- Amazon.co.jp ・本 (298ページ)
- / ISBN・EAN: 9784106003035
作品紹介・あらすじ
ドストエフスキーを本格的に愉しむために。目立たぬところに仕掛けられた洒落、笑い、語呂合せ、言葉の多義性の遊び、パロディ精神。スリリングに種明かしする作品の舞台裏。
感想・レビュー・書評
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ロシア語翻訳家江川卓さんによる「罪と罰」解説本。
ブクログで、他の方々のレビューで興味を持ち読んでみました。
…しかし私が読んだ版は江川さん訳ではなかった~~( ̄□ ̄;)!!
https://booklog.jp/item/1/4102010211
まあ江川さんも工藤さんもドストエフスキー愛は同じように深いだろう (笑)
元々はロシア語教室で、生徒さんたちから「この○○はどういう意味ですか?」「日付の矛盾がありませんか?」などという質問が来て、江川さんが熱心に調べた結果ということらしい。
内容は、とにかくドストエフスキーへの想いが熱い、暑い、恋…じゃなくて濃い(笑)
ドストエフスキーの他の作品と並べての考察、
本文にははっきりと書かれていない日付を読み取りそれをロシアでの祝日などに当てはめてみる、
本文から登場人物たちの移動距離や出身地を測ってみる、
登場人物名をロシア語から日本語訳したうえで登場人物の役割を考える、
とににかく最初から最後まで凝っているというかこじ付けているというか、本当にここまですべてドストエフスキーが考えていたら凄過ぎる!
まあ、ある程度は偶然もあっての話半分ですかね。
とにかく江川さんのドストエフスキー熱を感じられる研究本でした。 -
【貸出状況・配架場所はこちらから確認できます】
https://lib-opac.bunri-u.ac.jp/opac/volume/447980 -
ペンキ屋のミコールカ→逃亡派
リザヴェータ→鞭身派の聖母
↓↑
ソフィア(???)娼婦
>一緒に救われる
ラスコーリニコフ殺人者
(分離派 古 儀 式 派)
スヴィドリガイロフの名前の由来が知りたい。
ポルフィーリィさん
アレクセイは 「守」 -
キリスト教主義も組み込まれる、緻密な設定で罪と罰がかかれたことなどがかかれていた。
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原作読んだ直後に、読み解きヲタ 江川卓の謎とき読むの楽しい!
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おもしろかった。ドスト氏はかなり細かい人だったのだな。「創作ノート」も読んでみたくなった。
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【読書その95】江川卓氏による罪と罰の解釈本。正直あまりひびかなかった。
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2013/12/30 読了
「罪と罰」を数か月前に読み終わったので、
実に興味深いです!
ロシア語の意味とかは、解説読まないとわか...
「罪と罰」を数か月前に読み終わったので、
実に興味深いです!
ロシア語の意味とかは、解説読まないとわからないですよね。
しかしロージャもてまくりなのは確かにそうでしたが、
「クリスチャンって奉仕の精神なんだなあ」「ロシア男の友情は熱い」「街中貧しいと、貧しい同士でお金や情が回ってなんとかなるもんだなあ」などと思っておりましたが、
そんな「訳者公認」があったとは(笑)
スヴィドリガイロフ(覚え辛いので私は彼を「ビーフストロガノフさん」と呼んでいるが)に関しては、
本人は「ほっといてくれ!」と言うが周りが世話を焼きたがるロージャに対し、
本人は「構ってくれ!」なのに全然誰からも構ってもらえないスヴィドリガイロフという対比なのかと。
読まなきゃ損っぽいので、いつかぜひ読んでみようと思います!
「罪と罰」読み終わったんですね。おつかれさまでした〜。
そうなんですよ、実はとんでもない訳者公認があるんで...
「罪と罰」読み終わったんですね。おつかれさまでした〜。
そうなんですよ、実はとんでもない訳者公認があるんですよ(笑)
ロシアの人が普通にそうなのか、ドストエフスキーの特徴なのかは分かりませんが、ドストエフスキー作品にはBLっぽいというだけでなく、今どきの漫画っぽいヤバめのキャラクターが結構いますね。罪と罰もそうですが、カラマーゾフの兄弟もそうなんです。出てくる人みんなどこか壊れてます。
ビーフストロガノフさんとロージャの対比、面白い発想ですね。彼は究極の「構ってちゃん」ですよね。そんなストロガノフさんとドゥーニャとの絡みは、私の好きなシーンのひとつです。
機会があればぜひ、こちらの本も読んでみてくださいね
(╹◡╹)♡