文学会議 (新潮クレスト・ブックス)

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制作 : C´esar Aira  柳原 孝敦 
  • 新潮社 (2015年10月30日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (190ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784105901219

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文学会議 (新潮クレスト・ブックス)の感想・レビュー・書評

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  • なんじゃこりゃ。

    筒井康隆の理不尽なスプラッタ展開を彷彿とさせる、怒涛のクライマックスに呆然としてしまった。決して嫌いじゃないんだけど、人におすすめできるかと言われると...う~ん。エログロがない分、筒井康隆よりは控えめで、文学としての完成度も高い(筒井康隆をけなしているわけではない)。

    そう、ちゃんと文学なのだ。表題作「文学会議」は、「翻訳」というキーワードを糧にそれこそ蚕のようにムクムクとグロテスクに成長する。最後はなぜか怪獣特撮映画風になって、なぜか感動的な結末を迎える。

    併録されている「試練」はもっと破茶目茶だ。テーマは愛。マオとレーニンという意味ありげな名前のふたりのパンク少女と、彼らにナンパされた少女マルシアが、愛を証明するために行動する。行動とはつまりデパート襲撃だ。

    訳者によるあとがきの一文に納得。「アイラを読むということは、小説を読むことではなく、小説を書くことに似た体験なのかもしれない。」そのとおりだと思う。枝葉末節を気にせず表面の物語を楽しむのもよし、隠喩を解きほぐしながら丁寧に読んでいくのもよし。どんな読み方も受け入れられる。そうして読み取った小説はアイラの小説であると同時に読者の小説にもなる。

    一筋縄でいかないのは間違いない。

  • 会話や心象表現に、理解しにくい部分がある。訳者あとがきにある様に、各地で少しずつ枝分かれしたスペイン語ならではの言葉遊びがあって、翻訳が難しいのかも。
    南米文学らしい生命力の強さと超リアリズムがある。2作収録されているが、前と後でトーンやスピード感のギャップがあり、(作品を書いた時の)作者の年齢を感じた。後半の「試練」のキャラクターの強烈さが印象的。行動する反権力はいつだって魅力的。

  • よくわからないものをよくわからないからおもしろがれる方ではあるけれど、本作はただただよくわからなかった。

  • 文学会議に出席する文学者のクローンを作成するという表題作のほか、パンクな少女がスーパーマーケットを襲撃する作品「試練」の中編2作を併せた本。

    文学会議は、話の導入部分はおとなしく始まるものの、すぐにギアはトップに入り、わけのわからない方向に。
    そういえば、試練も同じように、静かに始まったはずが、いきなりトップギアに。

    こういう作品は、考えながら読むよりも、その展開の場面を楽しんで波に乗っていくタイプの作品だと思います。
    深く考えるというより、場面場面の絵が浮かび上がってくる。その場面展開はとてもシュールです。
    が、そういうところは面白いけど、私はすこし苦手。

  • 南米文学はついにここまで来た!

  • 表題作を読んで不満に思った。韜晦がすぎる。わかりにくくしすぎだ。作風の異なる2つめの『試練』で、やはりすごく力量のある作家だとわかる。必然性のある話の運び、繊細だと思う。両方読み終わると満足度が高くなった。振り返ると、不思議と表題作のが印象に残ってる。

  • 「文学会議」
    人の頭の中を覗いているみたいだった。
    不思議な感覚だな。

    「試練」
    凄惨な事件が描かれているのに
    戦士が助けを待つ人を救い出し、その横顔が
    月の光とガラスの破片できらきらと輝いている
    そんな美しい光景が見える。これは一体何なんだろう。

    翻訳家の解説がついていてよかったな。
    読むことが書くことに近いなんて、今までにない作品だな。
    もう一度、文字を追うだけにならないように
    読み返さないといけないな。

  • セサル・アイラって、こんな作風だったっけ?と思いながら、読み進めていくと、後からジワ怖がきました。
    「わたしの物語」もそんな感じだったことを思い出しました。
    「文学会議」というタイトルだが、SFの要素や科学的な内容でこうした切り口もあるのだと感心させられた。
    もう一つの「試練」は、街角で出会った女の子たちの交流を描いた作品で、会話の中にその年独特の青臭い哲学論に自分もそうだったな、と思いながら読みました。

  • 筒井康隆をドライにして純粋な暴力表現を添えて見ました、みたいな感じ。
    同時収録の「試練」、愛の証明する手段がエッジが利きすぎて怖くて美しかったたです。愛の試練を突き詰め過ぎて大量殺戮が行われる百合…。

  • クローン製造機に天才の細胞を突っ込むはずが、シルクのネクタイを引っ掻いてきて、巨大な蚕が大量生産〜
    ( ̄▽ ̄)
    ハイスミスのカタツムリに匹敵するグロさ…!

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文学会議 (新潮クレスト・ブックス)の作品紹介

奔放なウィットと想像力の炸裂する、アルゼンチン作家の衝撃作。小説家でマッド・サイエンティストの〈私〉は、文学会議に出席する文豪のクローンを作製しようと企む。しかし小さな手違いから大惨事が――。奇想天外な表題作のほか「マオとレーニン」というパンク少女たちと街角で出会った〈私〉がスーパーを襲撃するまでを描く「試練」を併録。世界的名声を誇る作家による、渾身の2篇。

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