オスカ-・ワオの短く凄まじい人生 (Shinchosha CREST BOOKS)
- 新潮社 (2011年2月25日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (414ページ)
- / ISBN・EAN: 9784105900892
感想・レビュー・書評
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無残で悲惨で、でもめっちゃ健気な話。そして、すごい勇気も垣間見られる。
本筋と関係ないささやかな感想としては、SF・ファンタジー世界における終末の世界の光景や悪の王のバリエーションってこんなにあったんだな〜、脈々と、なんかこう、豊饒な層ができてんだな〜って思いました。
指輪物語モチーフが超出てくるので、全く知らないと共感度かなりダウンかも…詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
石田衣良おすすめ
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脚注が細かい……図書館の期限をすぎちゃったので、読みきれるかどうか。。今第五章。
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オスカー・ワオ一族の話だが、なんか普遍的。「紙の民」はすごく個人的な話だったけど、こちらのほうが記憶に残る。
オタク的知識云々はあまりオタク的とは思わなかった。至極まっとうなものばかり登場(アニメにしろSFにしろ音楽にしろ)するので、もう少しクセのあるものが登場していたなら印象は違っていたかも。オスカーがとても高潔に思えた。
しかしまさかラストに至ってしんみりするとは。 -
翻訳物は訳にがっかりすることが多くあまり読んでこなかったが、ピューリッツア賞受賞という謳い文句ユニークな表装にひかれ買ってみた。読み始めはキモおたくのオスカーを表現するためだと思われた脚注(この脚注の数、量が半端じゃない。田中康男のなんとなくクリスタル何てものじゃないです)を読むのが面倒で読み進むのが大変だったが、彼の友人の言葉で語られていくオスカーやオスカーの姉、母親やそのルーツなど、ドミニカ共和国のトルヒーヨに寄る悲惨な独裁時代の話などとんでもない国出身のキモおたくの短い人生にまつわる悲しくも面白いお話にガッツり引き込まれてしまった。原文は英語とスペイン語のごちゃまぜだったらしいので翻訳家の苦労も半端なかったろうなあ。じっくり読みたい変な物語を探している人はぜひチャレンジを。
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大量の脚注だけで、ストーリーができそう。タイトルからオスカーの一代記みたいなものかと思ったら、その一族の話しだったんだ。最初はそれに気付かなかったからすごく読み辛かったけど、一歩下がってみればいいんだと気付いたら波に乗れた。その濃密さには圧倒されたけど。
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資料ID:21103027
請求記号: -
読了日20121010
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ドミニカ共和国にもオタク文化にも知識のない私にとっては、単に脚注とルビがやたらに多くて読みにくい小説でした。
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オスカー。ロラ。ベリ。ラ・インカ。
独裁者トルヒーヨ。フクの呪い。
ヨガマット。
さとうきび畑。
ユニオール。
ドミニカ。NY。
スペイン語のルビが、悲惨な話を陽気に彩る。
脚注もまた別の面白いストーリー。