哲学からのメッセージ (新潮選書)

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  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (221ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784106003271

作品紹介・あらすじ

カントを読んで素朴な「感動」を体験し、ニーチェから「男らしい生き方」を学ぶ。デカルト、パスカル、キルケゴール、ヘーゲル、ソクラテスなど7人の実人生を活写し、大哲学者たちが生涯をかけて人びとに伝えたかった「ひと言」を分かり易く読み解き、「なるほど、そうだったのか」と初めて哲学書が身近になる。深く思索する楽しみと功徳が鮮やかに得られる一書。

感想・レビュー・書評

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  • 雑誌連載の書籍化で、7人の哲学者への著者の想い(本人曰く「研究成果」)を語ったもの。哲学に「効用」を求める事を主眼としているので、内容的にはプラグマティックな印象を受けるが、一般読者にはその方が受け入れやすいように思われる。かといって自己啓発的というわけでもなく、それなりの読み応えはあるし、著者の誠実さが伝わってくるところに好感が持てる。他作も読んでみたい。

  • 著者は東大独文科卒の著述、翻訳家。テーマは、四十を過ぎてからの哲学再考で、カント、デカルト、ニーチェ、キルケゴール等の哲学を、哲学者の人生にフォーカスし豊富なエピソードを交え解説します。抽象的な哲学論は少ないので、哲学入門として良書です。ニーチェ関係の易しそうな本はついつい手が伸びてしまいます。

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著者プロフィール

1941年、東京に生れる。東京大学文学部ドイツ文学科卒業。著書に『ルイス・マンフォード』(鹿島出版会)、『大人のための偉人伝』『天才の勉強術』『人生を考えるヒント』『ゲーテに学ぶ幸福術』『人生に効く漱石の言葉』『死亡率百パーセントを生きる』(以上、新潮社)、『孤独の研究』『人生最後の時間』(PHP研究所)、『ぼくたちのマルクス』(筑摩書房)、『ゲーテ一日一言』(海竜社)など。訳書に、マンフォード『権力のペンタゴン』『解釈と予測』(共訳、河出書房新社)、『聖書の暗号』『ロゼッタストーン解読』(新潮社)など。

「2014年 『大人のための日本の名著50』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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