物語的には何も進まなかったりするけど、残りのページはどんどん減ってく。舞台が日本なので情景を理解しやすいってのもある。

    そんなスタイリッシュな形式の中で語られるのは、父ちゃん探しっていう凄くシンプルな話。目的はシンプルだけど、あまりにも普通じゃない難問が次々と襲いかかってきたりして、あまりにも普通ので頼りない少年が、それをほとんど偶然に乗りこえていったりする。

    世の中、複雑なように見えて実はシンプルで、何かいろいろ大変だったりするけど最終的に何とかなるじゃんって感じ。最後の章だけはちょっと何とかならないかもだけど。色んな意味で。

  • 見かけたら皆さん即買いレベルの厨2病的な怪書。
    カズオ・イシグロと村上春樹とハーラン・エリスンを捏ねて固めたらこんなんなりました的な感じ。

  • 90年代が好きな人へ/1章終わったあとのやられた感

  • 久しぶりに改行の無いページがある本を読みました。
    最近ライトノベルが続いていたので
    刺激が強すぎました。

  • なんだか、どうしても読めない。難解?もう何回?なんででしょ

  • 長い。途中でへたれそうになる。

    “「親探し」に謎めいた暴力、広がり続ける神話的デジタル宇宙・・・・あらゆるタイプの物語とエピソードの断片が炸裂する・・・(裏表紙より)”

    なんと感想を書いていいのやら。
    とにかく、すごくギラギラとしてインパクトの強い作品。

  • 分厚い。
    結局、何がいいたかったのかが微妙に理解しきることができなかった。
    でも、それはそれで良い。
    小説の世界にはちゃんと引き込んでくれたから。
    小説の冒頭の部分は動きが小さくてそんなに面白くないが、
    途中から、何となく、面白くなった。

    父を探している主人公の少年は、
    村上春樹の小説によく出てくる若者のパーソナリティーと
    重なる部分が大きい。

    著者自身も、この小説を村上春樹とジョン・レノンへのオマージュとしている。

    日本の東京を舞台に、英国人の書いた村上春樹的冒険小説がいまここに。
    ・・・という感じ。

  • デジャヴ。それも悪夢の。

    入り口で来る者を選択するかのように繰り返される夢と現の入れ子のような構造。読み手である自分は中々入り込めないその出だしに少し苛立つ。そして本の厚さを見やって先行きが大いに不安になる。日本語への移し替えに過ぎたところがあるのではないか、という思いが脳裏をよぎる。その雑念によって、自分の気持ちは更に醒めたような状態となる。

    しかし正直に言えば、外国人による小説とは思えない程、日本を舞台にしていることに違和感がない。まるで日本の若い作家が描く現代日本を描いた本を読んでいるかのような気分に、徐々になってくる。そしてそのような雑念から脱する頃から急に坂道を転がり出すように物語は加速し始める。

    不規則に挿入される夢物語。その不安定なリズムが何時の間にか体に染み込む。そしてその染み込んだリズムが最後に向かって、更に加速され、増幅され、一気になだれ込んで行くのを止めることができない。その先にある最終章。息を呑む。

    見事な放り出し。全休符。

    読み手である自分は息を止めて最後の直線を走っていたことを忘れ、しばし呆然となる。そして、酸欠の水中の魚が酸素を求めて水面に急ぐように、急に我に帰り、大きく息をつく。

    あとがきにあるように、これは英語で書かれた日本語の小説であるといってよいと思う。訳文を訳文であると意識することなく読むことが、本書を楽しむ前提であるのかも知れない。

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